水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

内部被曝に係る記載を調べました。(放射能被曝による歯痛は食品の放射能汚染と関係があるのか?)

2012-11-30 | 放射能被ばく・後遺症関連

'12-11-30投稿

  • Q. 被曝でどんな病気になるか? | これが現実によれば、

    genjitsu.jp/archives/2382011年7月6日
  • 被曝による被害者達は、白血病、脊柱や肺への癌、膀胱癌、腎臓癌、甲状腺癌、乳癌といった放射線による病に苦しめ ... 細胞 つまり内部被曝で最初にリンパがやられ白血球が減少、免疫力が低下、とたんに虫歯や水虫、化膿病巣が元気を出してくる。 歯痛や水虫悪化、下痢、血管疾患、脳梗塞が起きることに ... 放射能と何の関係もないと決めつけられる化膿・カゼ・糖尿病・血管梗塞などで凄い数の人が死んでゆく。
    (一部抽出しました。)

 「追記 2011-08-10

放射線被曝による身体的影響は、最初に増殖性の強い細胞に出る。1:リンパ細胞白血球 2:腸上皮細胞 3:血管内皮細胞 つまり内部被曝で最初にリンパがやられ白血球が減少、免疫力が低下、とたんに虫歯や水虫、化膿病巣が元気を出してくる。歯痛や水虫悪化、下痢、血管疾患、脳梗塞が起きることに
 

 

  環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その15:体内の放射能を浄化する食べ物)の引用、

ヒマラヤ企画放射能から体を守る食べ物によれば、

 「体が勘違いして取り込みやすいのは

  • 放射性ヨウ素→ふつうのヨウ素
  • 放射性セシウム→カリウム
  • ストロンチウム→カルシウム

です。体に取り込まれる前に先回りして、これらのミネラル類で体を満たしておくことが大事です。

また、体に蓄積する主な放射性物質は主に以下のようになっています。半減期が長くても、体内から早く汗や排泄物として代謝できると、影響は少なくて済みます。

  • 皮膚
    クリプトン85(物理学的半減期約11年)
  • 甲状腺
    ヨウ素131(物理学的半減期約8日。8割が取り込まれずにすぐ排出される。甲状腺での生物学的半減期は約120日。その他の臓器で約12日)

  • プルトニウム239(物理学的半減期約 24,000年)
  • 肝臓
    コバルト60(物理学的半減期約 5年)
    セリウム144(物理学的半減期約 284日)
  • 腎臓
    ウラン(物理学的半減期を迎える前に寿命) 
    ルテニウム106(物理学的半減期約1年)
  • 生殖器
    セシウム137(物理学的半減期約30年、約70日で代謝?)
    プルトニウム239(半減期24,000年)
  • 筋肉
    セシウム137(物理学的半減期約30年、約70日で代謝。チェルノブイリの追跡調査では被爆後筋肉の癌が増えたという報告はない)

  • ストロンチウム90(物理学的半減期約29年。生物学的半減期約49.3年。摂取量の1〜2.5割が骨に移行)
    ジルコニウム(物理学的半減期約64日)
    プルトニウム(物理学的半減期約を迎える前に寿命)
    ラジウム226(物理学的半減期約1,620年)
    炭素14(物理学的半減期約5,600年) ・・・」という。詳しく見る>>

⇒一般的な虫歯痛とどのように違うのか?歯痛発生のメカニズムについて興味あるところです。 どのような食材を歯痛発生前に摂取したのか注意する必要を感じました。


「水」とはどのようなものか?に係る記載(汚染物質に対する環境水の浄化技術の調査)

2012-11-29 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'12-11-29投稿

 既報に記載したように、中国の沿岸都市、ヒマラヤ山脈からグレートプレーンズまで世界中のあらゆるところで、淡水が不足しつつあります。

 この淡水不足の要因は、基本的には、1)人口増に伴なって人々が水を消費するペースは、自然が水を循環させるペースを上回っている。2)従来から言われる重金属鉱床などから漏洩した公害化学物質によって水源が汚染されている。3)原発事故などによって地下水が汚染されている。

 ・・・ことによって、

・河川、地下水の汚染による安全な飲料水、生活用水の減少
・海からの安全な資源(魚介類、海藻)の減少
・陸からの安全な資源(米、野菜)の減少

に影響すると思われます。

  (google画像検索から引用)

上記1)~3)に着目して、今後は水不足を対策するビジネスが発展していくと思われます。

 以下、既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 今までの調査結果から、上記1)~3)の対策としてどのような水浄化システムが適応できるのか?個人的に関心があり、その概要を考えてみました。

1)人口増による

 コストはさておいて、中国沿岸地域などでは海水の淡水化技術の応用が考えられます。

 一方、日照りなどによって渇水状態になった場合、河川、湖・沼・池周辺の内陸地域などでは人口降雨剤などによって降水量を増加するしかないのか?、また、然るべきインフラが整備されていない場合は沿岸部からローリー輸送するのでしょうか? 生活用水は高くなり農業用水どころではないことが起こるのか?

2)従来から言われる公害化学物質による

 重金属のカドミウム汚染などは、イオン交換、凝集沈殿などによって回収して、浄化すれば、原理的に可能と想われます。地下水などに混入して広範囲に拡散した場合は厄介なこととなりますが、微量分析技術を併用して水を浄化しなければならないのか?

3))原発事故などによる

 基本的には、設備の規模は別として、福島原発の放射能を含有する冷却水の浄化回収システムの応用が考えられます。問題は福島原発と同様、回収した放射性物質の廃棄処分が問題となってくると想われます。

  今回は、わが国の下記の最新のさまざまな環境汚染物質に対する水の浄化技術について調べました。上記に係る具体的な処方に係る記載は次報にて今までの関連投稿を参照して整理してみたいと思っています。

関連投稿:

農業用水中の塩分濃度の影響2010-10-03

農業用水に利用されている地下水2010-10-05

わが国の上水のあらましとその水源および水質、処理方法2010-11-11

超純水の使用実態2010-11-25

除染・回収方法
水中の放射性物質の除去

セシウム汚染米とカドミウム汚染例との比較

放射能マイクロスポット発生に係る要因考察

世界300万世帯の実績。コーウェイの浄水器は全機種に逆浸透膜を搭載。
処理施設の原水槽に散布。処理能力を向上。臭気を改善。即効性です。

池の水質浄化なら | utkgrana.com

薬剤は使わず、微細気泡で水質浄化! 国交省ネティス登録。実績豊富。国土交通省“ネティス”登録 実績豊富! 微細気泡でアオコ、悪臭を抑制します
 
 

総選挙の争点と生活環境改善との関係に係る記載を調べました。

2012-11-28 | 水とはどのようにすべきか

'12-11-28投稿

既報gooニュース琵琶湖源流の一部高線量の想定 関西1450万人の水源(朝日新聞)によれば「・・・関西に暮らす約1450万人の水源となってきた琵琶湖まで放射能汚染は広がるのか。

・・・予測によると、福井県敦賀市の敦賀原発で事故が起きると、1週間の積算被曝(ひばく)線量が100ミリシーベルトを超える地域が滋賀県最北部の長浜市余呉町付近まで及ぶとされる。この地域には琵琶湖につながる河川の一つ、高時川が流れている。滋賀県が実施した独自の拡散予測では、福井県内の原発で福島並みの事故が起きた場合、放射性ヨウ素が琵琶湖の上空を広く覆い、水への影響が出る可能性が示された。さらに放射性セシウムやヨウ素は自然落下や雨で琵琶湖に直接落ちるだけでなく、陸地からも川や地下水を通じて湖に流れ込む可能性があるとする。・・・」という。

確かに、既報「環境中の水の性状異変に係る記載(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)」の引用の記載によれば、詳細なメカニズムは不詳ですが、

「・・・

 

まず、福島第一原子力発電所の地下水が最高レベルで汚染されていることを見事に捕らえている。しかし、これは当たり前と言えば当たり前である。メルトダウンしているからである。
・・・
次に、日本全国の地下水がところどころかなりの放射能を出していることが検出されているのである。これは驚くべき事実である。・・・

これは何を意味するか?

そう、その地域には原子力発電所があるのである。・・・」という。

 上記のように、原発事故が万一発生した場合、降雨、地下水などから琵琶湖まで放射能汚染の可能性があるという。

 gooニュース

日本未来の党・嘉田氏「10年以内に原発廃炉」 2012年11月28日(水)15:22

「衆院選に向け、新党「日本未来の党」の結成を表明した滋賀県の嘉田由紀子知事は28日午前、大津市内で記者団の取材に応じ、党の基本政策として掲げている「卒原発」に関し、10年以内に原発の廃炉実現を目指すことを明らかにした。立候補者については現在約70人をリストアップしており、最終的に100人規模の擁立を目指すとした。

 代表代行となる飯田哲也(てつなり)氏が、同日午後、総務相に新党設立を届け出る。党本部は東京都内に設置する。

 日本未来の党には、「国民の生活が第一」と「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(脱原発)」が合流方針をすでに決定しているが、嘉田氏は記者団にみんなの党とも政策協定を結べないか協議中であることを明かした。一方で、日本維新の会との連携については改めて否定した。

 立候補予定者については、地方自治体の元首長のほか、滋賀県内からも希望者がいると示唆。ただ、公認の条件について嘉田氏は「地域で活躍している、信頼できる人物であることが必要」と述べた。

 ほかの首長などから批判の声も出ている知事職との両立については、「これまでも政務と公務はしっかりと区別していた」と語調を強めた。」という。

 ⇒チェルノブイリ、福島の原発事故による被災をみて脱原発路線を推進しているドイツのように、脱原発への路線が国政に反映されることを期待します。

 

 さまざまな自然環境放射能汚染に加えて、

 

(SHIINING-STAR@0919_tatsu 兵庫県南部地震前の西宮市における地下水中ラドン濃度変動 の引用図)

 

人為的な原発関連放射能汚染もしくはこれらの複合的な汚染による生態系への悪影響対する杞憂のない社会を築かれていくことを望みます。

関連投稿:生態系への悪影響

生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08)

 

・ 日本の再生可能なエネルギーの現状('10-11-22~'011-07-14)

異常気象など天変地異に係る投稿(その1 '11-01-02~'11-12-26)

内部被曝に係る投稿(追加更新 '12-05-12~)


内部被曝に係る記載を調べました。(食品・環境の放射能汚染とその影響)

2012-11-28 | 放射能被ばく・後遺症関連

'12-11-28投稿

 放射能(放射性物質微粒子の塵)を体内に吸引することによる
人体に及ぼす後遺症について、今後注意しなければなりません。放射能について全く無知であるが故、少しでも知識を得るために調べてきました。

 内部被曝についても、断片的に調べてきましたが、
どのくらいの、どのような放射能が人体に悪影響を及ぼすか?については定かではありません。今後の問題と考えています。

 既報に記載しましたが、空気中には無数の塵埃が存在しています。
 その中に測定されたシーベル値(現状、その測定値のばらつきが問題となっている)に相応した放射能が含まれていると思っていましたが、単に、
全国放射能濃度一覧のみの問題ではないと思われます。

 環境汚染物質への曝露の偏りと環境弱者の健康リスク発現確率評価によれば、

 放射性物質やベンゼン等の微量環境汚染物質による健康リスクは、環境汚染物質の曝露側条件特異な曝露形態に曝される集団・個人等の外部条件)と特異な被曝露側条件特異体質や持病等を有する内部条件)とが重複する場合に、高頻度で発現すると考えられる。

 

・・・」 という。

 

  既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 個人的には放射能(微粒子)の正体についていまだに充分把握していませんが、全国放射能濃度一覧でカウントされる様な空気中に浮遊する目に見えないナノレベルの超超微粒子エアロゾルもしくは地面にフォールしている沈積粒子から放射されている放射線による被災は基本的には確率論的な汚染度に支配されるが、例えば、健康体の場合でも、きわめて特異条件、例えば掃除機のごみ、回収袋を交換時、焼却灰の回収時など目で見える比較的大きな、かつ、マスク未着の状態で粉塵を吸引して体内に滞留する粉塵が痰(たん)、唾(つば)、鼻水、尿、便などで体外に代謝されずに五臓六腑に吸着し続けた場合に内部被曝の危険性が高まって、既報の3年・5年・・・後に後遺症になるのでは?と思っていますが、 はたしてどうなるのだろうかと杞憂しています。特に、未来ある年少者には配慮が必要と思っています。

