哲哲は侍医から、また月のものが来ると言われる。子をなせると喜ぶ哲哲。そこに宸妃(海蘭珠)が目覚めたという知らせがくる。
哲哲が海蘭珠の寝宮へ向かうと、入り口で同じように知らせを聞いて来た娜木鐘と会う。「これから後宮はどうなるのでしょう。この2年、穏やかな日々でした。後宮の主が替わらなければ私たちも安泰に暮らせるというもの」とわざと言う娜木鐘。
哲哲と娜木鐘が寝宮の中へ入ると、ホンタイジが侍医からの説明を聞いていた。海蘭珠の側には玉児の姿が。
気遣う玉児に「あなたは誰?」と言う海蘭珠。「分からない?」と言う玉児の声にホンタイジも気づく。ホンタイジも「気分はどうだ?」と海蘭珠に言うが、そんなホンタイジのことも海蘭珠は分からない。「陛下よ。あなたの夫だわ」と玉児が話すと、海蘭珠は戸惑い頭痛に襲われてしまう。
侍医は頭部の打撃によるうっ血が残っている、しばらく記憶は戻らないと話す。
後日。記憶の戻らない海蘭珠に「人生は長いのだ。思い出せぬなら夫婦でやり直せばよい」とホンタイジは言う。
洪承疇が昨夜から待っていると言われ、政務に戻ることにしたホンタイジ。行き際にそっと「余計なことを教えれば死罪だぞ」と烏雅に釘を刺す。
自分が何者か分からない海蘭珠は、玉児に「昔のことがどうしても思い出せない。私は何者でどうして病になったのか。それに同じ夢ばかり見る。黒い熊が矢で射られ、血まみれになる夢よ」と話す。玉児は海蘭珠の侍女・烏雅を下がらせ「陛下は何と?」と海蘭珠に聞く。「私たちは仲睦まじい夫婦というだけで詳しいことは教えてくれないし、私も何ひとつ思い出せない」と答える海蘭珠。でも、あなたにはなぜか親しみを感じてしまうと。
玉児は海蘭珠の手を取り「私たちは一緒に育った姉妹よ。盛京で陛下に嫁ぎ、いろんなことを経験した。たぶん黒い熊はあなたの心の傷なの。その傷が癒えれば、もう悪夢を見ることもないわ」と話す。
うかない顔の海蘭珠をぶらんこに乗せるホンタイジ。優しいホンタイジに"陛下の愛は深く、あなたが病の時、自分の手を切り血で薬を作らせた。その記憶があまりに鮮明だったから夢で血を見るのだわ。この2年、陛下は毎日付き添い、あなたを看病したわ。天下一の夫でもそこまではできない。あなたはこの世で一番幸せな女だわ"という玉児の言葉を海蘭珠は思い出す。
ぶらんこに乗る海蘭珠と、その横で頬笑むホンタイジをフリンを連れた玉児が目にする。「海蘭珠に優しすぎますよ。苦しめられたのに安らぎを与えてあげるなんて」と玉児に言う蘇瑪。玉児は「求めすぎるから苦しむのよ。私はねフリンと幸せに暮らせれば十分よ」とフリンの頬に触れながら言う。
夜。寝台で横になっていた海蘭珠は、別の場所で横になっているホンタイジを見つめながら"あなたが病気の時、自分の手を切り血で薬を作らせた"と言っていた玉児の言葉を思い返す。寝台から起き上がり、ホンタイジの元まで歩いて行く海蘭珠。そして海蘭珠は左手についたホンタイジの傷を見る。それに気づき、目を覚ますホンタイジ。「どうした?」と心配そうに聞くホンタイジに、海蘭珠は左手の傷をもう一度見て「痛みますか?」と言う。
ホンタイジは「誰から聞いた?」と言う。「玉児です。陛下は私のために苦労されたと言っていました。私がこの世で一番幸せだとも」と答える海蘭珠。「どう思う?」ホンタイジが言うと、海蘭珠は何も言わずにホンタイジの手を自分の頬に持っていく。
父上は宸妃娘娘ばかりに付き添って僕には会いに来ないの?とフリンは玉児に聞く。「父上はお忙しいのよ」と目を伏せる玉児。僕のことが嫌い?とフリンに言われ、玉児は言葉に詰ってしまう。そこにホンタイジが来る。
