味スタ満員化計画

FC東京ービッグクラブへの道

タマゴが先か、ニワトリが先か?

2008年08月19日 | サッカーを読解せよ。
浦和戦後、非常に悔しくて、ブログの更新も出来ない始末でありました。
なんでこんなに悔しいんでしょうね?見方を変えれば、
34試合あるリーグ戦の、たった1試合ともとれるのに。
じゃあ逆に、相手にこんな悔しい思いをさせる戦い方、応援の仕方もあるのだと、
前向きに、心に刻み付けておこうかなと、思います。

北京五輪の柔道を見ていて、
金メダルを取った晴れやかなインタビューも気持ちいいですけれど、
惜しくも銀に終わった後のインタビューにも、
感じることがあるなと思っていました。

柔道での日本の位置は、サッカーで言うブラジルでしょう?
常に負けが許されない状況で、相手にマークされ研究され、
想像を絶するプレッシャーと国民の期待、マスコミにも負けてはいけない。
そして、日本の柔道の代表だと言う強烈な誇り。
それでも勝てなかった場合のコメントには、
本当に重いものがあります。

「結果です」

マイクを向けられ、キレギレにそう言う選手の想いを思うと、
なんと声をかけてあげればいいのかわからなくなります。
審判のせいやピッチのせいや、とにかく誰かのせいに出来ないし、しない。
結果は結果であって、言い訳をしたところで負けは負け。
そんな潔さがありました。

レッズに負けたのは悔しいですけれども…
負け惜しみのひとつも言いたくなりますが
結果は負けです。
その事実を真摯に受け止めなくてはいけません。

どうもこう、レッズを見ていて、「どうしようもないサッカー」をしているなー
とは思うんですけど、ゲームプラン通り、1点とって、後は守りきる、
それをきちんと現実にしてしまうんだから、2位と言う順位も伊達じゃない。
好きでもないし、面白くもないけど、これは「強さ」とも言えます。
(言いたくねーけど)

レッズサポーターのみなさんも、まぁたくさん来てくださいまして。
いろんな捉え方があるようですね、レッズの声が意外と小さかったのでは?
ということに関しては。
①東京を歯牙にもかけていなかった。
②モチベーションをどこに持てばいいのか迷走している。
③東京の応援が大きかった。
この3つが考えられますが、
もし①ならば、浦和レッズはもう終わりでしょう。あとは凋落が待っています。
決して良いチーム状態にないのは、彼がいちばん知っているのに、
そのチーム状態から目をそむけ、相手を甘く見てるようでは
じきに落ちていきます。
②はあるかもしれません。アジア王者になって以降、
燃え尽き症候群になっていてもおかしくありません。
右肩上がりで駆け上がってきたチームですから、
ここで息切れすることもあるでしょう。
③は…どうかな(笑)。でも、頑張って大きな声を出してる人の耳のは、
レッズの応援は一切聞こえません。個々にみんなが頑張っていたのなら
レッズの応援が小さく聞こえたのかもしれません。
私はひとつも聞こえませんでしたから。

レッズサポーターがキックオフ直前に掲げてきた巨大ゲーフラですが、
確かに、アタマに来ましたよね。直後のアマラオコールで
完全に声帯が温まり、その後の声はよく出ました。
いろいろ思うのですが…
東京に勝てなかった頃、成績もパッとしなかった頃に
アウェー側のトイレットペーパーをすべて投げ込んでた事がありましたよね?
あの頃とちっとも変わってない人たちが相変わらずアジア王者になった後もいて、
似たようなレベルのことをやってるのでしょうね。
一方で、強いレッズになってから応援してる人たちもいて、
その分裂を今後どうするのか、彼の動向に注目したいと思います。
王者にはなれても、盟主にはなれないかもしれない。
じゃあ、それを反面教師にして、我々は自分たちをどうすればいいのか?
考える一助にすればいい、ただそれだけのことです。
温かく見守ってあげましょう、決して助言などすることなく。

レッズにはあって、東京にはなかったモノとはなんでしょう。
まずは、たった1点取っただけで逃げ切れる堅牢な守備。
そして、ピッチに小さな「爆発」をもたらすことが出来ること、だと思います。
実は、最初に書いたレッズの強さとは、この1点に集約されると思います。

湯浅さんのリポートを読んで、ナルホドと思いました。
割と好きなんです、湯浅さん。サッカーの、目には見えない部分を見ようと
しているので。サッカーは行間に何があるのか?それを読む競技だと思います。
文脈を捉えた先に、結果が導き出される。
そういう面白さがあります。
それをこそ、「勝利の女神」と呼ぶのだと思っています。

湯浅さんは、浦和田中のミドルシュートが起爆剤になって
「攻撃マインド」に火をつけたのだと言っています。
それ以後、流れにレッズに傾いていった、のだと。
確かに、前半30分までは、どちらかと言えば東京がゲームを支配していたのが、
それ以後、なんとなく浦和に傾いて行ったのを感じていました。

東京には、この試合、そんな起爆剤がなかった。
それが決定的な差だったのではないでしょうか。
終了間際、文字通り猛攻をしかけた東京ですが、
もうひとつ「爆発」が感じられなかった。
2006年11月11日の川崎戦や
2004年6月19日の名古屋戦にはあった爆発が、
この日にはなかった。