参考投稿:エアロゾルに係る投稿 ( '11-03ー23~ '12-07ー14)いろいろな粒子の大きさが解ります。

 まえがきが長くなりましたが、1年以上前に公開された内部被曝に係る専門家のわかりやすく定量的に整理された記載を以下に紹介します。次報ではその後投稿した関連記載も個人的なメモとして列記する予定です。

聖徳大学・人間栄養学部 林徹

2011年8月1日

食品・環境の放射能汚染とその影響について

(スライド図の一部の記載を抽出しました。スライド図の詳細は本文を参照願います。)

本文詳しく観る>>

「・・・ 1.放射線の種類と透過力 2. 放射能 放射線 放射性物質 3.原発事故がなくても 4.初めて聞く単位(Sv,Bq,ついでにGy) 5.SvとBqをもう少し詳しく 6.吸入摂取・吸引摂取7.問題とすべき被曝(外部被曝・内部被曝)

8.問題とすべき被曝

適切な情報提供が必要
外部被曝:空間線量率(Sv/時)
積算線量(Sv)
内部被曝:食品水空気土壌の
原子炉、がれき、大地
Svに注意
水、食品、粉塵

9.適切な情報提供が必要

原発事故直後噴出した放射能量(Bq)
現在(噴出した放射能が落下した後)
放射能汚染量(Bq/kg)

10.放射線量と人体への影響 11.影響が出る確率 12.放射線影響の分類 13.内部被曝 14.飲食物の暫定規制値 15.放射性核種の半減期 

16.放射性物質を摂取した後臓器または組織中の等価線量率の時間変化

17.緊急時に考慮すべき放射性核種に対する実効線量係数

18.体内摂取した放射性核種(Bq)と全内部被曝(Sv)との関係

   全内部被曝線量(Sv)=摂取放射能(Bq) x 実効線量係数

19.組織荷重係数

20.体内摂取した放射性核種(Bq)と臓器の内部被曝(Sv)との関係

  各臓器の内部被曝量(Sv)=全内部被曝量(Sv) x 組織荷重係数

21.致死ガン及び遺伝的欠陥に関するICRPリスク係数

体内摂取した放射性核種(Bq)と内部被曝(Sv)と発ガン率の関係

  発ガン率=各臓器の被曝量(Sv) x リスク係数

23.すべてのガンの発生率
  発ガン率= Bq x 実効線量係数x リスク係数
  リスク係数=5.0x10-2Sv-1とする

24.食品(Bq/kg)

I-131で2000Bq/kg汚染した食品を1kg食べた場合、ベクレル数(2000Bq)にI-131の実効線量係数(経口摂取の場合) 2.2×10-8 を食品(Bq/kg)
かけて次式により求めると内部被曝線量
(50年間積算)は4.4 x 10-5 Sv(44μSv)となり、
その発ガン確率は2.2 x 10-6(0.00022%)となる。・・・

25.飲料水(Bq/L)
I-131で300Bq/L汚染した水を2L摂取した場
合、同様に次式により求めると内部被曝線量は1 3 10 5 S (13 S )となりその発ガン確率は6.5 x 10-7(0.000065%)となる。・・・

26.牛乳(Bq/L)

Cs-137で200Bq/L汚染した牛乳を2L摂取した場合、Cs-137の実効線量係数(経口摂取の場合)1 3×10-8 を用いて次式・・・

27.食品(Bq/kg)

Cs-137で500Bq/kg汚染された食品を2kg摂取した場合、同様に次式により計算すると、
内部被曝線量は1 3 x 10-5 Sv(13μSv)となり、その発ガン確率は6.5 x 10-7(0.000065%)となる。・・・

28.Cs-137で2000Bq/kg汚染された牛肉を毎日200gずつ1年間摂取した場合、同様に次式により計算すると、内部被曝線量は1.9 x10-3 Sv (=1.9mSv) となり、その発ガン確率は9.5 x 10-5 (=0.0095%) となる。・・・

29.東京都の空中放射能密度

30.空気(Bq/m3)

汚染空気の被曝については、例えば、東京で空気中の放射能濃度がもっとも高かった3 月15 日のI-131、Cs-137、Cs-134 の総放射能量はそれぞれ、497、120、112Bq/24m3 であったので、この濃度の汚染空気を1日に24m3 を吸い込むと仮定して、同様な計算をすると、次式により内部被曝線量は11μSvとなり、その発ガン確率5.5 x 10-7(0.000057%)となる。・・・

31.土壌(Bq/kg)

土壌については、福島の校庭で遊んで高濃度汚染している校庭の土壌(I131が30000Bq/kg、Cs-134が13000Bq/kg、Cs-137が16000Bq/kg)10グラムを
q/ gq/ g) 経口摂取したと仮定すると、次式により内部被曝線量は1.1 x 10-5 Svとなり、その発ガン確率は5.5 x10-7 となる。・・・

32.ヨウ素131摂取による甲状腺の被曝量
 大人の場合:Bq×3.2x10-7 Sv
 乳児の場合:Bq×2.8x10-6 Sv
 胎児の場合:Bq×4.7x10-7 Sv

33.100,000Bq/m2の土壌汚染大地から
 Cs-137:660keVのガンマ線を放出
 1eV=1.60 x10-19J
 ガンマ線1本のエネルギー
 1.60 x10-19 x 6.6x105=1.06x10-13J
 1.06x10-13x100,000=1.06x10-8J/m2/秒
 このエネルギーを体重60kgの人が吸収すると仮定
 1.06x10-8/60=1.78x10-10J/kg/秒
 =1.78x10-10Gy/秒
 ≒1.78x10-10Sv/秒
 ≒6.41x10-7Sv/時
 6.41x10-7Sv x 5x10-2Sv-1 = 3.2x10-8

34.つくばの空間線量率の推移 35.つくばの放射能落下物 

36.洗浄すれば放射能は約半分になる

37.日本において放射能暫定限度(370 Bq/kg)を超えた輸入食品

39.加工食品の放射能汚染の管理
 原材料の放射能汚染の管理でOK?
 加工工程で放射能は増えないか?
 乾燥により放射能は濃縮される
 →Bq/kgが増加する
 →行政・業界の対応は?

40.放射線被曝の早見図 41.年間被曝線量と発ガン率 42.放射能と生活習慣による癌のリスク 

43.チェリノブイリ事故による汚染地域

つばめ:
渡り鳥→ 死んでしまう

野ネズミ:
移住してきて定住→ 繁殖

44.放射能に打つ勝つための基礎知識

放射線の間接作用と直接作用・・・

45.植物からのプレゼント~抗酸化物質~活性酸素・ラジカルをやっつける

46.自然の恵みを活かした食事をして明るく生きて放射能汚染に打ち勝とう・・・」


「水」とはどのようなものか?に係る記載(中国の沿海都市、9割が水不足。その原因は???)

2012-11-27 | 水とはどのようにすべきか

'12-11-27投稿

既報にて1)地球環境での水の実態、 2)具体的な用途の現状に係る基礎的な記載を調べて投稿しました。

 その記載の中の地球の淡水ごくわずかという水問題について今後の問題となっています。

また、既報(その3:水ビジネスが招く価格暴騰のリスク)の記載では「・・・食料価格は直近5年ほどで100年分もの上昇幅を見せており、水も同様の問題が起きる危険性が指摘されている。・・・近年、ヒマラヤ山脈からグレートプレーンズまで世界中のあらゆるところで、淡水が不足しつつある。人々が水を消費するペースは、自然が水を循環させるペースを上回っている。水問題は21世紀の人類や地球環境にとって、避けては通れない難題になりつつある。・・・」という。

水不足になれば、

・河川、地下水の汚染による安全な飲料水、生活用水の減少
・海からの安全な資源(魚介類、海藻)の減少
・陸からの安全な資源(米、野菜)の減少

水不足によって高騰した水を使用して食料生産すれば、人口増の影響もあるでしょうが、必然、食料価格は直近5年ほどで100年分もの上昇しています。

 高人口を抱える中国の水不足も深刻なようです。

大紀元

「沿海都市、9割が水不足」 中国海洋環境、汚染深刻=ネイチャー誌
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/11/html/d98436.html

「【大紀元日本11月26日】中国の海洋環境の深刻な汚染があらためて確認された。国家海洋局が召集した専門家約3万人が8年間にわたって行った調査研究の結果が、英国学術誌『ネイチャー』の最新刊に掲載された。

 それによると、沿海地域の都市のうち、約9割は周期的な水不足に悩まされている。マングローブとサンゴ礁の面積は1950年からの62年間、それぞれ73%と80%減少した。また、海岸の湿原も57%減であり、その3分の1は海の埋め立てにより消えた。

 また、過去10年間において、河口への汚染物の排出は激増。すでに50カ所の河口は重金属、殺虫剤DDTおよび石油系炭化水素に汚染されている。

 ここ20年間、中国の海域で赤潮、緑潮、茶褐潮などが頻繁に発生するのは、これらの汚染物が原因だと指摘されている。これらの大量の藻類が急激に腐乱し、酸素を吸収して窒素を放出する。そのため、海中の酸素が大幅に減少。海洋研究所の周名江教授は国営新華社通信の取材で、このことは中国東部地区の漁業に壊滅的な打撃をもたらす、と警告した。

 この大規模な調査は専門家に評価される一方、「まだまだ多くのことを成し遂げていない」という意見もある。中国科学院青島海洋研究所の孫松・所長は、同調査は断片的で、「生態環境の詳細な変化の流れを示さなかった」などと指摘し、「着実に調査しなければ、解決策を制定するのも困難だ」と話した。
(翻訳編集・叶子)」という。

以下、既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

環境中の水の性状異変に係る記載(その2:地下水の放射能汚染に纏わる事象の追加)で記載したように、・・・ 水は酸素についで人が生きていく上で必須なものです。・・・ 水の汚染は諸悪の根源とも個人的には思っていますが、重金属、殺虫剤DDTおよび石油系炭化水素に汚染されている中国も同様なようです。

 ちなみに、既稿、生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08) 異常気象など天変地異に係る投稿(その1 '11-01-02~'11-12-26)に記載した関連情報によれば、

水の汚染の種類および原因は現状定かでなく、上記のように解決策を制定するのも困難と思われます。

既報、

中国における重金属公害長江河口に隣接する中国安徽省安慶市での一例。新華社電(電子版)によると、中国安徽省安慶市の住宅地に住む200人以上の子供が昨年末までに病院で検査を受けた結果、100人余りの血液から基準を超える鉛が検出され、そのうち24人が治療を受けた。・・・

(中国の海水逆流現象」長江河口で海水逆流現象続く=塩分上昇、水不足を懸念。上海紙・東方早報(A2面)などによると、上海市の主要な取水源となっている長江河口で、17日から海水が逆流してくる「咸潮」現象が連日観測されている。
 これにより長江の塩分濃度が上昇し、市北部に水を供給している宝山区の水源地「陳行水庫」では取水を見合わせている。長期化すれば深刻な水不足につながるとの懸念も出ている。 ・・・

 

中国青島の大量藻の発生に係る記載(その原因は?)

