みやしたの気まぐれblog

鉄道とか野球とか食べ物とかMacとか、日々の気まぐれ記録。更新も気まぐれ。

乗り鉄のお勧め路線 第3回 箱根登山鉄道登山線

2010-08-19 21:35:44 | 乗り鉄
先週末は花火を見に行っただけで、日曜はほとんど家にいたのでどうにもネタがありません。
ということで7/8以来3回目のお勧め路線シリーズでも。
前2回は、東北の五能線、九州の肥薩線と地方のJRローカル線でしたが、今回は都会に近い登山鉄道、箱根登山鉄道登山線です。

箱根登山鉄道登山線は小田原~強羅の15.0kmの路線です。このうち、現在の小田原~箱根湯本の旅客列車は、全て乗り入れの小田急線車両でまかなわれており、実質的に小田急小田原線の延長上になっています。このため、箱根湯本まで小田急線と誤解されていることもありますが、小田原からが箱根登山鉄道です。
なお、登山鉄道車両の車庫は入生田駅にあり、現在でも入生田~箱根湯本は小田急線の狭軌と箱根登山鉄道線の標準軌による3線軌が残っています。

小田原駅停車中の箱根登山鉄道2000系

風祭駅へ進入する小田急5000系。これはすでに3線軌でなくなったころ

入生田駅運転停車中の小田急ロマンスカー30000系

入生田駅で交換する小田急ロマンスカー7000系と50000系

入生田駅で交換する小田急3000系と8000系

入生田には登山線の車庫がある

箱根湯本駅停車中の小田急5000系

箱根湯本駅停車中の小田急ロマンスカー20000系

箱根湯本駅停車中の小田急ロマンスカー50000系

箱根登山鉄道登山線は名前の通り登山鉄道で、小田急線の電車が通る小田原~箱根湯本でも最大40‰の勾配や、半径160mの急カーブがありますが、このあたりはまだ平坦線とも呼ばれます(普通、30‰越えたら山岳線なんですが)。
そして箱根湯本を出ると、いきなり最急勾配80‰が現れます。普通鉄道におけるこの勾配はもちろん日本の最急勾配。かつての碓氷峠ですら66.7‰だったのですから、この急勾配具合が分かります。ちなみに箱根登山鉄道の車両は短い15m程なので、1両の前後で1m近く高さが違うことになります。

初っぱなに現れる急勾配を1000形電車が走る

箱根湯本~強羅の間は急勾配と急カーブ(最小半径30m!)が連続し、列車は何度もスイッチバックを繰り返しながら山を登り、そして降ります。途中、トンネルや緑に囲まれているところが多く、実際のところあまり山麓の町並みを見ることは出来ませんが、箱根登山鉄道と言えばなんと言ってもあじさい電車です。小田原からもずっと沿線にあじさいは植えられていますが、塔ノ沢より上の沿線が特にいいでしょう。私個人としては、大平台~宮ノ下のあたりがいいですね。なお、箱根は標高が高いので、6月下旬から7月中旬が見頃です。この時期は夜間に予約制の団臨も運転されますが、日中も大変混雑します(そうでなくても、土日はいつでも混んでます)。

旧型電車のモハ2形もまだまだ現役

あじさい電車の頃はヘッドマークもいろいろ取り付けされる

山を登る1000形

こちらは降りて来るモハ1形

あじさいの中を走る復刻塗装の1000形

ホームの駅名標もあじさいで飾られる

スイッチバックに急カーブ以外にも駅の周りも山の中なので急勾配です。駅自体、小さい物も多いですし。夏場に辺りを散策するなら、体力がいりますが、箱根の山は温泉がたくさんありますので、温泉に入るのも良し、彫刻の森で美術に親しむも良し、ケーブルカーでさらに山を登り、芦ノ湖へ抜けるも良し。観光には困りません。また、1/2、3は箱根駅伝でたいへん混雑します。

宮ノ下駅は坂の途中にある感じ

強羅駅は山小屋風。ここからケーブルカーへ乗り換えてさらに山を登る

モハ1形やモハ2形を見ると、箱根登山鉄道に来たなという気分になる

市電時代の復刻塗装のモハ2形

強羅駅停車中のモハ2形

モハ2形の車内

箱根の山は、天下の嶮。滝廉太郎作曲の名曲「箱根八里」ですが、駅での発車ベルに使われてます。その険しさを鉄道旅で味わえる箱根登山鉄道。一度はあじさいの時期に訪れたい、すばらしい観光路線です。


・・・・というかこの記事、あと1ヶ月半前に投稿すべき内容ですよね・・・・
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京湾大華火祭を船上で | トップ | D51撮影とわたらせ渓谷鉄道の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

乗り鉄」カテゴリの最新記事