流れを変えるための「爆発」…それはなんでもいいんです。
全員に虚をつく弾丸ミドルでも、反則でも、挑発でも。
「勝利への飽くなき強い意志」が現れた行動であるならば。
逆転するためには、それがどうしても必要で、
それは現場で見ている人なら、誰でも感じていることだろうと思う。

04年の名古屋戦、0対2と2点差をつけられてしまって、
当時の原監督曰く「ルーカスが突然怒り出し」ひとりでドリブル中央突破!
見事に反撃の狼煙をあげるゴール。
和を持って貴しとする日本人的ブラジル人ルーカスは、とても温厚な人でしたが、
確かにあの時のルーカスは常軌を逸していた。
これはいわゆる起爆剤となり、続いて投入された宮沢は、
相手がスパイクの裏を見せて取りに来たボールに頭から突っ込んで行った。
原さんをして「涙が出そうになった」と言わしめた宮沢のプレーは、
派手さはないが、これも大きな起爆剤になった。
味スタの雰囲気が、ガラリと変わったのを、昨日のことのように思い出す。
結果は2点差を跳ね返しての逆転勝利。
忘れられない劇的な試合として、今でもベストゲームのひとつだ。

ルーカスのゴール、宮沢のプレー。
これを機に、東京ゴール裏は勢いを増した。
後に福西が「勢いが出ると手がつけられない」
川崎の選手が、「独特の怖さがある」と評したのは、
東京のチームだけでなく、ゴール裏サポーターも込みで言ったことだろうと思う。

だが。
ニワトリが先なのか?タマゴが先か?
選手の、勝利への強い意志を見せられて、「手がつけられない」状態に
サポーターもなることは、これまで何度か経験した。
それなら、サポーターが勝利への強い意志を見せて、
つまり起爆剤となって勝った試合はあるのだろうか?
私の記憶では…ない。

そんな試合を、見てみたいと本当に思う。

マサト



2002年3月2日 対鹿島アントラーズ戦

2007年10月05日 | サッカーを読解せよ。
土曜日のマリノス戦を前に、何かこう、士気を高める話を書きたいんですけど、
なんでしょうねぇ、マリノス戦、気持ちがいまいち盛り上がらないんですよね。
昨年の11月23日ホームのマリノス戦も、
ガンバ、川崎、浦和と続く3強対決の合間で、どーも気合が乗らないって、
そんな空気のまま、なんとなーくぼんやり負けてしまいましたよねぇ。

ただ今回!ぅわたくし個人的な話で恐縮ですが、
試合後にライヴに行くんですね、えぇ、サッカーとライヴのかけもちなんですが、
これをやるのは、じつは2回目です。
その1回目というのが、02シーズン開幕戦、そう!
原さんが東京の監督に就任した時の「衝撃的」な開幕戦です。
ライヴとのかけもち=大勝♪の図式がありますんで、
ここは一発、あの試合を思い出しつつ、士気を高めようかなと、
かように思う次第であります。


01年まで指揮を執った大熊さんが辞めてしまうのは、
それは東京サポーターにとってはショッキングな出来事でした。
次期監督に原さんの名前が挙がったときは、
みな一様に首をひねったのではないでしょうか。
原 博美、どっからどう見ても三菱色、そして、
レッズを降格させた男、そういう認識でした。

そして、開幕前、原さんは
「スペイン式」のサッカーをするのだと言っていました。
口で言うのは簡単です。理想はなんとでも言えます。
東京のサッカーが、絵に描いた餅にならなければ…と危惧していました。

相手は、前年、前人未到の「三冠」を達成した鹿島アントラーズです。
その年の6月に、ワールドカップの開催を控え、
世間の目も、この試合に注目していました。中継はTBSです。
日本代表を多く擁する鹿島に注目の比重が高いセレクトでしょう。
視聴者の期待も、代表選手がどんなアピールをするのか、だったと思います。

ですが、この日の原さんと東京は、
日本中の期待と、東京サポーターの不安を
試合開始早々で、粉々に粉砕します。
いきなり前線からのプレス!プレス!プレス!!で
鹿島のボールを奪い続け、11分、17分と、立て続けにゴールを奪い、
完全に主導権を手にしました。
忘れられないのは、11分小林成光の先制ゴール。
興奮気味のアナウンサー氏は、
「東京、小林成光のゴール!日本代表候補に名乗りを上げた~!!」
とかなんとか。
んーーーーー、TBSは、Jリーグよりワールドカップが大事なんだ、
そうか、そうだよなぁ、そうだとは思ってたけど。
なぁーんか、温度差があるなぁ、オレらは6月のワールドカップより、
この開幕戦だよ、というのがあるので、この実況には今でも疑問を感じます。

ただ、現場はそれどころじゃあないですよね、
さっきまであった不安はかき消されて、
もう原さんの「攻撃サッカー」のトリコ、スペイン式サッカー万々歳♪(笑)。
あれはもう、本当に楽しかったですねぇ、
前半終了間際にケリーのゴールが決まって3対0。
前年完全覇者相手に、前半だけで3対0って…。
後半2点返されるのですが、これはまぁスペイン式だから仕方ない。

実はわたくし、前半で東京スタジアムを去らねばいけなかったのですが、
安心してスタジアムを後にしましたもん。

前半立て続けにゴールを奪い、3点目は前半ロスタイム、
ハーフタイムで建て直しを図ってきた相手の出鼻を挫くダメ押しの4点目を、
後半開始早々に叩き込む、そういうサッカーが今でも理想だと思ってますが、
まさにこの日、その意識は植え付けられたのだと思います。

今度の土曜日も、こんな風に勝ってほしいなぁ。

マサト

なぜジェフ対東京は点がいっぱい入るのか?