絶滅していくサンゴ礁と同様、生物多様性において、マツタケ、源氏蛍、めだか、トキ、および、減少傾向にあるうなぎ、まぐろ、鯨などに関連している?と想われる中国、山東省青島の海水浴場における大量藻の発生に係る記載を調べました。


           (google画像検索から引用)

参考投稿: 赤潮と青潮の違いについて


異常気象に係る記載(サンゴの白化と放射性物質との関連は)

既報にて、中国東部に近い石垣島周辺のサンゴ礁の絶滅の要因として、「・・・近年,海の汚染,埋立て,オニヒトデの食害などによるサンゴ礁の消滅がみられ,奄美諸島,沖縄諸島で著しい。  
サンゴの絶滅(白化)の原因の一つに、
海水温が一定以上になると動物性プランクトンが繁殖して、海面で遮光するためサンゴと共生している藻類の一種の褐虫藻の光合成を阻害とも言われていますが、・・・。
何らかの原因による海水の水質(SOx、NOx、POxおよび有害物質の混入など)の影響が考えられています。


(既報の引用文献からの引用図)

 

 

でも記載されているように中国沿岸部近傍海域にも複雑な汚染要素があることがわかります。

 加えて、「環境中の水の性状異変に係る記載(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)」で記載したように、原発周辺のみならず、「・・・・ラドン(222Rn)はウラン(228U)の壊変系列に属する半減期3.8日の放射性元素で、ラジウム(226Ra)を経て地殻中で絶えず生成されている(図3)。またラドンは水に溶けやすい希ガス元素であるため、岩石表面から地下水中に溶けだし、地下水の流れに乗って地殻中を移動する。
一般に、地下水中のラドン濃度は帯水層を構成する岩石中のウラン濃度に比例して高くなる。しかし地下水中に溶出するラドンは、岩石中で生成されたラドンのうち地下水に接触している岩石のごく表面で生成されたものに限られる。したがって、岩石の平均粒径が小さく、また微小な亀裂が多数存在するなどして、地下水と岩石が接触している面積が大きくなるほど、地下水中のラドン濃度は高くなる。・・・



・・・」という。本文を詳しく読む

 今後、海水の淡水化など水の浄水化のニーズが今後一層増すと思われますが、水ビジネスが招く価格暴騰のリスクがないように祈っています。次報で、わが国の最新のさまざまな環境汚染物質に対する水の浄化技術について、既報を参照して調べてみたいと思います。

 

 

 


地震および津波に係る記載を調べました。(その15:宮城で震度4相次ぐ)

2012-11-26 | 地震・津波関連

 '12-11-26投稿

 地震プレートテクトニクス大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに振動する日常茶飯事な現象ですが、火山帯周辺国では

いつどこで大地震が発生が起こるかもしれず、わが国で昨近、伝えられる大規模地震予測、特に、海底地震によって誘起される大津波の発生メカニズムはどのようになっているのか?個人的に不詳につき、気になるところです。

47ニュース

宮城で震度4相次ぐ 同じ震源地http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012112401001005.html

 「24日午前、宮城県で震度4の地震が相次いだ。気象庁によると、震源地は同じ場所で、宮城県沖、震源の深さは約60キロ。1回目は午前5時21分ごろ、地震の規模はマグニチュード(M)5・2と推定。2回目は午前10時30分ごろでM4・8と推定。

  1回目の各地の震度は次の通り。

  震度4=仙台宮城野、石巻桃生、塩釜(宮城)▽震度3=一関竹山、奥州前沢(岩手)石巻、女川(宮城)福島、相馬(福島)など 2回目の各地の震度は次の通り。

  震度4=石巻小淵浜(宮城)▽震度3=一関花泉、一関千厩(岩手)仙台、塩釜、名取、岩沼、(宮城)など」2012/11/24 12:01   【共同通信】

 ⇒地震の規模は3.11東日本大地震後、約1年ほど続いた一時の余震活動より規模*1はM5、震度4と比較的小さく、津波の発生もないことで一安心と思われますが、震度は小さくても個人的には防災への心構え*2は忘れないようにしたいものです。

 既報の引用 「しばやんの日々」
 
http://blog.zaq.ne.jp/shibayan/
「震度3で2万人以上の犠牲者が出た明治三陸大津波によれば、
「明治29年(1896)6月15日の三陸地方の岩手県綾里村の津浪は、38.2mという想像を絶する高さであったそうだ・・・」という情報があり、
震度は小さくても津波の規模が大きいことも稀にあるので関係者にとって心配なことと思われます。

 *1 大規模地震に係る記載例歴代
 東日本大震災はM9.0 2011

地震ランキング 2010-03-01 http://d.hatena.ne.jp/paulownia/20100301/1267450427
M9.5 1960 チリ(バルディビア)地震   M9.3 2004 スマトラ地震  
M9.2
1964
アラスカ地震   M9.0 1952 カムチャッカ地震
M9.0 1868 アリカ地震   M9.0 1700 カスケード地震   
M8.8 2010 チリ(マウレ)地震 ← NEW!  M8.8 1833 スマトラ地震   
M8.8 1906
エクアドル・コロンビアの地震   
M8.7 1965 アラスカ(ラット諸島)地震   M8.7 1755 リスボン

 *2 地震と水」に係る防災メモ
衆知の情報を集結した情報の広報化による
「地震予知技術の確立」による
        海抜50m以上への早期避難が先ず一番。
 ・・・地震発生後の津波、土砂災害などの2次災害によって破壊されない要所を選定して、非常時の2次災害を発生させない消火、冷却用水および飲料水、生活用水の供給システム(再生可能エネルギーを利用した海水もしくは河川、湖沼などの清浄化・淡水化装置を利用)、UPS(2次電池など)を要所に整備することが必要か?・・・

 世界の主要火山周辺地域で昨近多発している大中地震の一環とも関連があるのか?と杞憂しています。

ミャンマー中部でM6・8中米グアテマラでM7・4)

 2012.11.13 アラスカ湾でマグニチュード6.4

2012.11.16  チリ北部でマグニチュード6.1

 などの大中地震が世界の主要火山帯周辺地域で発生しているようです。

【世界の主要火山帯分布図】(google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html

 


環境中の水の性状異変に係る記載(その2:地下水の放射能汚染に纏わる事象の追加)

2012-11-23 | 水とはどのようにすべきか

'12-11-23投稿

 水は酸素についで人が生きていく上で必須なものです。既報(その1)に引き続いて、地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?に纏わる事象を調べて追加しました。

既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 環太平洋火山帯に属して、しかも新たに発見されつつある活断層だらけのわが国では一旦、大地震が起こって原発事故が起これば、現状の汚染状況から鑑みて打つ手なしのようでした。最近、環太平洋火山帯周辺諸国で発生している大中地震からみても杞憂しています。 旧くは明治三陸沖地震、チリ地震、スマトラ沖地震など大津波を伴なう特に、昨今予測されている首都圏直下地震、東南海地震のように大地震がいつ起こっても不思議ではないことを。一旦、大津波が起これば、人知を超えて放射能汚染の拡散距離は30kmの比ではないことは明らかと想われます。当然、海から拡散によって地下水の放射能汚染は増加します。

 「水」とはどのようなものか?に係る記載(その4:天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)によれば、

 「・・・世界的には、イタリアで続く豪雨と50年ぶりの大洪水ミャンマー中部でM6・8中米グアテマラでM7・4)

 最近ではわが国の中小地震を含めて

 2012.11.13 アラスカ湾でマグニチュード6.4

2012.11.16  チリ北部でマグニチュード6.1

 などの大中地震が世界の主要火山帯周辺地域で発生しているようです。・・・」

 

 

 【世界の主要火山帯分布図】(google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html

 

(google画像検索から引用)

 

 

 

 既報(その1)の引用図のように、メルトダウン、冷却水の漏洩などによって海、陸地に拡散した放射能によって予想していたように、周辺の地殻の地下水されているようです。

 

 上記のような原発事故による放射能のみならず、地下マグマ、宇宙、核爆発実験などから特に、環太平洋火山帯の海底火山活動の活性化によって、既報の引用に記載した海中に噴出したマグマ中の放射能による汚染もあるかもしれません。

関連投稿:温室効果ガスに係る記載を調べました。(その1:海底火山活動との関連)

「・・・ウラン、トリウム、カリウムは花崗岩地域で高濃度に含有され、図から分かるように花崗岩などが分布する地域で高い線量になっており、地質図と密接な関係があることが分かる。・・・」という。詳しく見る 

 地下水の放射能汚染に纏わる事象を調べて追加しました。

1.地殻表面の放射能の地下への移動 によれば、

 雨水がしみ込む際に一緒に運ばれるとみられる。同機構幌延深地層研究ユニット(北海道幌延町)の佐藤治夫研究員は「除染活動が遅れるほど放射性物質は深く移動し、除染で取り除く土壌が増えたり、(地下水に入って)井戸や河川に流れ込んだりする危険性がある」と警告している。」という。

*環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察の記載によれば、

「・・・水に対する溶解性: 
 
基本的にはCs、Sr、Iなどは水溶性(イオン化しやすい→地下水脈からの汚染) 
Pu、Uなどは水不溶性(ゾル(超微粒子)として存在→砂塵などに吸着)・・・」

2.農業用水に利用されている地下水について記載によれば、

農業用水中の塩分濃度の影響に係る記事を紹介します。」で記載しましたが、「農業用水」は周辺環境の変化によって、地下水を介して塩分で汚染され、稲作に被害を与えています。
 ウィキペディア(Wikipedia)によれば地下水とは、地中に存在する水の種類である。地中に存在する水は、地下水土壌水に二分されるが、ある地層(帯水層)に水がこれ以上ないほど満たされている場合、それを地下水と呼び、満たされていない場合はそれを土壌水と呼んで区別している。地下水と土壌水を合わせて、広義の地下水と呼ぶこともある。地盤は水分を吸収する能力(性質)を持っており、これを浸透能というが、この浸透能により地中に地下水が蓄えられることとなる。地下水は、地表に流出して河川や池・湖などの地表水を形成する。また、生活用水・農業用水・工業用水などに使用されたり、水温の高いものは温泉として利用・・・・・人間は井戸によって地下水を得ることが多い。・・・」という。

3.YAHOO知恵袋の記載によれば、

今回の福島原発放射能漏れで東京の水道水が汚染される可能性はありますか?赤ちゃ...http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1357533168

「今回の福島原発放射能漏れで東京の水道水が汚染される可能性はありますか?赤ちゃんにミルクをあげる際、水道水を沸騰させて使用しているのですが不安です。
詳しい方、どうぞよろしくお願いいたしますm(._.)m

 

補足
追加で質問です。
放射能の水質汚染ですが、ある程度距離があっても雨などで汚染されてしまうことはあるのでしょうか?
あのチェルノブイリでも危険範囲は30キロと聞きますが、どの程度の距離によって放射能物質の強弱は変わるのでしょうか?
(一部抽出しました。)

 

・・・放射性物質を含んだ水道水は上水道としてろ過する過程である程度であれば除去されるはずです
でも完璧とはいかないと思います

それよりも地下水や農業用水などをろ過という過程を経由せず利用する田畑が怖いです
水道水はむしろさほど怖れる必要はない気がします

土壌や地下水が汚染された結果として作物に濃縮される放射性物質
今後の原発事故処理如何によってどうなるかは不透明ですが
今のところはこれが最も怖いと思っております

食料品に関しては産地を逐一チェックする癖がついていれば避けることは出来ると思います
ヨウ素131は半減期8日なのでいずれ検出されなくなるでしょう

成人であればさほど気に病む必要はないと思いますが
セシウム134とセシウム137は規制値以下でも乳幼児にはリスクとなる可能性がありますし
汚染された地域の食品をなるべく避けるといった方法も検討の余地があると思います・・・」

4.茨城県霞ケ浦周辺の放射能汚染に係る記載の記載によれば、

「・・・既報で記載しました茨城県霞ケ浦周辺での大量の「アオコ発生」、全国的な猛暑下で竜ヶ崎市、石岡市で発生した異常な超ピンポイントな「ゲリラ豪雨」が発生しました。その異常に係る本質的な原因および、発生位置を支配するメカニズムは定かではありません。
 茨城県は東日本大震災およびその後の津波によってさまざまな被害を蒙り、身近には、たばこの出荷停止は記憶に新しい。昨今の猛暑到来とともに、異常現象も発生しています。

 

 <霞ヶ浦の大量アオコ> 

 

 

 

(google画像検索から引用)

 

米のセシウム汚染
 法定出荷基準でありますが、米の検査でセシウムが検出されるのは初めての現象であります。
asahi.com 
コメからセシウム初検出 茨城・鉾田で採取

http://www.asahi.com/national/update/0819/TKY201108190385.html・・・という。

 

 

 

 

 


環境中の水の性状異変に係る記載(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)

2012-11-22 | 水とはどのようにすべきか

'12-11-22投稿

2012年 11月 20日 井口和基の公式ブログ by Kikidoblog

「本邦初公開!?:日本の地下水源から出る放射能分布地図発見!」によれば、http://quasimoto.exblog.jp/19238315(一部割愛しました。)

「・・・アメリカには実に興味深いサイトが存在することを発見したヨ。それは、「地下水から出る放射能を測定しそれを地図にすることのできる」ものである。本邦初公開。おそらく日本人でこのサイトに気づいたものはその筋の専門家くらいだろう。以下のものである。・・・

 

この画像を見ると驚くべきことを発見する。

(あ)まず、福島第一原子力発電所の地下水が最高レベルで汚染されていることを見事に捕らえている。しかし、これは当たり前と言えば当たり前である。メルトダウンしているからである。

(い)問題は、驚くべきことに、東日本大震災の震源地のあたりにもかなりの放射能が検出されていることである。仙台の地下ではない。岩手の地下でもない。太平洋の地下からである。これは、やはり原爆による人工地震であったことを意味しているということになる。(注2:注1と関連して、この部分は日本政府が海外にデータ提供した時に、震源地を示すために多重赤丸をつけたのかもしれない。この辺りは何ともいえない。)

(う)次に、日本全国の地下水がところどころかなりの放射能を出していることが検出されているのである。これは驚くべき事実である。・・・


これは何を意味するか?