人見知りをするフリンを抱きながら「そなたに礼を言いたくてな。海蘭珠のことで助かった」と玉児に言うホンタイジ。玉児は「感謝しているなら、その分、フリンのそばに」と言う。ホンタイジは「今日はずっと遊んでやるからな」とフリンに話す。
フリンと遊ぶホンタイジを見ながら"姉さんが記憶を失ってから陛下も幸せそう。フリンの相手もしてくれる。フリンが幸せなら何も望まないわ"と思う玉児。そんな様子を哲哲は見かける。
「娘娘、大丈夫ですよ。すぐに息子を身ごもれます」と哲哲に言う阿納日。哲哲は「つらくはないわ。私までもうれしくなる」と微笑みながら返す。その時、ホンタイジに海蘭珠が懐妊したという知らせが。
ホンタイジと玉児、哲哲は一緒に海蘭珠の寝宮へ行く。すでに娜木鐘も来ていた。
嬉しさのあまり「また母になれるな」とホンタイジは言ってしまう。「"また"ですか?以前にも子が?」と海蘭珠は聞き返す。顔を曇らせながら、第八皇子が幼くして亡くなったことを話すホンタイジ。驚き「なぜ死んだのです?」と海蘭珠は言う。ホンタイジは病だと話し、そして男の子なら皇太子に立てると海蘭珠に告げる。それを聞き顔色が替わる哲哲と娜木鐘。
自分の寝宮に戻った哲哲は、阿納日から記憶を失っているというのが芝居だったら面倒だと言われ心配になる。
玉児や娜木鐘と一緒に海蘭珠と会う哲哲。海蘭珠は記憶を失った理由を、雪で滑って転び、頭を打ったからだと思っていた。そんな海蘭珠に賽琦雅からの血燕を煮たと哲哲は持ってこさせる。賽琦雅が誰かも分からず、嫌いな血燕も美味しそうに食べる海蘭珠。玉児は気が気ではない。
哲哲の寝宮へ行った玉児は「海蘭珠に過去を思い出させる気ですか?」と言う。「本当に記憶喪失だと、ようやく信じられたわ」と言う哲哲。「どういう意味です?」と聞く玉児に「彼女の残酷さを忘れた?完全に信じることはできない」と哲哲は返す。芝居だった時のために用心しないと、と。玉児は昔のように暮らせせないの?と言い始めるが、哲哲は「昔、幸せだった?」とそれをさえぎって言う。
「皇子が産まれたら、陛下は皇太子に立てる。私の皇后の座さえ与えそうだわね。あなたなら、どうする?」と言う哲哲。玉児は「叔母上は幸せですか?皇后になっても幸せそうには見えません。執着せずやり直しましょう。終わらない諍いが続くだけです」と訴える。しかし「目覚めた彼女が悪い」と哲哲は言う。
洪承疇が鄭児した明の軍事図を広げるホンタイジ。それには中原の主要拠点が記されていた。ホンタイジは自ら天下取りに向け出征することを決める。ホーゲと鼇拜に福師として共に出征するよう命じるホンタイジ。ドルゴンには留守を頼んだと言う。八旗全軍を出陣すれば敵から狙われやすい、盛京の安全はそちにかかっていると。
数日後に出征すると海蘭珠に話すホンタイジ。後宮の皆さんがついています、皇后娘娘が血燕を毎日下さると海蘭珠は言う。玉児のお母君が贈った品だと。賽琦雅の血燕だと聞いたホンタイジは、怖い顔になり、皇后たちの贈り物は食さないように言う。
出征前日。
皇后や妃たちの前でホンタイジは宝剣を朕自身だと思うよう皆に話し、海蘭珠に与える。「少しでもそなたを害そうとした者には、侍衛を呼び勅命なく斬ってよい」とホンタイジは言う。
ホンタイジは情人花の咲く花園へ海蘭珠を連れて行く。花園に咲く情人花は愛する者を守り、添い遂げるという意味があると話すホンタイジ。出征後、この花園をそなたに贈ろうと。大切にお世話をします、と嬉しそうに海蘭珠はホンタイジに寄り添う。
御膳房。