2007年10月03日 | サッカーを読解せよ。
うーん。負けちゃいましたね、ジェフ対東京。
私の予想スコアは、3対2だったんですよね、
当然、3が東京で(笑)。
考えてみたら、ジェフがホームだから、
2対3と予想すべきでしたー。まだまだ未熟。無念っ。

さて。
なぜにジェフ戦は、このように点がいっぱい入るのでしょうか。
今年のジェフ戦、日曜が2対3● 5月12日が4対1○
昨年が2対3●と4対3○。
一昨年も、5月21日を除けば、合計3点以上の試合ばかりです。

ご存知の通り、ジェフは「走る」サッカーです。
東京も、原さんが監督になってから、「攻撃サッカー」を標榜しています。
どちらも、相手の良さを消すサッカーではなく、
積極的に自分からしかけていくサッカーです。
「はじめに自分ありき」のサッカーだという点が共通しています。
似たような指向性を持つ同士が、ノーガードで打ち合う、
お互い顔をボコボコにして、最後に立っていたほうが勝つ、
毎回そういう勝負になっているような気がします。

05年5月21日だけは、なぜ例外か?と言えば、
その時東京は、未曾有の連敗地獄にはまり込んでいたからです。
美学や理想を追求する前に、なんとしてでも良い結果がほしい、
リスクを負って攻めずに、相手の様子を見てカウンターを狙う、
良い時の東京とは、真逆のことをしていました。
ですから、あの日の前半は、今まで見たこともないほど、
静かにボール回しをする東京でした。ジェフもなぜか、攻めてこない。
その様子は、「あしたのジョー」での「ノーガード戦法」のようでした。
クロスカウンターを恐れ、丈も力石も攻めない、攻めてこない。
柔道であったら、「指導」の反則を受けるでしょう。

先日のジェフ戦も、私の予想通り、合計5点入る「殴り合い」でした。
優勝争いも降格争いもしていない中位同士の対決、チケットは完売、
「サッカーマガジン」誌は、今節のベストマッチに、この試合を選びました。

東京は、このような攻撃的な試合を常に目指しています。
毎回そうならないのは、相手がリアクションサッカーをしているからです。
どちらがいいとは一概には言えません。ですが、
このような名勝負が生まれるのは、
ひとえにジェフという「良い敵」がいてくれたからなのです。

だから、ジェフには感謝しなくちゃいけないですね。
ありがとう、ジェフユナイテッド市原千葉。

マサト

2003年5月24日 対ジェフ市原戦

2007年09月30日 | サッカーを読解せよ。
今夜行われるフクアリでのジェフ戦を前に、
印象深いジェフ戦を「読解」してみたいと思う。


2002年ワールドカップの興奮冷めやらぬ2003年、
ジェフは、現日本代表監督イビチャ・オシムを監督に迎え、
「走るサッカー」を標榜して、快進撃を続けていた。
原監督をして、「いま一番勢いのあるチーム」と言わしめた当時のジェフ。
私の印象としても、本当にやりたくない相手だと思っていました。

オシムの言う「走るサッカー」を私は、
一番前に位置するフォワードと、一番後ろに位置するディフェンスとの距離を
短く、10人全員で守り10人全員で攻めるサッカーだと解釈していました。
ボールを中心に、選手がコンパクトに密集して、上下動を繰り返すのです。
選手同士の距離を短くすれば、パスも通りやすいし、
スペースが狭くなるぶん、相手はドリブルもしづらい上に、モタモタしていると
すぐに囲まれボールを奪われてしまいます。
ただし、このコンパクトな陣形を保つためには、
全員がサボらずに、「走る」必要があります。
ですから、このサッカーを実現するためには、
90分間走り続けるスタミナが必要になってきます。
それを、高いレベルで実現しはじめたのが、この年のジェフでした。

ただ、このサッカーにも弱点があります。
全員攻撃で10人が前がかりになり、ディフェンスラインが高い位置にある時に
ボールを奪い、ディフェンスラインの裏にロングボールを蹴る。
すると、ジェフの10人は、コンパクトな陣形を崩さずに後戻りをします。
執拗にそれを繰り返せば、ジェフの選手は素直に、行ったり来たりを
繰り返すでしょうから、途中から疲れが出るでしょう。
疲れが出れば、コンパクトな陣形にも綻びが生まれ、
攻撃しやすいスペースも出来るはず。
試合前、私がイメージした「ジェフ攻略法」です。

これを実現するためには、前線でディフェンスの裏を狙い続け、
ロングボールにいち早く反応し、飛び出しを続けられる、
スタミナのある選手が必要です。
当時、東京には、ジェフとの走りくらべに負けない選手がいました。