そう、その地域には原子力発電所があるのである。そこで原子力発電所の位置を確認してみよう。以下のものである。

この図と一番最初の図を比較するとどんぴしゃりであることがわかるだろう。原子力発電所のある場所の地下水から放射能が出ているということである

(え)さて、もう1つ無視できないのは、原子力発電所のないいくつかの地点でも放射能が地下水から検出されていることである。その場所とは、盛岡、東京、大阪、岡山の4地方であった。

なぜこれらの場所から放射能が検出されるのか?今のところ謎である。おそらく「劣化ウラン」を保管している大企業があるためだろうと思う。
(後略)」という。

 参考情報:
1人あたりの年間線量(世界平均) 自然放射線から受ける線量 

出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2000年報告
(「原子力・エネルギー」図面集2009)

 自然放射能の代表として一般的には大気中に存在する気体「ラドン」ですが、 宇宙線よりはるかに大きい放射能であることがわかりますが、

 日本の地下水源から出る放射能分布地図で原子力発電所のある場所以外の地下水での汚染(盛岡、東京、大阪、岡山 0~1マイクロシーベルト/hr)の原因不詳のようです。

参考引用図( google画像検索から引用)

地下水の性状変化は降雨・降雪、海(臨海地域)などから混入する化学物質によって発生。

 

 大阪、岡山にはさまれた兵庫県南部の大地震「阪神・淡路大震災」の地下水中ラドン濃度の変化を思い出したので再記載しました。

 既報「「水」とはどのようなものか?に係る記載 (その10:地下水中ラドンと地震との関係について)」によれば、ラドンにも急落とは
どの様なメカニズムで地震に結びつくか?に対する考え方
SHIINING-STAR @0919_tatsu
(一部抜粋しました。)
「・・・「ラドン上昇(地殻に圧力が掛かり岩盤から大量なラドン放出)→下降(圧力が掛かりきりラドンが抜けきる)→静穏期間→臨界点に達し地震発生。 簡単に言えば、こういった感じですね。

兵庫県南部地震前の西宮市における地下水中ラドン濃度変動 

兵庫県西宮市において、1994年10月末から地下水中ラドン濃度の異常な増加が観測された(図1)。ラドン濃度は1995年に入っても増加し続け、1月8日に平常値の10倍以上という最高値に達した。約3日間高いレベルを保った後ラドン濃度は急速に減少し、1月16日の夕方までにほぼ平常値に戻り、再び増加し始めたところで兵庫県南部地震が発生した。観測井が位置する地点は兵庫県南部地震により震度7の激震にみまわれており(図2)、この激しい揺れで測定装置の1部が破損したため、地震直後のデータを取ることはできなかった。測定装置を修理して観測を再開したのは地震発生 5日後の1月22日夕方であるが、この時は既にラドン濃度は平常値に戻っていた。

 

・・・ラドン(222Rn)はウラン(228U)の壊変系列に属する半減期3.8日の放射性元素で、ラジウム(226Ra)を経て地殻中で絶えず生成されている(図3)。またラドンは水に溶けやすい希ガス元素であるため、岩石表面から地下水中に溶けだし、地下水の流れに乗って地殻中を移動する。
一般に、地下水中のラドン濃度は帯水層を構成する岩石中のウラン濃度に比例して高くなる。しかし地下水中に溶出するラドンは、岩石中で生成されたラドンのうち地下水に接触している岩石のごく表面で生成されたものに限られる。したがって、岩石の平均粒径が小さく、また微小な亀裂が多数存在するなどして、地下水と岩石が接触している面積が大きくなるほど、地下水中のラドン濃度は高くなる。このように地下水中のラドン濃度は地殻を構成する岩石の化学組成だけでなく、構造の違いを反映して変化することが期待できる。・・・



・・・」という。本文を詳しく読む

ラドン(222Rn)はウラン(228U)の壊変系列に属する半減期3.8日の放射性元素で、ラジウム(226Ra)を経て地殻中で絶えず生成されているとのこと。花崗岩に多く含まれる地殻中のウランからの壊変によっても地下水の放射能の一因となるのではと思われます。

 兵庫県南部の大地震は活断層によるとも言われています。事故の起きていない原発周辺の地下水の放射能は法定内で常時排出されている排水によるものだろうか?

参考引用図( google画像検索から引用)

 

  個人的なメモ:

地下水の環境放射能とは話が少し外れますが、思いつく既報の地下水の汚染に係る関連文献を記載しました。

放射能拡散に係る記載を調べました。(その2:拡散範囲の予測情報)

 

・・・3.放射能の拡散しやすさは地質と関係するのか

既報にて、 日本の自然放射線量とインフルエンザウィルス感染との関係を調べたところ、自然放射線量が高い地域は感染しにくいとの結果であった(ばらつき、たまたまかどうか再現性の確認要)

 

・・・この自然放射能とは
「・・・もともと宇宙線や大地、建物、食品などに由来する放射線があり、この値が異常であるかどうかは自然状態の放射線量と比較して初めて知ることができる
・・・、今現在、高線量の値が出ている地域でも、自然状態での放射線量を求めるのに役立つと考えられる。自然放射線量を計算で求めるには、大地に含まれるウランとトリウムとカリウム(放射性K-40)の濃度を用いるが、すでに公表されている元素の濃度分布図である地球化学図のデータを用いることができる・・・
 ウラン、トリウム、カリウムは花崗岩地域で高濃度に含有され、図から分かるように花崗岩などが分布する地域で高い線量になっており、地質図と密接な関係があることが分かる。・・・」という。
詳しく見る 

地震および津波に係る記載(その1:[注目]地震は環境放射能と砂鉄が多い地域で発生し易いのか?)

河川からの金属資源を利用していた「たたら製鉄」の記載によれば、 なお、砂鉄にも種類があり、引用では「・・・主にケラ押し法に用いる真砂(まさ)砂鉄と、ズク押し法に用いる赤目(あこめ)砂鉄です。真砂砂鉄は酸性岩類花崗岩系を母岩とし、チタン分が少ない。赤目砂鉄は塩基性岩類閃緑岩(せんりょくがん)系を母岩としチタン分が多く、TiO2として5%以上を含んでいます。・・・」という。

⇒個人的には、砂鉄鉱床環境放射能地震と対応しているように想われます。

 また、ウイキペディア「地殻」によれば、「・・・大陸地殻の体積は地球全体から見ると非常に小さいが、地球に存在する カリウム40、トリウム232、ウラン235、ウラン238などの放射性元素の約半分が高度に濃集している。・・・」という。核分裂元素であるウラン鉱石などは地殻表面に多く存在すると言われる。」という。

したがって、上記の環境放射能は下記の記載からも推察されるように、深成岩(花崗岩など)起源の酸性岩(SiO2成分が多い)、たとえば玄武岩)起源の砂鉄は塩基性岩(SiO2成分が少ない.不純物が多く,特にTiや Pが多いことから、地質(表面電荷、水への溶解度など)によって、放射能に対するその影響および交互作用が異なることが現状考察されます。

 

参考文献:鉄 地球科学の立場から鉱床はどのようにしてできたか?http://staff.aist.go.jp/nakano.shun/Jap/tatara/iron/iron4.html

「・・・3.堆積性鉱床
砂鉄鉱床:磁鉄鉱を主体とし,その他,チタン鉄鉱・褐鉄鉱・赤鉄鉱を含む. そのほか,輝石・角閃石などさまざまな鉱物を含む.岩石中に含まれていた鉄鉱物が,岩石の風化・分解の結果,河川などにより運搬され淘汰・集積したもの.場所により,山砂鉄・川砂鉄・湖岸砂鉄・浜砂鉄などと呼ばれる.
 もともとの鉄鉱物は火山岩(安山岩など)起源または深成岩(花崗岩など)起源. 酸性岩(SiO2成分が多い.たとえば花崗岩)起源の砂鉄は,不純物が少ない.塩基性岩(SiO2成分が少ない.たとえば玄武岩)起源の砂鉄は,不純物が多く,特にTiや Pが多い.
 山地の表土中の砂鉄は“残留砂鉄”といい,風化により生じた土砂中に産する.昔,山陰地方で花崗岩が風化したものがたたら製鉄に用いられたが,数%程度のFeを含むにすぎない.・・・」

 

 


温室効果ガスに係る記載を調べました。(その1:海底火山活動との関連)

2012-11-22 | 地球温暖化・寒冷化関連

'12-11-22投稿

 既報、生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08) の冒頭に記載した引用創世記の海と大気の生成と温室効果についてによれば、「原始地球の大気は、今とは、かけ離れていた。 
窒素と酸素からなる、現在の大気は、生命体によって作られた。・・・

創世記の地球の大気は、二酸化炭素、水蒸気、そして窒素を主成分としていた。
そして、大気圏上層部の水蒸気は、太陽からのエネルギーで、水素と酸素に分解され、他の元素と化学反応して、メタン、一酸化炭素、水、および二酸化炭素が合成された。・・・

 大気の80%は、二酸化炭素が占めていて、地球は、超温室状態*(下記の3.温室効果を参照) であった。
大気中の水蒸気が雨となって地表に降り注ぎ、原始海洋が形成された。
そして海洋は、大気中の二酸化炭素を吸収して、窒素が大気の主成分となっていった。

 やがて海洋に、生命が誕生し、およそ27億年前に登場した藍色細菌は、光合成を行うことによって、酸素を大気中に大量放出する。地球の大気は、徐々に酸素濃度を高めていった。・・・大気中の二酸化炭素濃度は、さらに減少していった。かくして大気は、その四分の三が窒素、四分の一が酸素という構成になった。
*注 現在の生物にとって欠かせない酸素のみならず、今日の産業文明を支える石炭、石油、そして鉄(酸化鉄鉱床)とセメント(石灰岩)の生成に、生物体が関わっているのだ。・・・」
という。
(現状の温暖化に対する考え方、解釈、他は引用本文を参照願います。) 

 

 参考引用図( google画像検索から引用)

 

地球温暖化白書http://www.glwwp.com/main/co2.html(一部抽出引用しました。)

「二酸化炭素とオゾン層」によれば、

いっけん、何ら関係のないように思える二酸化炭素とオゾン層。しかし、オゾン層破壊の原因とされる化学物質は地球温暖化の原因ともされています。直接的な関係はないものの、これら2つが地球に何らかの影響を及ぼすことは違いありません。」

「海面上昇」によれば、

「数ある環境問題の中でも、最も関心の高いとされる海面上昇。平均気温の上昇によって氷河が融け、また海水の膨張によって海面が上昇します。
高潮や洪水が頻発し、さらには水没・・・といった事態も避けられないでしょう。100年後の未来には、私たちの想像をはるかに超える事態が待ち受けているのかも知れません。」と言われていますが、全く同感です。

参考引用図( google画像検索から引用)

参考引用図( google画像検索から引用)

