明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1377)「南海トラフ地震と原発」のタイトルで徳島県各地でお話しします!(14〜16日)

2017年05月03日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です。(20170503 23:30) 

【訂正】先に前回の記事の訂正をお伝えします。航空機内で放射線値測定を行ったことをご報告しましたが、放射線の単位をμ/Svと意味不明な形で表記してしまいました。正しくはμSv/h、マイクロシーベルトパーアワーの略です。お恥ずかしいです。また後半でオイルについてお話ししたところで「被曝の効能がある」と書いてしまっていますが「被曝の影響を抑制する効能」の間違いでした。どちらもお詫びして訂正させていただきます。(ブログ上は訂正済みです)

さて本日のお話に入ります。5月14日から16日まで徳島県各地でお話しします。

徳島でのお話は昨年9月14日にコープ自然派しこくの徳島センターさんに呼んでいただいて以来2回目になります。今回は交流を含み4箇所でお話しします。
今回の講演のタイトルは今回の記事タイトルにも使用したように「南海トラフ地震と原発」です。
昨年9月にお話しした時のタイトルは「安保のこと原発のこと〜平和の可能性を考える〜」でした。このため原発そのものの抱える構造的危険性の他、原発が原爆製造から生まれ、日本に押し付けられたこと、その後も日本がアメリカの軍事戦略のもとにいつも組み入れられて来たことなどをお話しし、平和と原発についてトータルに語らせていただきました。
このため残念ながら南海トラフ地震のことや、原発災害対策などはほとんど話せなかったので、今回のこうしたタイトルでまた徳島県でお話させていただけることをとてもありがたく思っています。ぜひ四国各地のみなさんに集っていただきたいです。(といっても四国はなかなか広いですが)
 
南海トラフ地震は今後30年間に70%の確率で起こるとされています。それもマグニチュード8〜9クラスの地震が予測されています。詳しくは以下をご覧下さい。
 地震調査研究推進本部
 http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kaiko/k_nankai.htm
 
これは地震の予測としてはもの凄い高い確率です。例えば熊本地震の震源となった布田川断層帯が30年以内に地震を起こす確率は、ほぼ0〜0.9%とされていました。そもそも活断層では3%以上だと確率が高いと言われるのです。
多くの地震が非常に長い年月を周期として起こって来たためにこのような確率になるのですが、これに対して南海トラフ地震は短い周期で繰り返し起こっており、しかも前回の地震からすでにそれなりの年月が経ってるため、非常に高い確率がだされているのです。
ともあれ災害対策としては、M8〜9の地震が起こりうることをほぼ確実視して取り組む必要があります。
この南海トラフ地震の概要をお話しした上で、市民としては何をどう備えておけば良いのかをお話ししたいと思います。命を守る知恵をお伝えしますので、ぜひこの地震の大きな可能性に直面しているできるだけたくさんの方にお集りいただきたいです。
 
さらに原発の危険性と、原発災害対策についてもお話しします。
南海トラフ地震における災害について、僕が最近知った注目すべき情報は、大津波が発生した場合、四国の多くの火力発電所が水没し、広域で長時間の停電が発生する可能性があるということ。それも場合によっては8ヶ月に及ぶ可能性もあるそうです。
日常生活に大打撃がもたらされると思われますが、同時に非常に危険なのが伊方原発です。
この原発については、そもそも南海トラフ地震で発生する津波にやられた場合、避難経路がまったく確保できないとか、あるいは南海トラフ地震に連動して、近くにある巨大断層帯である中央構造線が動くのではないかなど、さまざまな危険性が指摘されています。
しかも中央構造線から原発まではこれまで10キロ近く離れているとされてきましたが、最新の知見では数百メートルしか離れていない可能性があることが見えて来ており、そうであるならば中央構造線が動くと直撃を受けて大惨事になってしまう可能性もあります。
 
今回、ご紹介するのは、この段階でまだ原発が壊れなかった場合のことです。その場合でも大停電の発生で全電源喪失になってしまう可能性があるわけです。もちろん新規性基準では電源喪失の場合の非常用ディーゼルエンジンを津波から守ることを求めています。このエンジンそものもも6割ぐらいの確からしさでしか稼働しないだろうと言われているのですが、かりにこれが動いたとしても、ディーゼルそのものが10日間分しか備蓄されていないのです。となるとここまで順調に動いたとしてもなお電源喪失してしまう可能性があるというわけで、電源が不足する中で長期の冷却をしなければならなくなることを考えたならば、今の時点でこれ以上、熱量を上げないこと、即刻停止することが必要だということが分かります。
 
この知見を僕に教えてくださったのは、先日、伊方原発運転差止広島裁判の時に現場でお会いした小倉正さんです。以下に小倉さんの記事を掲載した「原発さよなら四国ネットワーク」のページをご紹介しますのでご覧になってください。
 原発さよなら四国ネットワーク
 https://gensayo4koku.jimdo.com/伊方原発ここが危ない/6-大地動乱の時代-の本命-南海トラフ巨大地震が想定内なのに原発-震災-だけは想定外/
 
伊方原発は他にも即刻止めるべき理由がたくさんあります。このため僕も伊方原発運転差止広島裁判の原告団に加わっていますが、今回の徳島訪問に向けて、伊方原発だけでなく、南海トラフ地震そのものに関してももっと見識を深めて赴かせていただくつもりです。
これらを踏まえた上で、できるだけリアルに「原発と災害からの命の守り方」をお話ししようと思います。
みなさま。ぜひお越し下さい!以下、詳しい情報を貼付けます。
 
*****
 
守田敏也さんリレー講演会
〜南海トラフ地震と原発〜
https://www.facebook.com/events/1882441125302163/

10年以内に起こるとも言われている南海トラフ地震。備えるのは地震と津波にだけていいのですか?もし、近隣の原発が事故を起こしたら、あなたはどうやって命を守ることができますか?篠山市の原子力災害対策検討委員会の委員を務める、守田敏也さんにお話を聞きます。3日間のリレー講演会です。お近くの会場にぜひ足をお運びください(^-^)

5月14日(日) 13:00〜15:30
阿波市久勝公民館
電話 0883-35-2026
会費 一般500円 高校生以下無料

5月15日(月)
午前の部 10:00〜13:00
小松島市新開公民館
電話 0885-38-1931
会費 500円お茶お菓子付き

午後の部 お話&懇親会 18:00〜21:00
山本個人宅
電話 090-1326-5666
要予約
持ち寄りあるいは会費1000円
(詳しくはお電話ください)

5月16日(火) 13:00〜15:30
阿南市ひまわり会館21世紀室
電話 0884-23-6600
会費 500円お茶お菓子付き

いずれの場合もお子様連れ大歓迎
お問い合わせは090-1326-5666(山本)まで
お気軽にお電話ください。
協賛:COOP自然派四国(15、16日日中開催のみ)
私たちの明日を語り合う会
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日に向けて(1376)飛行機で... | トップ | 明日に向けて(1378)黄砂に要... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

明日に向けて(1300~1500)」カテゴリの最新記事