戸田光洋です。

彼は、東京一走れる男でした。
90分間、ピッチを縦に走り続けられるのです。
愚直なまでに走り続ける姿に華やかさはないものの、
相手ゴールラインまで、一度もボールに触れることなく走っても、
攻守が切り替われば全力で戻ってくる。
当時の東京は、左の戸田、右の加地、両選手の「無駄走り」なくして語れません。
彼らが攻撃サッカーを支えていたのです。

戸田はこの日も、走り続けました。
81分に交替するまで、愚直にタッチライン際を走り続け、
ジェフに走り負けなかったばかりか、
58分にはついに、ジェフのゴールネットを揺らすシュートを放ちます。
惜しくもオフサイドでノーゴールになりましたが、
ピッチを去るまでの間、ジェフの脅威であり続けました。
もしオフサイドでなかったら…
「いちばん勢いのある」ジェフに走り勝つことが出来た、
原さんと私の思惑通りのサッカーになったのですが。
試合はこのまま、0対0の引き分けに終わりましたが、
価値ある勝ち点1だったと思います。

昨年のワールドカップ緒戦オーストラリア戦でも、
この戦い方は有効だと思っていました。
戸田のような選手が走り続け、
ジェフの選手ほど走れないはずの大柄なオーストラリア人を疲れさせれば、
後半、間延びした陣形を縫うように、優秀な中盤選手が
決定的な仕事をしてくれるだろう、そう思ったのですが、
ジーコはそのようにはしてくれなかったですね。

オシムの考える「いいサッカー」
原さんが考える「攻撃サッカー」が、真正面からぶつかりあって
緊迫感のある勝負が、この日市原臨海競技場で繰り広げられました。
原さんのFC東京が見せたベストマッチのひとつだと思っています。

今日はどうなるでしょうね。
2003年頃から躍進を遂げ始めた東京とジェフ。
2007年は、仲良く前半戦を低迷していましたが、
これまた仲良く、一緒に息を吹き返しました。
先手はいつも、東京でした。ナビスコ杯をはじめて取ったのも東京が先ですもん。
じゃあ、今日の「前半イマイチ後半巻き返し」対決
勝つのは東京でしょうね♪

マサト

2005年12月3日 セレッソ大阪対FC東京

2007年09月26日 | サッカーを読解せよ。
現在、FC東京は4連勝中。誰が何と言おうと「好調」なのは間違いなく、
このまま好調を維持してシーズンを終える可能性は充分ある。

それは喜ばしいことなのだが、だが待てよ、昨年も一昨年も、
優勝争いに絡むチカラはありながら下位に低迷、
終盤戦の上位イジメで、なんとなく満足してしまい、
結局、なぜ低迷したのか?という課題は残したまま、
新シーズンを迎えてしまったのではないのか?
来年こそ、本気で優勝を狙うのならば、好調を維持している今だからこそ、
冷静に現状を見極め、東京には何が足りなかったのか?
考えていく必要があると思う。


05年シーズンを覚えているだろうか。
12月3日の最終節、勝ち点が拮抗し、5チームに優勝の目があった。
同時キックオフされた全試合、得点が生まれるごとに
優勝にいちばん近いチームがめまぐるしく変わる、
世界でも稀に見る白熱した最終節だったのだ。

我がFC東京は、最終戦を前に、ついに首位に立ったセレッソ大阪が相手。
満員の長居スタジアムに乗り込んでのアウェー戦だった。
私はスタジアムには行けなかった。
テレビ中継は確か、NHK総合だったと記憶する。
この未曾有の優勝争いは、注目度も高かったのだろうと思う。

現場に行った植田朝日氏が、自身のブログで
「満員の長居を見たら、負ける気がしなかった」と語っておられた。
この感じ、実は私にも経験がある。東京がナビスコ杯で初優勝した時だ。
過半数を占めるレッズサポーターが、試合前、ウェーブをはじめた、
その光景を見て、同じように感じた。
「東京が勝つ」。
これは、現場にいる人間にしかわからない感覚かもしれない。
「肌で感じた」としか言いようのない感じなのだが、
スタジアムに行っていると、意外とそういう経験が多々ある。

テレビから見える長居を埋め尽くすセレッソサポーターは、
みな一様に楽しげで、決戦の場に来ている、と言うより、
お祭りに来ているような印象を受けた。
チームが作ったのか、スポンサーが作ったのかわからないが、
紙で出来たピンクのサンバイザーを被り、和気藹々としたスタンド。
普段、長居にはこんなにサポーターは集まらなかったはずで、
それなら、このサンバイザーを被った人たちは、
一体どこから湧いてきたのだろう。

案の定。と言ってしまっていいのだろうか。
試合開始前、そして、2対1と東京をリードしていた後半終了間際まで、
優勝に一番近かったセレッソ大阪は、今野の同点ゴールで、
ほとんど手中に収めていた念願の初優勝を逃してしまう。
今野「日本一空気を読まない男伝説」のはじまりだ。