 

以下、温室効果ガスと海底火山活動との関連に係る記載を調べました。

 調査結果:

 

「オントンジャワ海台における地球史上最大の火山活動の原因を解明」の論文中に記載されている

温室効果ガスと海底火山活動との関連記載によれば、

「・・・オントンジャワ海台は、前期白亜紀の約1億2千万年前に起きた、地球史上最大といわれる火山活動によって形成された玄武岩溶岩で作られた巨大火山です。この大規模な火山活動によって大気中に大量に噴出された二酸化炭素などの温室効果ガスは、地球の温暖化を引き起こします。この激しい温暖化は、極域の氷床を融かし、冷たい海水が海底に流れ込むことによって起きる海洋大循環を止めます。その結果、酸素に富んだ海水は海底に届くことがなくなり、海底の酸素が欠乏する状況を作り出し、生物の大絶滅を招きました。これを海洋無酸素事変と呼んでいます。・・・ 

図1. オントンジャワ海台の火山活動が起きた1億2千年前と現在の世界地図  」と言われています。

天変(隕石衝突)起因ではなく、地球内部の地異(マントル下部からの熱いマントルの大きな上昇流によって、上昇したマントルおよび暖められたマントルが大規模に溶けてマグマを形成し、それが地表に吹き出した)ということ究明したとのことです。

温室効果ガスの増加は現状の地球温暖化を促進して、気象異変の原因と言われていますが、温室効果ガス(大気中のCO2メタン、・・)と対応しているようです。一方、ここ半世紀で急速に温暖化が進んだことが問題とも言われ、その原因が不詳につき、天変地異のなせる所為によらないことを祈ります。

 CO2は水温が高くなると水に溶解していいるものが大気中に出てくるようです。天変地異のみならず、海水温度の上昇に影響する要因にも注意が必要であると思われます。

関連投稿:「水」とはどのようなものか?に係る記載(その4:天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)

「・・・各種の放射線、電磁波の波長によって水中での透過性が異なりますが、それらが大気圏における水の性状を変化させているのでしょうか? 

  水に吸収された放射線、電磁波は「熱」になって異常気象など天変地異に影響しているのは?と個人的には想われます。

 即ち、2次、3次的に環境中のさまざまな物質を励起発光させて、最終的には地球温暖化の原因となる「熱」のとなるのでは? ~ 励起という現象 ~とは

  一例として、環境中への入熱の増加によって、既報、地中海における海面上昇と生態系の異変との関係についてで記載したように、「クラゲは過去2世紀のクラゲ大発生は12年周期で増減していた。」ということも言われています。つまり、局所的に「熱」があり、海水温度が高いところを好むと推察されています。12年周期の原因については、天変なのか地異によるのか?・・・」

 

参考引用図( google画像検索から引用)

 

 

 

参考引用図( google画像検索から引用)

引用文献:2012年 2月 17日
独立行政法人海洋研究開発機構
ハワイ大学海洋地球科学技術研究科http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20120217_2/

(一部抽出しました。詳細は引用本文を参照願います。) 

オントンジャワ海台における地球史上最大の火山活動の原因を解明

1.概要

 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球内部ダイナミクス領域の鈴木勝彦主任研究員、マリア・テハダ研究員は、ハワイ大学、フィリピン大学と共同で、地球最大規模の環境変動を生じさせたオントンジャワ海台における火山活動の原因について明らかにするため、オントンジャワ海台の火山活動当時の環境を記録した岩石サンプル(堆積岩、中央イタリアにおいて採取)について元素分析を行いました。その結果、オントンジャワ海台火山活動の原因が、地球の内部活動によって生じたものであることを明らかにしました。

オントンジャワ海台の火山活動の原因については、従来、隕石衝突とする仮説と地球内部活動とする仮説が有力とされてきましたが、これまでいずれかの仮説を支持する明確な物的な証拠がなく、長年未解決の課題でした。・・・

2.背景

オントンジャワ海台は、南太平洋の海底の広大な面積をカバーしており、その面積は地球の約1%に相当し、日本の国土面積の実に約14倍です。その溶岩の体積は2千万立方キロメートルに及び、これは富士山の溶岩の5万倍にあたります。オントンジャワ海台は、前期白亜紀の約1億2千万年前に起きた、地球史上最大といわれる火山活動によって形成された玄武岩溶岩で作られた巨大火山です。この大規模な火山活動によって大気中に大量に噴出された二酸化炭素などの温室効果ガスは、地球の温暖化を引き起こします。この激しい温暖化は、極域の氷床を融かし、冷たい海水が海底に流れ込むことによって起きる海洋大循環を止めます。その結果、酸素に富んだ海水は海底に届くことがなくなり、海底の酸素が欠乏する状況を作り出し、生物の大絶滅を招きました(例えば、海に住む放散虫の約40%が絶滅したと言われています)。これを海洋無酸素事変と呼んでいます。これは、白亜紀末の恐竜絶滅に匹敵する地球環境変動イベントです。

オントンジャワ海台の火山活動が起きたメカニズムについては、海底掘削によって得られた火山岩の化学組成、同位体組成を分析する、あるいは、オントンジャワ海台の地球物理学的調査によって構造を調べるなどの取り組みがなされてきました。その結果、マントル下部からの熱いマントルの大きな上昇流によって、上昇したマントルおよび暖められたマントルが大規模に溶けてマグマを形成し、それが地表に吹き出したという説と、巨大な隕石が落下した結果、そのエネルギーによって火山活動が引き起こされたという説などが提案され、研究者の間でも長い間議論されてきました。

このオントンジャワ海台の火山活動について、合理的な解明がなされることは、地球を揺るがすような大規模な火成活動に対して、地球環境がどのように応答するのかといった疑問の解明を促し、現世の地球の生態系を含めた環境変動への対応方策を科学的に構築する上で重要な課題です。

3.経緯

研究グループでは、中央イタリアGorgo a Cerbara(ゴルゴアセルバラ)で採取した約1億2千万年前の堆積岩を分析しました。この堆積岩は、白亜紀に太平洋に接して拡がっていたテチス海西部の深海で堆積したもので(図1)、当時の環境を記録していると考えられます。すでに研究グループの今までの研究によって、海洋無酸素事変の始まる直前に、オントンジャワ海台が形成された際に、溶岩と一緒に海洋にはき出され、海洋循環に乗ってテチス海に拡がった白金族元素が、この堆積岩の中に記録として残っていることが確認されています(図2)。そこで、この堆積岩の白金族元素の濃度と同位体比を測定し、白金族元素の割合の年代変化を調べて、オントンジャワ海台の活動の直前、あるいは活動中に海で堆積した堆積物が、隕石の白金族元素の割合を示すのかどうか、それとも、マントルが溶けた時の白金族元素の割合を示すのかどうかを調べました。・・・(後略)」 

 参考引用図( google画像検索から引用)

 


「水」とはどのようなものか?に係る記載(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)

2012-11-18 | 水とはどのようにすべきか

11-17投稿

 「「水」とはどのようなものか?」という初歩的な認識および最近の情報を得るために、 goo辞書、ウィキペディア(Wikipedia)、他を検索して断片的ながら調べています。

 3.11震災前から、ここ数年来続いている大地震、猛暑、大津波・洪水などの天変地異

 宇宙・太陽からの熱エネルギー・放射線などを制御して地球を防護していると言われる「電離層」および「オゾン層」などが破壊されて、その影響を受けているのだろうか???

(図拡大クリック)

    
(google画像検索から引用)

 環境放射能、特に、宇宙・太陽からの放射線・粒子の質・エネルギー量の異変、もしくは増大、および火山帯における地下マグマの噴出活動の活性化による地殻からの放射能の増大に影響されているのでは??? と杞憂しています。

 世界的には、イタリアで続く豪雨と50年ぶりの大洪水ミャンマー中部でM6・8中米グアテマラでM7・4)

最近ではわが国の中小地震を含めて

2012.11.13 アラスカ湾でマグニチュード6.4

2012.11.16  チリ北部でマグニチュード6.1

などの大中地震が世界の主要火山帯周辺地域で発生しているようです。

  【世界の主要火山帯分布図】

(google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html

 既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 特に、上記の巨大なエネルギーを持つ宇宙および火山帯における地下マグマの異変の影響が大きいと想われますが、大気圏のさまざまな環境放射能、電磁波が複雑に絡み合って、大気中の「水蒸気」、「雲」、および「海」、「大陸地殻に存在する水」の水の性状が変化して異常気象など天変地異を誘起しているのでは?? と個人的には杞憂しています。

 加えて、上記以外の放射能の影響が天変地異を増幅して水の性状変化を加速する可能性がないことをいのっています。さまざまな環境放射能・電磁波が環境水に及ぼす熱エネルギーの量的な比較調査ができていないので現状不詳。

今回は「天変地異と大気圏における水との関係に係る引例」を以下に抽出しました。

1. 宇宙からの環境放射能とは

 財団法人 環境科学研究所
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_40a.html
(一部抜粋しました。)
「太陽望遠鏡によれば、
「明るく輝く太陽を、肉眼や普通の望遠鏡で見ると非常に危険ですが、特殊な装置(減光フィルター)を装着した太陽望遠鏡で観察すると、黒点プロミネンスなど、太陽の真の姿を見ることができます。・・・
 太陽の中心部の温度は1600万℃といわれ、そのエネルギーは20万から100万年もの長い時間をかけて、太陽表面に運ばれます。・・・
 太陽の表面でも活動はおこなわれ、それにともなってエックス線などの電磁波を放出しています。大規模な爆発が起こると、陽子電子などの粒子やガンマ線も放出しますが、私たちのすむ地表まで届くのは、可視光や電波、赤外線と紫外線の一部です。」
宇宙線の始まりによれば、
「太陽よりも大きな星は、燃え尽きた最期に爆発します(超新星爆発)。その時、陽子などの粒が宇宙空間に飛び散ります。これが宇宙線の始まりです。


宇宙からの放射線によれば、
http://www.ies.or.jp/ri_online/index.html
太陽系の外からも陽子などの粒の放射線がやって来ています。
この放射線は、スピードが速いため、地球の磁力線を通り抜け空気に衝突して、別の放射線を次々に発生させています。これらの放射線は宇宙線と呼ばれ、地表へ降り注いでいます。
1秒間におよそ100個くらいの宇宙線が私たちの体に当たっています。・・・

 

     (google画像検索から引用)

 2.地殻からの環境放射能とは

 地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」によれば、 
東北大学http://www-rccn.icrr.u-tokyo.ac.jp/nu-meeting/18/Otani.pdf

地球内部の放射性元素のベータ崩壊により生成

 放射性熱源は地表熱流量のおよそ半分に寄与
– 観測地殻熱流量~44TW (31TW)
– U系列8TW / Th系列8TW / 40K 4TW~20TW
 238U 235U     232Th       40K        
・・・」という。

Gigazine 2009年03月23日 11時32分00秒
海底火山噴火の瞬間をとらえた迫力のある写真いろいろ

http://gigazine.net/news/20090323_undersea_eruptions_tonga/
(一部抜粋しました。いろいろな写真は本文参照願います。)」

 ⇒海底噴火によって、大量の水蒸気と地下からのマグマの噴出によって放射能の漏洩も少なからずあるのでしょうか?

 既報のウィキペディア「地殻」の引用文献では「・・・海洋地殻(oceanic crust)は、海底火山玄武岩質の噴出物等および同種のマグマに由来する斑れい岩質の貫入岩体から構成され、厚さは平均6km程度。大陸地殻と比べ、FeO、MgO を多く含みSiO2が低く、苦鉄質、塩基性である。・・・大陸地殻の体積は地球全体から見ると非常に小さいが、地球に存在する カリウム40、トリウム232、ウラン235、ウラン238などの放射性元素約半分が高度に濃集している。またバリウムおよび希土類元素なども地殻に濃縮している。」という。

(google画像検索から引用)

3.大気圏における水の状態と性状変化とは

 地球上には海は70%占めています。最近では地球温暖化によって極圏の解氷が進んでいると言われています。

「・・・ウィキペディア(Wikipedia)によれば、
 「大気圏に存在する物質は、地表面上の大気の主な成分は、窒素が 78.1%、続いて酸素が20.949%、アルゴンが0.9%、二酸化炭素が0.04%。水蒸気の濃度は0~4%であり場所によって大きく変動する。」 と言われている。 
 気温の鉛直分布から見た大気の構造は気象庁の資料によれば、
 「・・・地球に降りそそぐ大陽エネルギーは、大気よりも地表面で吸収される量がはるかに多い。このため、大気は地表面に近い層から暖められ、上層と下層の大気の交換すなわち対流が起こります。対流が活発で、上空ほど気温が低下するから高さ10~16kmまでの大気の層は、対流圏と呼ばれています。雲や降水などの天気現象は対流圏で起こります。・・・」  

 ⇒各種の放射線、電磁波の波長によって水中での透過性が異なりますが、それらが大気圏における水の性状を変化させているのでしょうか? 

