私(高槻)は、玉川上水でタヌキの調査をしたときから、目をつけていたところがあります。それは津田塾大学です。玉川上水は細長い緑です。もしタヌキほどの大きさの動物がその狭いところで生きて行くには「細長い」動きを強いられているはずです。そういう窮屈な環境にいれば、もし余裕のある緑があるとなれば、きっとそこを使おうと思うはずです。津田塾大学は玉川上水に接しているので、緑のありかたからすれば、細長いスプーンの先のように広がっているわけです。しかも大学だから昼間だってしずかだし、夜となればまったく人の気配がなくなるはずです。だから、私は津田塾にはきっとタヌキがいるはずだとフんでいたのです。
でも女子大ですから勝手にはいるわけにはいきません。ところが、つごうのよいことに津田塾の先生と知り合いの人がいて、事情を説明したら、その先生といっしょなら入っていいことになりました。そしてセンサーカメラを置かせてもらえることになりました。
2016年3月1日のことです。お昼前にカメラをおいて、数日してから回収にいったのですが、驚いたことに3月1日の夜11時にはもうタヌキがきてバッチリ写っていたのです。ふつう野外の調査はなかなかこううまくはいかないものです。
餌をおいたその日のうちにもう現れました。
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