だがしかし。
今野の同点ゴールが決まった瞬間、セレッソの西澤は、真っ先に
ピッチにへたりこんでいたが、ロスタイムは3分あったのだ。
膝をつく前に、チームを鼓舞し、
最後まであきらめずに自らゴールを目指すべきでなかったか?
同時進行している優勝の可能性のある他の4チームは、いずれも試合に勝った。
なかでもジェフは、今野のゴールが決まった時刻より後に、
2点返しての勝利だった。セレッソは、たった1点東京のゴールをこじ開ければ
悲願の優勝だった、やって出来ない数字ではない。
膝をつく前に、チームメイトを励まし、まだいけるんだ!と
声を枯らして叫ぶ。やれることはたくさんあったはずだ。

長居に集まった満員の観衆も同様、
チームを奮い立たせることが出来たはずだと思う。
だが、ピンクのサンバイザーを被ったお祭り気分のにわかサポーターに、
それが出来たかどうかは疑問だ。
今野のゴールが決まった瞬間、帽子を脱ぎ捨て、
試合も捨ててしまった人がほとんどだったのではないだろうか。
彼らが、1年を通して、チームとともにスタジアムを満員にして、
ともに戦ってきたサポーターだったら、
ロスタイムに逆転ゴールが生まれたかもしれない。
翌年の降格も…なかったかもしれない。

サポーターとは、そういうチカラを持った人たちなのだ。
時に、どちらに転ぶかわからない勝負を決することもある、
それを痛感した05年の最終節であった。

東京がリーグ初制覇するときは、
味スタを満員にしたい。
そして、5万人全員が、戦えるサポーターであってほしい。
一朝一夕に成し遂げられることでは、ないけれど。

マサト

スーパーサッカーとやべっちFC

2007年09月17日 | サッカーを読解せよ。
週末に放映されるサッカー番組、
TBSのスーパーサッカー、テレビ朝日のやべっちFCですが、
私は基本的に見ません。
東京が勝った日は、ゴールシーンをもう一度見たかったりするので
仕方なく見たりしますが、見ないことが多いです。

まずひとつめの理由。なぜにふたつとも、お笑いタレントがやっているのですか。
私自身、お笑いは嫌いではないですし、むしろ好きですが、
ふたつともお笑いタレントが司会をしてる、ということは
テレビ局的には「バラエティー」の括りだと言うことです。
ワールドカップの時もそうでしたが、サッカーをバラエティ扱いされるのは
サッカーファンとしてはガマン出来ません。

「笑い」という入り口を作って番組に入りやすくする、という方法は
悪くはないと思うのですが、それだけ、というのは困る。
実はスーパーサッカー、「笑い」でなく「熱さ」を切り口に
変えようとしたことがあるんです。徳永英明が司会者になったときです。
徳永英明の病気が原因で降板しましたが、次に選ばれた司会者は
ご存知の通りお笑いタレントでした。

TBSとしては、熱くサッカーを語る番組は失敗だったと思ったのでしょうか。
視聴率が取れなかった?わかりませんが、それなら視聴者の意識が変わるしか
方法はないでしょう?ですから私は、笑いを切り口にしたサッカー番組は
一切見ないようにしているのです。

もうひとつ。「ダイジェスト否定主義」というのがあります。
(週間サッカーダイジェストのことではありません)
スポーツニュースは、ゴールシーンを中心に構成されます。
スタジアムへ行くことが習慣になっている人ならわかると思うのですが、
ゴールシーンというのは派手ではありますが、
サッカーの全てではありません。
そこに至るまでの経緯や伏線があって、結果生まれたのがゴールです。
同じように、テレビの画面の外、つまり、ボールのないところでの動きが
重要であったりもします。
ですから、ゴールシーンだけ見てる人というのは、
推理小説の犯人だけ知れば満足な人なんです。
小説の読み方は、それじゃあつまらないでしょう?

私が、「サッカーを読解してほしい」と思うのはそういうことです。
そのほうがより面白いからなんです。面白い本なら何回も読み返しますよね。
同じように、いいサッカーは、何度見ても新しい発見があるものです。

よく、海外サッカーのダイジェストしか見てない人が、
「Jリーグはレベルが低いから」などと言いますが、
まぁせめて、90分間通して100試合くらいは最低見てから、
そんなことはほざいてほしいですね。

マサト


2006年いちばん強かったのはどこだ!? 笑の番外編

2007年09月09日 | サッカーを読解せよ。
サッカーを読解せよ~4

2006年は結局浦和レッズのリーグ初制覇で幕を閉じました。
私のお客さんで、レッズサポーターの方がいらっしゃるんですけど、
その人の後日談が面白かったので、ここに書いておきますね。

その方は、団塊の世代には1年遅い、つまり50代後半の男性なんですけど、
夫婦揃ってレッズサポーター、らしいんですね。
2部からの昇格を決めた試合には、夫婦で出かけたらしんですが、
最近すっかり会話もなくなってる夫婦なのに、
その瞬間は思わず抱き合って喜んだんだって。
いい話だなぁ、サッカーが夫婦のかすがいになってるなぁー。

それなら優勝のときは?って思って聞いてみたんですけど、
その人は、その瞬間を写真に収めるのに夢中で、
ハッ!として隣の奥さんを見たら、知らない男と抱き合って喜んでたって。

ダメじゃんっ!て思ってねぇ(笑)。

我々東京サポーターは、くれぐれもそういうことのないように
今から「その瞬間」をイメージしておきましょうね♪

マサト

2006年いちばん強かったのはどこだ!? 涙の完結編

2007年09月08日 | サッカーを読解せよ。
サッカーを読解せよ~3

11月26日 浦和レッズ戦(味の素スタジアム)

安い挑発に乗り、自分たちのリズムを崩して自滅した川崎フロンターレ。
自らの攻撃スタイルを捨て、守りに入ることで自分を見失ったガンバ大阪。
それでは、浦和レッズは…?