  水に吸収された放射線、電磁波は「熱」になって異常気象など天変地異に影響しているのは?と個人的には想われます。

 即ち、2次、3次的に環境中のさまざまな物質を励起発光させて、最終的には地球温暖化の原因となる「」のとなるのでは? ~ 励起という現象 ~とは

  一例として、環境中への入熱の増加によって、既報、地中海における海面上昇と生態系の異変との関係についてで記載したように、「クラゲは過去2世紀のクラゲ大発生は12年周期で増減していた。」ということも言われています。つまり、局所的に「熱」があり、海水温度が高いところを好むと推察されています。12年周期の原因については、天変なのか地異によるのか?個人的には不詳。

・各種放射線の水による吸収について

日本財団図書館 

水科学総合知見情報プラットフォーム研究開発報告書
「4-3 水分子の吸収スペクトル」によれば、http://150.48.245.51/seikabutsu/2003/00213/contents/0006.htm
「・・・図4-8では400mm-700mmの可視光領域に対応する波長に関して対応する色が付与されている。この領域では、吸収は少ない。水が透明である所以である。また、特に青色領域から紫外領域にかけて吸収が少ないことも良く知られている。さらに短波長になると水分子に存在する孤立電子対に関する吸収のピークが存在することも水の吸収スペクトルの特徴である。・・・さらに短波長側では内殻励起に伴うX線の吸収に関するピークがある。このスペクトルのうち、水分子内部運動に関する赤外領域でのスペクトルと紫外領域の水分子の電子励起に基づくスペクトルについて、計算を行い比較を行ってみた。・・・

 γ線 X線  →紫外線←
    吸収ピーク
   ↓

透過大↓ 」

         → 光 ←     赤外線                  

⇒ 上図から、可視光(光)中の青色の電磁波の透過性が大きく波長の短いX線(ガンマ線)は透過が小さく、吸収が大きいことが解ります。紫外線は波長が短くなると透過が小さくなるが、X線よりもはるかに透過している事がわかります。

 

東京大学大気海洋研究所
地球表層圏変動研究センター
地球表層圏データベース
(一部割愛しました。)
「・・・大気と海洋を含む地球表層圏の変動とそのメカニズムを、観測とモデリングの融合によって理解する研究を行っています。
本データベースでは、このような研究に必要な地球表層圏に関わる観測データとモデリング結果を収録・公開しています。
ー 気候システム系 データベース
◇ エアロゾルデータ同化
 我々は、地球規模のエアロゾルシミュレーションに対して、複合的な同化システムの開発を行ってきました。

 地上観測および人工衛星観測データをモデルと組み合わせることで、全球規模でのエアロゾル光学的厚さ,オングストローム指数,単一散乱アルベド,エアロゾル放射強制力とエアロゾル排出量を計算しています。

 今後も、新しい観測結果を使ってこの同化システムの精緻化と拡張を行ってゆきます。
◇ Cloudsat(クラウドサット)
 Cloudsat衛星は、CALIPSO衛星と共に、2006年にNASAが打ち上げた地球観測衛星です。いずれも、「A-TRAIN」と呼ばれる同じ軌道を列車のように周回する地球観測衛星群(その他に Aqua, PARASOLおよびAura)の一つです。

 Cloudsatは、ミリメーター波のレーダーを搭載し、雲の分布やその鉛直構造および雲の光学的特性を観測することを目的とし、雲を構成する雲粒や氷晶、非常に小さい水滴を検出します。
 雲形や雲量分布の変化は、温室効果ガス、人為的なエアロゾル、その他の地球規模の気候変動の要因の変動から予想される気候変化よりも、地球の放射収支に大きな影響を与えると考えられており、 Cloudsatの観測データやCALIPSOと併用して解析されたデータは、気候モデルによるシミュレーション結果の検証のために多くの研究者に利用されています。 ・・・

<データベース記載例>
CLOUDSAT Archives
August, 4, 2007

     ・・・                         」

 関連投稿:エアロゾルに係る投稿 ( '11-03ー23~ '12-07ー14)
地球環境には、さまざまな「エアロゾル」が存在しています。「・・・ 気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子をエアロゾル(aerosol)といいます。エアロゾルは,その生成過程の違いから粉じん(dust)とかフューム(fume),ミスト(mist),ばいじん (smokedust) などと呼ばれ,また気象学的には,視程や色の違いなどから,霧(fog),もや(mist),煙霧 (haze),スモッグ(smog)などと呼ばれることもあります。・・・
 粒径についていえば,分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで約5桁にわたる広い範囲が対象となり・・・」という。

エアロゾルに係る記事(オゾンへの影響について)

その9-2:(新種の鳥インフルエンザウィルス、 インドネシア上空(成層圏)のエアロゾル、・・・続きを読む>>

 

 

 ⇒個人的には、水の性状変化に対して、特定地域の高自然放射能地域の風化塵、過去の核実験、原発事故由来の残留放射能、および、さまざまな電磁波の環境水に及ぼす影響は宇宙・マグマからの熱エネルギーと比較して小さいから、少ないから?問題がないのではなく、放射性物質のエネルギーはE(エネルギー)=m(質量)×C(光速)の2乗、かつ質量不変、長い半減期を有するということですから、その相乗作用による加熱効果なども無視はできないとも想われます。

 


工業的な農林水産技術に係る記載を調べました。(その1:TPPに係る記載と現状の問題点)

2012-11-17 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'12-11-16投稿、17更新

 3.11震災前から、 原発事故異常気象火山噴火高病原性インフルエンザなどの有事によって収穫前の野菜、果物、魚介類、畜産物などが被害を蒙って価格が高騰する昨今。

 「・・・こんなときに思うのは 原点に立ち返って、例えば、野菜などを外界からの影響を受けにくい植物工場にて工業的に栽培したり、黒マグロ、うなぎ、松茸などの付加価値の高い食品の完全養殖・栽培を科学的に制御・管理して工業的に生産できる技術を確立・拡大したら 、もっとゆとりある暮らしができるのに・・・。 震災後はますます物価高となり暮らし難くなりました。庶民生活を圧迫する価格高騰を緩和するためにも、将来の安全かつ低コストな供給を可能にする食糧の自給自足の確保に従事されている関係者の研究開発を期待しています。・・・

食糧生産に係る雇用拡大のみならず政情不安、等による輸出規制対応、価格交渉にも大きな力となると思われます。

 生物多様性に富むミネラルが豊富な海水の組成を分析制御 して広い200海里水域の原発による漏洩汚染の復旧を最優先して、その有効活用加えて、4(「きつい」「汚い」「かっこ悪い」「臭い」)から脱却した農林水産物の工業化もこれからの日本の進む道ではないかと想われます。・・・」詳しく見る

 折りしも、尖閣諸島問題、オバマ大統領再選、衆院解散・総選挙。

 棚上げになっていた各政党内間でのTPP参加に対する賛否両論。その争点は単に日本の農業従事者の保護のみでなく、多岐にわたる複雑な協定条約であり、国民経済に負担なく、食糧の安定確保を目的とした工業的な農林水産技術の推進に対してどのような影響、制約が派生するのか詳細不詳につき、ここ数年来に公開された記載の一部を調べました。

gooニュース

2012 -11月16日(金) 10時50分

 

 

「TPP参加は本当に農業破壊なのか」
(ダイヤモンド・オンライン) 2010年12月06日

【山下一仁コラム】によれば
(一部を引用しました。詳細は本文参照願います。)
「やや旧聞に属するが、11月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)における菅直人首相の発言には内心驚いた。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加に関して「関係国と協議する」と明言しただけでなく、オーストラリアやEU(欧州連合)とのあいだの個別のEPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)についても公の場で意欲を示したからだ。・・・」
との国策情報もあります。

本文詳しく読む>>

行政調査新聞2011年 11月 23日

TPPに対し反対論(慎重論)にならざるを得ないこれだけの理由

 (農林水産関連の記載を抽出しました。)本文詳しく読む

「・・・本紙はすでに昨年12月2日付で『TPPは「日本復活」の鍵か、「日本消滅」への一歩か』と題する解説記事を掲載したことがある。TPP加入へ動きつつある現在、もういちど「反対論(慎重論)」について再考してみたい。・・・

 最近になってTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関するニュースや情報が大量に流されるようになった。ここで注意しておきたいのは、日本でTPPを推進している本家本元は経団連であり、日本の多くのマスコミがTPP推進を後押ししている状況だということを理解しておくことだ。・・・ 

・TPP分野での国境は撤廃される状態になる。外国から低賃金労働者が入って来る。日本人は低賃金を我慢したり、職に就けなくなるなど、景気悪化、社会混乱が始まる。

・世界的不景気、デフレに呑み込まれ、日本のカネは米国に簒奪される。

・国民皆保険制度がなくなる可能性が高い。風邪をひいただけでも数万円、ガンの手術など数百万円にもなる可能性がある。

・遺伝子組み換え食品や添加物などが間違いなく蔓延する。米国産牛肉の検査や月齢制限の基準が壊れ、食の不安が広がる。外食がその不安に輪をかける。

・日本の農業は極めて厳しい状態に陥るが、農業より深刻な問題は酪農。日本の酪農は壊滅。林業も成り立たなくなり、山野が荒れ果てる。

・米国が決めた方針に基づき、日本の政令、法律すら変更される。生産地表示や添加物表示は消えてなくなる。日本語以外に英語(米語)が公用語に定められる可能性もある。また英語にしないことで賠償金を徴収される可能性が高い。

・何より二千年にわたり築いてきた日本文化が根底から破壊される。

・加盟国との間で不都合が生じた場合、国際機関の裁定に委ねることになるが、その機関にはTPP後発国である日本は入れない。

・加盟してしまえば日本の意思で脱退することができない。TPPは蟻地獄と同じ仕組みになっている。「入ってみて、どうなるか見てみよう」などという甘い考えは許されないのだ。

TPPの24分野

・・・ では、TPPが対象としている24の分野とは何か。以下に列挙するのでじっくり見ていただきたい。

  1. 首席交渉官協議
  2. 市場アクセス=工業分野
  3. 市場アクセス=繊維・衣料品分野
  4. 市場アクセス=農業分野
  5. 原産地規則
  6. 貿易円滑化
  7. 検疫、およびそれに付随する措置(SPS)
  8. 貿易上の技術的障害(TBT)
  9. 貿易保護
  10. 政府調達
  11. 知的財産権
  12. 競争政策
  13. サービス=クロスボーダー(国境を越える取引)分野
  14. サービス=電気通信分野
  15. サービス=一時入国分野
  16. サービス=金融分野
  17. サービス=イーコマース(e-commerce=電子商取引)分野
  18. 投資
  19. 環境
  20. 労働
  21. 制度的事項
  22. 紛争解決
  23. 協力
  24. 横断的事項特別部会(中小企業、開発、規制関連、協力等)

現在、TPPには9カ国が参加表明を行い、交渉会合を続けている。9カ国とはTPPを作った最初の4カ国(シンガポール、ブルネイ、ニュージーランド、チリ)に、新たに加わった米国、オーストラリア、ベトナム、ペルーだ。ここに日本が加わると10カ国になる。

この10カ国のGDP(国内総生産)を見ると、米国が全体の7割、日本が2割、残り8カ国の合計が1割。米国がなぜ日本を取り込みたいか、これだけで理解できる。最初に枠組みを作った4カ国どころか、他の国々も含め、日米以外は、ほとんど存在感がない。TPPとは、市場における日米の国境、法律、枠組み等の障壁をすべて取り払うというものなのだ。少なくとも米国は、そう考えている。・・・

日本が破壊される?