海蘭珠が宝剣を与えられ、横柄な態度を取る烏雅。哲哲の人参の汁物を作っていると知り「天は不公平すぎるわね。栄養を補給しても皇子を授かりやしない」と言う。それを聞いてしまった阿納日は怒り、烏雅を外へ連れ出す。
宮女たちに烏雅を痛めつけさせる阿納日。そこに哲哲が来る。阿納日を叱り行こうとする哲哲。その時、烏雅が「将来の後宮の主が怒りますよ」とぼそりと言う。聞き逃さなかった哲哲は「不遜よ」と叫ぶと、頬をぶつよう阿納日に命じる。そこに海蘭珠が来る。止めた海蘭珠は間違いを犯したのなら私から罰を与えると言うが、哲哲は必要ない、御膳房の掃除係に配置すると言い返す。「嫌です。おそばに仕えさせてください」と必死で海蘭珠に訴える烏雅。海蘭珠は「本気でしたら私も残念です。陛下から剣を賜るわけですね」と哲哲に言う。悔しい気持ちで「許すわ」と言うと、哲哲はその場を後にする。
寝宮に戻った哲哲は、海蘭珠を盛京には置けないと考える。そして阿納日にある物を用意するよう命じる。
海蘭珠と一緒に裁縫をする玉児。玉児は草原での生活が戻ったようで嬉しい気持ちになる。そして忘れている海蘭珠に、故郷が素敵な場所だったと玉児は話す。「戻ってみたい」と言う海蘭珠。
翌日。海蘭珠は哲哲に呼び出される。そこは海蘭珠が転げ落ちた階段の近くだった。哲哲は「これを覚えてる?」と言いながら、卓林の首飾りを差し出す。受け取って見つめる海蘭珠に「2年前まで、あなたが大切に身につけていた」と話す哲哲。そして香りは記憶を呼び起こすことができると、香水入れに入っている匂いを海蘭珠にかがせる。
海蘭珠は断片的に卓林の記憶が蘇ってくる。そしてまた熊も頭をよぎる海蘭珠。動揺する海蘭珠に「その熊はあなたの最愛の夫、卓林だからよ」と哲哲は言う。さらにホンタイジが海蘭珠を奪うため、夫を殺し皇后に選んだこと、冊封の日、真実を知った海蘭珠が息子を抱きながら足を滑らせたことを話す哲哲。赤ん坊は、その時、命を落としてしまったと。
哲哲は海蘭珠を卓林の死んだ洞窟へも連れて行く。そこにはたくさんの海蘭花が咲いていた。その花を「あなたたちの誓いの花よ」と言う哲哲。そして哲哲はここに咲き乱れているのは卓林の魂がさまよっているから、ここであなたは彼と再会し、彼の死体を見つけた、卓林を殺したのは陛下だと話す。海蘭珠が「玉児は私と陛下は仲睦まじい夫婦だと」と言うと「玉児もあなたに思い出させたくないのよ」と哲哲は言う。「どうして?」と聞く海蘭珠。
哲哲は玉児の母、賽琦雅があなたの母を死に追いやり、あなたは彼女に復讐した、玉児はあなたを恨み陛下を愛してる、あなたを敵の皇后にすれば一生懲らしめられるし陛下のご機嫌も取れる、と話す。信じたくない海蘭珠だが、少しずつ記憶をとり戻し「噓だわ」と言うと洞窟を飛び出して行く。
宮殿に戻った海蘭珠は、壁にかかっている絵が母の人相画だと分かる。声をかけてきた烏雅に「これは私の母ね?玉児の母、賽琦雅が殺したのでしょう?」と言う海蘭珠。賽琦雅は自ら身投げしたのよね?と。昔のことは触れないでください、陛下に殺されてしまうと言う烏雅。
海蘭珠は玉児の寝宮へ向かう。「だましたの?仲のいい姉妹だなんて」と怒鳴る海蘭珠。お互いに母親の恨みがある、ホンタイジの歓心を買うため私を宮殿で飼い殺しにする気?私を敵と添い遂げさせるつもりなの?と。「嘘は私も嫌いよ。でも嘘で幸せになれるなら喜んでだますわ」と玉児は言う。そして「過去の恨みは過去のこと。なぜ、また苦しみの日々に戻るの?新しい子も新しい希望も待ってる」と言う玉児。海蘭珠は笑い出し「敵の子が希望ですって?あり得ない。あり得ないわ」と叫ぶと出て行く。