この日の飛田給、朝8時の光景は異様でした。
キックオフは午後2時。にもかかわらず、駅前はどこもかしこも赤、赤、赤…。
特に目立つのが、赤いユニフォームを着て、「チケット譲ってください」と
書かれたカードを掲げる人々。
結果如何によっては、レッズのリーグ初制覇がかかる試合、
チケットが手に入らず、それでも一縷の望みを捨てずに、
はるばる飛田給まで来たのだろう、ご苦労さまだが、
貴方方に譲るチケットは無いのだよ、あっはっはー。

06年東京のホーム最終戦をさかのぼること2日。あるチームのサポーターが
私の職場を訪れました。「最後のお願いにまいりました。」
…ってあなた、選挙ですかっ!?(笑)。
とにかく、自分たちのチームの優勝がなくなった以上、
浦和の優勝だけは阻止してください、と。
私は答えましたね、力強く。「まかせておいてください」と。

ガンバ、川崎と、優勝争いをしている2チームを葬り去ったのですから、
それは浦和にも勝たないと不公平ですしね、
なんだか無根拠に自信はありましたよね、あのとき。
「今の東京は上位に強い!」そう思っていたのが
我々東京サポーターの共通意識だったと思います。

あらためてここで、上位チームが下位に敗れるケースが多々あることについて
考えてみたいと思います。
ただし、降格争いをしているチームは、また別です。
優勝争いをしている以上に、なりふり構わないサッカーをするのが
崖っぷちチームですから。

ひとつ考えられるのが、下位チームが上位チームと対戦する場合、
がちがちに守備を固めてくる、というのが考えられます。
そういう相手に攻めあぐねる…、日本代表がアジアでよく見せる光景ですね。
(東京はこのケースに当てはまりません。相手がどこであろうと攻撃サッカーを貫くのが東京!と信じています)
二つ目に、上位チームが、目の前にある優勝という成果に目が行き過ぎて、
自分たちのサッカーを見失い浮き足立つ、というケース。
相撲で横綱が「一番一番大事に相撲を取るだけです」とコメントするのは、
優勝に目が眩むのを戒めるためだと思われます。

全チームとホーム&アウェーで総当りのリーグ戦、それの頂点に立つためには、
この二つを乗り越えないといけないのです、大変なことなんですよね。

この日の浦和は、正直強かった。
ガンバのように自分のスタイルを捨てることもなく、
川崎のように、浮き足立って自滅することもなく、
そして、目の前にある「優勝」に目が眩むこともなく、
終始淡々としていて静かで、それでいて自分たちの仕事をきっちりこなす、
そういうサッカーをしていました。
東京は、目の前での胴上げを阻止することには成功しましたが
ホーム最終戦を、勝利で終えることは出来ませんでした。
勝ちたかったですけれど、勝てなかったかもしれません。
それくらい強いと感じた06年のレッズです。

06年秋、優勝争いを演じた3チームと対戦して、
いちばん、肌で感じる強さを持っていたのは浦和レッズでした。
勝ち点は、嘘をつかないのがサッカーです。


蛇足かもしれませんが。
この日の観客動員は4万1528人。確かチケットは完売したはず。
駅前で「チケット譲ってください」と掲げていた赤い人は一体…?
5万人入る味スタ、干渉地帯を作らなければならないにせよ、
それにしても空席が目立つ。どうしてなのだろう?と。

私には真実はわかりません。
もし、浦和サポーターが過半数を超えるのをさけるために、
クラブ側がチケットを押さえた、売らなかったという噂を信じたとして、
会社としては、それは苦渋の選択だったのだろうとは思います。
残りチケットをレッズサポーターに売れば、いくらの売り上げになったのだろう?
と思う。それを捨てたのだから、なかなか出来ることではないですよ。

それを踏まえた上で、あらためて思うのは、悔しい、ということです。
味の素スタジアムはFC東京のホームスタジアムです。
FC東京は、日本の首都のクラブチームです。
それが、ホーム最終戦、他のチームのサポーターに、
数で凌駕されてどうするんですか。

ですから、チケットを押さえるとか、「卑怯」と揶揄されるようなことはせず、
(何度も言いますが、それが事実だとして、ですよ)
堂々と青赤サポーターで味スタを埋め尽くし、
相手サポータを締め出す日が、近い将来来ないといけません。
これは、首都のクラブの義務だと、私は思います。

06年11月26日は、
私が「味スタ満員化計画」を考え始めた記念日と言ってもいいかもしれません。

マサト


2006年いちばん強かったのはどこだ!? Ⅱ

2007年09月07日 | サッカーを読解せよ。
サッカーを読解せよ~2

11月11日 FC東京 対 川崎フロンターレ (味の素スタジアム)