現在TPP反対の急先鋒となっているのはJA全中(全国農業協同組合中央会)を筆頭とする農業関係者だ。しかし日本場合、コメの輸入に700%超という関税をかけ、異常なまでに農家を保護していることも事実。TPP推進派が「国際競争に勝てる農業への転換」を主張するのは、農業改革という意味では正しい。たしかに日本の農業は早急に大改革を断行すべきところにきている。しかし農業改革とTPPは別次元の話だ。

日本の農業の根幹問題は農地法というわかりにくい法にある。

すでに昨年末に本紙が主張した通り、日本の農業を救うためには、関税撤廃などによって農政を根源から変更させることが急務なのではない。仕事に就けず農業に回帰しようとする若者たちを含め、農業で生きようとするすべての人々に機会を与え、さらに荒れ果て、里山が消えていった日本の国土を本来の形に戻す法整備を行うことが重要なのだ。

かつて前原誠司は外相時代に「日本の農業GDP比は僅か1.5%。この1.5%を守るために残りの98.5%を犠牲にしていいのか」と発言した。この発言がTPP推進賛成論の重点になっている感がある。なかには自動車や家電を輸出するためにはTPP加入が重要だと主張する人々もいる。これは大変な誤解だ。

日本の農業GDP比は僅か1.5%。これは間違いない。
では、自動車や家電等を全部ひっくるめた耐久消費財すべての輸出額はどれくらいなのか。じつにGDP比1.65%しかない。

しかも日本の耐久消費財に米国がかけている関税は僅か0%~5%程度。輸出増の問題でいちばん話題になっている自動車の関税は2.5%だ。

TPPに加入すれば関税がなくなり、日本の自動車輸出が増えるなどというのは、まったくの誤解だ。円ドル為替レートの変動のほうが遥かに大きな金額になる。・・・

それ以上に怖いのは、日本語以外に公用語として英語(米語)が採用される可能性だ。

TPP加盟国域内では、加盟国の誰もが市場で同等の競争力を保証されている。・・・

水面下で始まった大転換

シンガポール、ブルネイ、ニュージーランド、チリという弱小4カ国が始めたTPPに、超巨大国家・米国が参入を決めた動機は何だったのか。

オバマは大統領就任以前にはTPPに興味を示していなかった。

そんなオバマがTPP参入に動いたウラには、モンサント社、カーギル社、デュポン社の要請もしくは圧力があったと考えられる。

 モンサントは言わずと知れた米国に本籍を置く超巨大多国籍バイオ化学メーカー。遺伝子組み換え作物の開発、販売で知られ、遺伝子組み換え業界では世界の9割以上を支配している。カーギルは米国籍の世界最大の穀物メジャー。デュポンは仏人デュポンが創設した米国籍の化学メーカーで、火薬製造、ウラン・プルトニウム製造で名高い。・・・(後略)」

 

関連投稿:TPPに係るメモ 2011-11-14

個人的な結論からいえば、既報の「APECを控えてTPPに打ち勝つ将来の食糧自給自足政策を期待します。」でコメントをいただいた「ドンちゃんの他事総論」の著者のdonnatさんのコメントに総論として共感しています。
 donnatさんのコメント「・・・日本という世界の片隅で技術力を蓄えた日本の農作品は世界の最高ブランドになっている。・・・最優秀な農作物を大量に生産できるようになればいいのである。一大農業革命が必要である。農業育成制度である。・・・」の戦略(政策)と新たな戦術(技術力の科学的な深耕)が必要かと想われます。・・・ TPP参加すれば、日本の米、牛肉を代表とする農畜産業は当面壊滅的な打撃を受けると言われていますが、我が国の工業的な技術力を活用して、放射能で汚染された排他的経済水域内、本土を再生・復活させて、地産地消の発展を願うばかりであります。

 (google画像検索から引用)

・・・TPPは日本に何をもたらすのか?

 (「人民網日本語版」2011年11月11日)
「・・・TPP加盟について、野党の多くは反対を示しており、日本共産党、社会党、国民新党などが相次いで立場を表明した。各都道府県知事の中でも賛成派は少数だ。先月下旬に行われた緊急調査によると、47都道府県知事のうち、加盟に賛成したのはわずか6人、反対は14人、「どちらとも言えない」と賛否を保留したのは27人だった。
 TPP参加による経済効果については、日本政府内部においても見方が割れている。内閣府は参加すれば10年間でGDP2兆4千億円から3兆2千億円の増加と見ている。経済産業省は不参加の場合は参加した場合に比べてGDP10兆5千億円減と雇用81万2千人減との試算を発表した。しかし農水省はもし参加すれば11兆6千億円の損失と雇用340万人減としている。・・・

中国・韓国はいずれもTPP交渉への不参加を表明しており、日本の民族派からはうらやましがられている。米国からの圧力に直面する中、民族派の学者らはTPPおよびドル安のプレッシャーの中で日本の経済全体が壊滅的な被害をこうむるのではないかと心配している。」本文詳しく見る>>

YOMIURI ONLINE
「TPP不加入なら後れ取る恐れ…政府報告書」
2011年10月14日09時00分  読売新聞)
「米豪など9か国が進めている環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の現状について、政府が14日に民主党の専門部会に提出する報告書の内容が13日分かった。 各国の電気通信事業に対する外国からの参入機会の確保について「妥結に向けて前進」していると分析した。日本がTPPに加われなければ、将来性の大きい発展途上国の通信市場で米国勢などに後れを取る恐れが大きくなっていることを意味している。 報告書は、日本政府の独自の情報収集を基に、24の作業部会に分かれているTPP交渉が、9月に米シカゴで行われた第8回公式会合でどれだけ進展したかをまとめた。 電気通信事業のほかにも、▽税関手続きなどの簡素化▽製品の安全規格の公表などで貿易の障害を取り除くルール――の2分野も、妥結へ向け前進したと評価した。」



 


生物多様性に係る記載(その1:地中海における海面上昇と生態系の異変との関係について)

2012-11-15 | 生物多様性・生態系異変関連

'12-11-15投稿

 既報(その6)の引用記載では「地中海で発生した嵐はすでに2週間にわたってベネチアを襲っている。その結果、市街では50年ぶりの大洪水が発生し、海面は149センチ上昇した。・・・」と昨近の豪雨に伴って地中海の海面が上昇したという。忌忌しき現象か?

既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 海面は149センチ上昇」とのことで、ふと思ったのは、現在、問題となっている世界各国の原発周辺に集まってくるクラゲです。

 海水面の上昇の原因は地球温暖化による極圏の解氷によると言われています。地中海は太古は陸地であったとも言われ、黒海、わが国の瀬戸内海と同様に、水の出入りが少なく温暖化の影響を受けやすいという。また、一時的な海水面の上昇も起こりやすいのか?

クラゲは既稿「生態系の異変に係る記載(クラゲの跋扈の原因は放射能か?)」の引用文献において、海水温度の上昇によって繁殖し易いとも言われていますが、

 個人的には、以前、クラゲは放射能が比較的に多く含まれる海(水)に強いか好きか?と思っていましたが、該引用には「地中海において、過去2世紀のクラゲ大発生は12年周期で増減していた。」ということも言われています。つまり、局所的に「熱」があり、海水温度が高いところを好むと推察されます。

参考引用文献:クラゲの大発生は生態系破壊の予兆
2008年06月25日 13:12 発信地:パリ/フランス
(一部抽出しました。)
「 6月24日 AFP】
 世界中の海で、クラゲが急激に増殖している。
 
魚の乱獲気候変動が原因とされ、専門家らは「生態系が破壊されつつある明白な印」と警鐘を鳴らしている。・・・過去2世紀の大発生の周期に異変  とりわけ地中海での被害は著しい。クラゲの爆発的な増殖で固有の海洋生物が壊滅状態になり、・・・問題は発生の頻度と、その後の個体数維持の長さだ。
 約2世紀にわたって収集されてきたデータによると、通常、クラゲは12年周期で大発生し、その状態を4-6年維持したのち、正常な個体数に戻る。 ・・・」

⇒地球温暖化の一因として、CO2のみならず、宇宙、地殻から放出されている巨大なエネルギーを持つ環環放射能(放射性物質)からのアルファ線、ベータ線、中性子線による放射化もしくは励起によって、境境中のさまざまな物質を励起してガンマ線、紫外線などの有害な電磁波を発生させて最終的に生成されるによる可能性も推察されます。 

 約2世紀にわたって収集されてきたデータによると、通常、クラゲの大発生は12年周期とのこと。

 太陽活動のみならず、超彗星爆発起因の放射能、大陸移動に伴なう火山帯周辺の地殻の亀裂などからの放射能漏出現象の周期がどのように成っているか? また、どちらが支配的なのか? 

12年周期の要因は一体、何なのだろうか???

 大気(窒素、酸素、、水蒸気、CO2、水素、オゾン・・・)、エアロゾル火山灰、砂塵、放射性塵、・・・)が相互に影響しあっているのではと妄想されますが、環境放射能のエネルギー比率、および、そのシステム的な影響に係るメカニズムについても不詳。

 

大陸移動による火山帯活性化、地磁気異常天変現象による磁気異常、放射能の異変、他によって誘起されていないかと文字通り杞憂しています。

参考までに、生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08) 」の引用記載

創世記の海と大気の生成と温室効果について」によれば、              地球生態系とは何か
原始地球の大気は、今とは、かけ離れていた。 
窒素と酸素からなる、現在の大気は、生命体によって作られた。・・・

創世記の地球の大気は、二酸化炭素水蒸気、そして窒素を主成分としていた。
そして、大気圏上層部の水蒸気は、太陽からのエネルギーで、水素酸素に分解され、他の元素と化学反応して、メタン一酸化炭素、水、および二酸化炭素が合成された。・・・という。

 

⇒余談ながら、別報の再生可能なエネルギーにも記載しましたが、太陽からのエネルギーで、低コストな水素酸素に分解の超難しい技術が早期に確立できればと妄想しています。

関連投稿:

・生物多様性のホットスポット 

  生物多様性ホットスポットとは「生物多様性が高いにも関わらず、危機に瀕している地域」。
 地球上で最も絶滅が危惧されている哺乳類、鳥類、両生類の75%が生息する。国際NGO、コンサベーション・インターナショナル(CI)が日本を含む34 カ所を特定している。
  

出典:CI(www.conservation.or.jp)、CI生物多様性応用自然科学センター(CABS

⇒世界の「火山帯ゾーン」と「ホットスポットゾーン」と少し似ているように見えます。
              <火山帯> 
  


  










    (google画像検索から引用)



異常気象など天変地異に係る記載を調べました。(その6:イタリアで続く豪雨と50年ぶりの大洪水)

2012-11-14 | 天変地異・異常気象関連

'12-11-14投稿

 10月26日のイタリア南部での中規模地震 M5.2 「米地質調査所が伝えたところによれば、26日イタリア南部のカラブリア州で、現地時間で0時05分(モスクワ時間で2時05分)マグニチュード5.2の地震が発生した。 震源地は、モラノの東4キロ、震源の深さは3.9キロ。・・・」(The Voice of Russia  26.10.2012) に引き続いて、

イタリアでは豪雨が続いてベネチアの観光地の70%が水没しているようです。

 本題から外れますが、既報、M7.7カナダ地震(10月28日)、中米グアテマラでM7・4(11月08日)、ミャンマー中部でM6・8(11月11日)での大地震が起こっていますが、地震はプレートテクトニクス(大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに振動する日常茶飯事な宿命的な現象ですが、火山帯周辺国では時として大・中地震になっています。 ここ数年来ではニュージランド、東日本、最近でもこれら一連の大地震は環太平洋火山帯、アルプス・ヒマラヤ火山帯で発生しているようですが、これらの周辺地域では地震前では数々の異常現象、異常気象が発生していることが言われています。