海蘭珠は寝宮に閉じこもる。みんな私を騙すのね、許せない、と怒りを押さえられない海蘭珠。
玉児は叔母上はやりすぎだと海蘭珠を心配する。そんな玉児に「向こうは報復してきますよ。手だてを考えませんと」と蘇瑪は言う。
翌日。
海蘭珠は寝宮から出て来る。一晩中外にいた烏雅が「もう平気ですか?」と聞くと「平気も何も。侍医の薬を煎じてくれる」と普段と同じように話す海蘭珠。しかし、烏雅が行ってしまうと、顔から笑顔が消える。
フリンとボゴルに綿入れを縫った海蘭珠。海蘭珠は小声で「ボゴルは阿古拉の息子でね、私の数少ない家族だわ」と烏雅に言う。辺りを気にしながら「急に何を言うのです」と言う烏雅。
烏雅は「宸妃から第九皇子に。来月の誕生日に着てほしいそうです」と綿入れを玉児に渡す。嬉しい玉児はお返しに凧を作る。
凧のそばにフリンしかいない時に哲哲が来る。見事だわね、と指甲套を凧に這わせる哲哲。フリンと哲哲が話ているのを蘇瑪は見る。
翌朝。
目の覚めた海蘭珠は腹痛に襲われる。苦しみながら寝台から出た海蘭珠は、凧を握りしめながら意識を失う。
ーつづくー
いくら自分のためとはいえ、哲哲が残酷すぎるヾ(・ω・`;)ノ
味方してくれた玉児まで巻き込んでるし。
ホンタイジは海蘭珠を守るために宝剣を与えたけど、このせいでよけいにこじれてしまったと思う。
真実を知ってしまった海蘭珠も怖い(@_@;)
フリンに作った綿入れ、大丈夫なのかな?
ボゴルにも作っていたけど…。
最後の海蘭珠は1話目の冒頭に繋がっていくエピですね(;△;)
宝剣をどうして海蘭珠が持っていたのかも分かりました。
凧のことも。
これからどんな展開になっていくんだろう?
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
宝剣!でーーーー恐い
記憶がない方がホンタイジはホッとしてる…
記憶がない方が海蘭珠も幸せだったのに~(;_;)
哲哲が~諍いって言葉が出た時は、諍い女の哲哲を思い浮かべちゃった~
ブランコも諍い女の時のアイテム(o^^o)
そうそう、昨日の放送のウサギさんはジャクギを思い出したな~
あの凧にあの薬、流産かな?哲哲(*`へ´*) ユアルになすり付けるつもりだ~
もう~
海蘭珠も記憶が戻って、また復讐だーーーーフリンは大丈夫かな?
海蘭珠より、哲哲の方が上手だね!
うささん、いつも早くの更新ありがとうございます(o^^o)
今日は私も早くかけたよう~(^_^)v
姪をおとしいれるの?、、女のたたかいですね。
ホンタイジは、玉児への追求は忘れてしまったのかしら、、?毎回気になる終わり方で始まりがあっさり始まり、展開も早くてついていくのでやっとです。
でも、次回いよいよ、1話の展開になるのかな?
海蘭~。気の毒。目覚めなかったら良かったのに、ホンダイジも、あさはか、だわぁ…。やはり、●鹿←
失礼しました。
もう宝剣なんか渡すから、ややこしい。。。
哲哲と、毒婦。二人の。敵と、ユアルは、戦わないといけないのね。
。・°°・(>_<)・°°・。またしても、最後10分が録画勝手に終わってしまってましたー。
哲哲本当に怖いですねー。
海蘭珠、やっと幸せな穏やかな日々が迎えられると思いきや、、、(ー ー;)可哀想だし、
真実を知ってしまって更に怖さがパワーUPしてます。
過去は変えることはできませんが、
それに囚われず生きることはでき、
目覚めることができたことがラッキーだとすれば
前半で皇太極や玉兒が海蘭珠に知らせなかったように
個人的には、不幸な星から袂を分かち、
幸せな生活を掴んでほしかったです。
海蘭珠、大丈夫でしょうか???