11月11日って、なんの日だか知ってます?
ポッキーの日なんですって!
06年ポッキーの日は、忘れられない日になったなぁ、
なんせ!10月22日ガンバ戦が霞んでしまうくらいの劇的勝利だったからっ♪


以前、囲碁のアマ九段という人が言っておられたのですが、
囲碁でも対局の中盤、優勢になると、
どうしても攻め手が控えられるのだそうです。
相手は死に物狂いですから必死で攻めてくる、
そうして、負ける可能性がほとんどないと思って守りの碁を打っていると
ひとつの局面を落とし、慌て、最後には負けてしまう…
そんなことが囲碁にもあるのだそうです。
サッカーにも通じるはなしですよね。

この日の川崎戦は、前半終わって1対3。
ガンバ戦の記憶も新しい時期ですから、今の東京なら、
2点差くらいなら跳ね返す!と皆が思って
ハーフタイムを迎えたのではないでしょうか。
ところが、後半開始早々の49分、川崎に1点入れられます。
スコアは1対4。さすがに3点差は厳しい…。
そこから東京は4点入れて試合を引っくり返しました。
これが「ポッキーの日の奇跡」です。
川崎は事実上優勝戦線から脱落しました。

皆さんは平山相太のことを、どう思いますか?
私はこの日、彼は「かなり使える!」と思いました。
68分に途中出場すると、川崎の森勇介にスパイクの裏を見せて突っ込む。
当然笛が鳴ったのだけど、「挑発」という意味では効果は絶大でした。
相手が森だったことも手伝って、直後には言い争う場面も。
ここまで、審判のジャッジが微妙だっただけに、リードしているはずの川崎は、
ひどく苛立ち、浮き足立っているように見えました。
必死で時間稼ぎをしようとしてくる川崎に、
ゴールラインを割ったボールを取りに行って、早く蹴れと言わんばかりに
ボールを置いてあげたり、試合が中断している場面で、相手ゴールに
何度も何度もボールを蹴りこんだり…。
川崎の選手にしてみれば、苛立ちが増すことを繰り返します。
しまいには、退場になった選手にもなんか言ってるし、
もうこうなると、川崎の牙城はグラグラです。

時計が90分を過ぎて、二人退場者を出しているとは言え、
2点リードしているわけですから、
落ち着いてやれば逃げ切れない点差ではありません。
ですが、ロスタイム6分間で追いつかれ逆転されたのは、
平山(ごとき)の安い挑発にのって、
自分たちのサッカーを壊してしまった川崎のナイーヴさだったのだと思います。

囲碁の場合、優勢になった時に攻め手を控えてしまうのを戒めるため
「二度勝つつもりで打て」と教えられるのだそうです。
サッカーで2点のリードを奪ったとき、
私たちは同じことを心に思い浮かべるべきです。
「相手を二度殺せ」
倒れて起き上がれない相手の心臓に、もう一突きトドメの剣を刺す。
冷徹に、勝利に飢えている、真に強い者にしか出来ないことです。

マサト

2006年 いちばん強かったのはどこだ!? Ⅰ

2007年09月06日 | サッカーを読解せよ。
サッカーを読解せよ~1

10月22日 FC東京 対 ガンバ大阪 (味の素スタジアム)

昨シーズン、優勝争いをしている上位3チームとの対戦が、秋に続きました。
ガンバ大阪、川崎フロンターレ、そして浦和レッズです。
苦しい記憶ばかりが思い出される06年なんですけど、
秋の3強イジメ(笑)、これだけ楽しかったですねぇ^^。
この3つの試合を、私なりに読み解いていきたいと思います。

「サッカーでは、2点差でリードしているときが一番危険である」と言われます。
我が東京も、実際に2点リードしてひっくり返された、または追いつかれた、
逆に、追いついたり逆転したりと、「ドラマ」が待ってる点差であることは
身を持って知っています。ざっと思い出しても、
05年5月8日 大宮戦
04年6月19日 名古屋戦
04年11月23日 千葉戦など、枚挙にいとまがありません。

この日も、まさにそういう試合でした。
相手は前年王者ガンバ大阪。06年も優勝を争い、その時点での順位は2位。
対する東京は13位。ガンバにしてみれば、
確実に勝ち点3をとりたい相手だったでしょう。

前半24分までに、ガンバに2点先制されます。
播戸 竜二、マグノ・アウベスの2トップに、立て続けにゴールを決められ
順位の差そのままの試合になるかと思われた77分、今野のゴールで
流れが一変します。続く81分鈴木規郎の同点ゴール、
そしてついに、84分の石川の逆転ゴールで勝ち越しに成功。
試合はそのまま、3対2で東京の劇的勝利。簡単に概要を言えば、そうなります。

じつはこの試合、立て続けに3点を取る伏線が、前半のうちにあったのです。
ガンバ大阪は、前半24分までに2点のリードをします。
この直後、明らかに引いて守り始めたのです。
播戸、マグノの強力2トップは、ふたりだけでも点が取れる、
ここはセーフティに二人のカウンターで攻める以外は、
きっちり守って確実に勝とう、そういう意図がガンバのサッカーから読めました。

この選択は、半分正解で、半分不正解です。

前年の優勝を経験して、ガンバはひとつ階段を上ったのだ
という自覚があったでしょう。
「行くときは行く、引くときは引く」というオトナのサッカーに目覚めた。
試合の流れ、そしてリーグ戦の流れを見て、一本調子の攻めに終始しないサッカーが出来ると思っていたのでしょうね。
そういう意味では、正解のサッカーです。
遠藤が体調不良で戦線離脱したことを考えても、ここは省エネサッカーで
なんとかしのいで、このまま逃げ切りたい、そう思っても不思議ではありません。
後日、メディアに「監督の指示ではない」とあったので、
選手たちが自分たちの頭で考えたサッカーだったのでしょう。
意思統一が図られてたのですから、これはすごいことです。

ですが、ガンバは攻撃が持ち味のチームです。
守備が甘くても、相手より点を多くとって勝つ、
そうして05年のリーグ初制覇があったのです。
ここで、自分たちのスタイルを捨て、リスクが少ない方を選択し、
結果自分たちのリズムを失い、最終的には勝ち点も失ってしまった。
それがこの試合です。

もし、ガンバが2点取った後も攻め続けていたら…。
東京としてはイヤな展開だったでしょう。
炎の大逆転劇も、なかったかもしれません。

昨年のガンバは強かったです。
ですが、そこで攻め切れないチームは、
06年チャンピオンには値しなかった、シーズンが終わった総勝ち点は、
それを語っています。

マサト



サッカーを読解せよ~序

2007年08月31日 | サッカーを読解せよ。
J1第23節 広島戦

「サッカーを読解する」と銘打ってるので、試合が終わってすぐに投稿するのはしないつもりだったのですが…、
こういう結果になったのなら、書かないわけにはいかないでしょ♪
ふっふっふー^^、5対0ですよ、開幕の借りは返しましたよ、オツリもつけて!
おまけに順位も1コ上げて、こうやって、目の前の敵をひとつずつ丁寧に
血祭りにあげて、じわじわいきましょうねぇ~、ふふふのふー^^。

さて、このブログでは、今回はアウェーで平日開催で行けませんでしたので、
こういう場合の「サッカーの読み方」を提案したいと思います。
題して

『サッカーを数字で解読する』です。

私は、平日開催の試合は、どうしても仕事上現場に行けません。
そういう時には、帰宅後ネットでその日の試合をチェックするわけですが
まず必ず最初に見るのが「シュート数」です。
単純に、シュートが20本前後打ててれば、
東京らしいサッカーをしたと判断しています。
シュートが入らないのは、今にはじまったことではね、ないんです(笑)。
数多く打って、入れば勝つ、入らなければ引き分け、悪くすると負ける、
それが、これまでの原東京、いちばんいい時の状況です。
先日の広島戦、シュートは16本。
アウェーだということを考えれば妥当な数字だと思います。
「最近の東京は(結果はついてこないけど)いい」と
私が言っているのは、柏戦が20本、浦和戦が17本と、
シュートを打ってるからです。
対して磐田戦は12本、大分戦にいたっては6本です。
ですから、広島戦での勝利は、そこに伏線があったのです。

「5対0」というと、一見ワンサイドゲームのようですが、
原監督が会見で言っていたように、
どちらに転んでもおかしくない試合だったのではないでしょうか。
そういう脆さが、サッカーの「5対0」という数字には潜んでいます。

見に行けなかった試合の場合、シュート数の次にチェックするのが
J’s Goalの監督会見、および選手のコメントです。
「サッカーの脆さ」を、いかに勝ちに結びつけるか?
茂庭が試合後のコメントで語っています。
「真吾や俺たちが試合前に言っていたのは、『ダッシュで5mでも10mでも気持ちを見せれば、その気持ちを感じて遅れてでも(周りの選手たちも)行こうという気持ちになるから、だめでもいこう』ということ。」「ドフリーで打たれても、必死な感じでボールを奪いにいって、ちょっとでもミスを誘ったり、厳しいところを狙わせたりとかできていた。そういうのが、相手のプレッシャーを誘ったり、最後の最後でバーに当たらせたりしたのかもしれない。」
たった数センチの違いで、シュートはバーに当たる、相手のミスを誘う。
選手が皆、高い意識でサボらなかったから、
あの日は勝利の女神が微笑んだ…というか大爆笑ですな(笑)、
ということなのです。

ですから、サポーターもサボらなければ、枠に飛んだシュートを
バーやポストに当てることが出来るかもしれない、
そう信じて、私たちサポーターは90分間飛び跳ね、
声を枯らして叫び歌うのです。

さて、次は神戸戦です♪
「秋」の「国立」「神戸戦」と言えば!思い出されるのは
2002年10月19日宮沢のVゴールで劇的勝利を飾ったあの試合!
えぇ覚えてますとも、ゴール裏がルパン歌ってたら、
延長開始直後に宮沢ののゴールが決まったんですよねっ。
あれからしばらくは、ルパンばっかりやってたでしょう?^^
私もですね、成城石井のクリームパン持って行ったんですよ、
雨の国立に。それからはずっと、クリームパン必ず買ってましたね(笑)。

ですから、秋の国立神戸戦には、いいイメージしかありません♪
今日も買って行きますよ、成城石井のクリームパン^^。

みんなで連勝しましょーねっ!!

マサト