 【世界の主要火山帯分布図】

 (google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html

 

      (google画像検索から引用)

 

The Voice of Russia  12.11.2012, 16:08

 50年ぶりの大洪水 イタリアを襲う サンマルコ広場も海中に

「地中海で発生した嵐はすでに2週間にわたってベネチアを襲っている。その結果、市街では50年ぶりの大洪水が発生し、海面は149センチ上昇した。

   ベネチアの観光地の70%が水没し、イタリアのほかの地域では停電や住居の破壊が発生している。ベネチアの多くの場所ではゴム長靴を履いての移動を余儀なくされており、有名なサンマルコ広場も60センチ水没した。一方当局の発表によれば大きな損害は出ていないということで、犠牲者もいないという。

   トスカーナおよびリグーリアなどの他の地域でも大きな影響がでており、200名が避難させられたほか、倒木などによる瓦礫の撤去作業がいまでも行われている。マッサ=カラッラ州では1000棟以上が停電し、道路の連絡も途絶えている。

   対応が追いついていない政府は、欧州金融安定化基金に支援要請を出している。コラド・クリニ環境相が明らかにした。

   専門家らの予測に寄れば、今後も雨が続けば、ローマを含む中心部にも水が到達する恐れがあるという。  Newsru.com」

 

⇒早く雨が止んで洪水が収まり、タイ国の大洪水のように長期化しなければといのります。

 個人的には、特に、火山帯の活性化、地磁気の反転現象の影響が気になるところですが、地磁気異常と地震、異常気象とはどのような関係があるのだろうか?と思っています。

 


 地磁気の異常といえば、

別報に記載したように、海水を構造活性化させた?ために、地震の前兆としてしばしば語られている地震雲、鯨、魚などの彷徨・異常行動・異常現象および竜巻、豪雨、雷雨などの異常気象などに影響を与えているのだろうか?と妄想しています。
詳しく見る>>

既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 大気(窒素、酸素、、水蒸気、CO2、水素、オゾン・・・)、エアロゾル火山灰、砂塵、放射性塵、・・・)が相互に影響しあっているのではと妄想されます。

 火山帯活性化、地磁気異常が天変現象によって誘起されていないかと杞憂しています。

  大陽・宇宙からの粒子線(α線、β線、・・・)、電磁波(γ線、紫外線、可視光、赤外線・・・)

 および電離(スポラディック)層の異変などの影響によって

  関連投稿:

天変に影響する要因に係る記載(その3:気象異変関連要因の整理)

 

 既報大陸移動の引用から、磁気反転、大陸移動についての参考文献を紹介します。

「・・・大陸移動
 
20世紀の初頭を生きたドイツの北極探検家で、地球物理学者でもあったアルフレッド・ウェゲナー(Alfred Wegener)は、大陸と、海氷が割れてできる北極海の浮氷とが似ていることに気が付きました。割れて離れた浮氷同士が割れた部分でぴったりと合うように、アフリカ大陸と南米大陸などいくつかの大陸の海岸線はぴったりと合致します。これらの大陸も、元は一緒だったのではないでしょうか?

 ウェゲナーはこの他にも、ぴったりと合う大陸の海岸線の双方の側で岩石の組成が一致するなどの対応を発見して、大陸も浮氷のように漂っていくという、「大陸移動」の理論を1918年に発表しました。ウェゲナーは、大陸がもっと深いところにある層の上に浮かんでいて、100万年以上かけてその層が厚い流体のように動いて大陸が移動すると考えました。そのエネルギー源は、おそらく地球内部の熱でしょう。・・・本文を詳しく読む>> 
 


再生可能なエネルギーに係る記載を調べました。(その11:ドイツの現状の問題点)

2012-11-13 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

11-13投稿

 既報(その10)にて、再生可能なエネルギー買取などその推進において先駆者であるドイツの太陽光発電の進展状況に係る記載を調べました。

「東京新聞 2012年5月30日 夕刊

・・・ドイツは、東京電力福島第一原発事故を受け、二〇二二年までに国内十七基の原発を全廃する脱原発政策を決定。再生エネの電力比率も、現在の約20%から二〇二〇年に35%まで引き上げる計画だ。太陽光発電の能力も昨年までの二年間で約千五百万キロワット増強し、計二千五百万キロワットとしている。

 ただ、太陽光発電は従来の電力買い取り制度が、安価な中国製発電パネルに対抗する競争力向上を妨げている上、電力価格の上昇につながるとの指摘が政府内で噴出。メルケル首相は三月、太陽光発電への補助の大幅削減を連邦議会(下院)で可決させた。しかし、連邦参議院(上院)は、太陽光発電メーカーの破綻を招き、エネルギー転換が進まなくなるとの立場から削減を承認していない。」とのこと。

 ⇒EU諸国は電気の大陸間での輸出入が可能であることに加えて、ドイツの再生可能なエネルギーにかける「国民哲学」があり、経済的にも安定しています。数ある発電手法のうち風力、太陽光を主として推進しているという。

 今回はその後のドイツの状況、問題点に係る記載を調べました。

(転載開始)

ニュースダイジェスト

独断時評

再生可能エネルギー狂騒曲http://www.newsdigest.de/newsde/column/dokudan/4601-941.html

(一部割愛ました。)

「読者の皆さんの中には、ドイツ各地を旅行された際に、地平線を埋め尽くすように白い風力発電のプロペラが林立している光景や、原野にびっしりと太陽光発電のためのモジュールが設置されている様子をご覧になった方も多いのではないだろうか。

シュレーダー政権が2000年に本格的に始めた再生可能エネルギーの拡大政策の結果、今年6月には風力や太陽光など自然の力による電力の比率が、発電量の25%に達した。原子力発電所を廃止し、二酸化炭素の排出量を減らすため、2050年までに発電量の80%を再生可能エネルギーによって賄うというドイツ政府の計画は、一見順調に進んでいるかに思える。

しかしドイツでは今、再生可能エネルギーの助成をめぐって激しい議論が行われている。その最大の原因は、電力消費者が負担する自然エネルギーへの助成金が来年急増することがわかったためである。

現在、1キロワット時当たりの助成金は3.59セント(3.59円・1ユーロ=100円換算)である。だが、10月中旬にドイツの送電事業者4社は、来年の助成金が5.3セント(5.3円)に増えると発表した。実に47%もの増加である。各家庭が毎年負担する助成金は、現在の約125ユーロ(1万2500円)から約185ユーロ(1万8500円)に増えることになった。

助成金が急増する原因は、いくつかある。その1つは、昨年、発電事業者たちが急ピッチで太陽光発電施設を設置したために、発電キャパシティーが1年間で7500メガワットも増えたこと。これは過去最大の増加量である。さらに、送電事業者が発電事業者に払う再生可能エネルギー助成金の額が、送電事業者が消費者から集める料金を大幅に上回り、赤字が拡大したこと。もう1つは、鉄鋼やアルミニウムなど、電力を大量に消費する企業の中で、再生可能エネルギーの助成金の減額措置を受ける企業が増えたこと。政府は、これらの企業が経済競争力を失わないように、助成金を大幅に減らす特例措置を認めている。

メルケル首相は昨年6月に、「1キロワット時当たりの助成金は3.59セント前後から上昇しない」と約束していた。つまり、メルケル氏は公約を守れなかったことになる。首相は今年9月の記者会見で「再生可能エネルギー促進法(EEG)に基づく助成金が、これほど急激に増加するとは予想できなかった。どの専門家の報告書も、このような伸びを予測していなかった」と述べ、助成金、さらには電力価格の上昇率を過小評価していたことを告白した。

電力料金の上昇は、低所得層にとって大きな問題になりつつある。ノルトライン=ヴェストファーレン州の消費者センターによると、昨年同州では12万人の市民が電力料金を支払うことができず、一時的に電気を止められた。連邦消費者センター連盟のホルガー・クラヴィンケル氏は、「電力料金の急激な上昇は、大企業と違って助成金の緩和措置を受けられない低所得者や中小企業にとって最も大きな負担となる。政府は、現在1キロワット時当たり2セントの電力税(環境税)を廃止するか、現在19%である付加価値税を、電力については7%に引き下げるべきだ」と訴えている。

連立政権のパートナー、自由民主党(FDP)のフィリップ・レスラー党首は、電力税だけでなく、EEG自体も廃止するよう求めている。FDPは、再生可能エネルギーによる電力の全量買取制度を撤廃して、発電事業者に対して再生可能エネルギーの最低比率を義務付けるクォータ(固定枠)制度を導入するよう提案している。発電事業者に、発電量の一定割合を再生可能エネルギーにするよう義務付ければ、発電事業者は最もコストが低い方法で最低比率を達成しようとするので、消費者の負担が少なくなるという発想だ。

FDPの主張には一理ある。2012年にEEGに基づいて再生可能エネルギーの助成に投入される金額は、140億ユーロ(1兆4000億円)に上る。この内の50%が太陽光発電の助成に使われているが、太陽光が発電量に占める割合は、まだ5%前後にとどまっている。以前からドイツの電力業界や経済学者の間では、「ドイツのように日照時間が短い国で、太陽光発電に多額の助成金を注ぎ込むのは効率が悪い」という批判が強かった。来年は連邦議会選挙があるので、FDPは「消費者と中小企業の利益を守る」という立場から論戦を展開しているのだ。

メルケル政権は、電力料金の高騰を防ぐべく、EEGを大幅に見直す方針を発表。だがアルトマイヤー環境相は、「電力税を廃止したら、省エネ意欲が減退する」として、FDPや消費者センターの提案を拒否。その代わりに、市民が無料でエネルギー節約に関するアドバイスを受けられる制度をスタートさせた。ドイツ政府が脱原子力と再生可能エネルギーの拡大という大原則を変えることはないが、来年の総選挙へ向けてエネルギー革命のコストが、争点の1つになる可能性はある。

2 November 2012 Nr. 941 」

(転載終了)

⇒話が少し逸れますが、

 時期は個人的には不詳ですが、新たな有望な化石燃料の創出などで当面凌ぐとしても、将来的には必ず有限であり、結果として化石燃料が高騰かつ枯渇することは必然であり、

 特に、わが国は電気の融通に関してもは陸の孤島、かつ、地震国なので、耐震性のある発電手法を実施せざるを得ずコスト高にもつながり、その推進が難しいと思われますが、計画的に再生可能なエネルギーを増大せざるを得ないのでは?と思われます。

日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その)の参考情報に記載したような画期的な発電方法によって低コストな手法の進展が必要か?

また、四方海で囲まれた不利既報で記載した水陸両用車を活用して太陽光発電二次電池(蓄電池)などとハイブリッドで、わが国の先端技術を集結して、海を有効に活用して開発していくことが望まれます。

いずれにしても、再生可能なエネルギーの進展の見える化が重要と思われる。

関連投稿:今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('11-5-21~'12-2-29)

主な参考情報:

超低コストな太陽電池基板
 従来のシリコン製に比べ100分の1の費用 
低コストかつフレキシブルな「有機太陽電池」
 シリコン製に比べて製造コストが格段に安く幅広い用途
太陽光発電による電気と光触媒をハイブリット化した「水からの水素」の製造方法

 ・宇宙太陽光発電・地上へ送電

「珪藻土」と「もみ殻」で金属ケイ素の低コスト化

 太陽光発電用金属ケイ素の約90%は電気代の安い中国
「世界の日照データ」
 わが国の日照時間は東南アジア、中東などと比較して短い


地震および津波に係る記載を調べました。(その14:ミャンマー中部でM6・8)

2012-11-12 | 地震・津波関連

11-12投稿

 既報(その12)「M7.7カナダ地震」、既報(その13)「グアテマラ沖 M7.4」に係る記載を紹介しましたが、 環太平洋火山帯に起きている大地震活動の一環と想っていましたが、今回はミャンマー中部でM6・8の地震が発生しました。

 gooブログ:環太平洋火山帯 によれば、

「環太平洋火山帯(かんたいへいようかざんたい)は、太平洋の周囲を取り巻く火山帯のことで、火山列島や火山群の総称。別名環太平洋造山帯(かんたいへいようぞうざんたい)とも言い、アルプス・ヒマラヤ造山帯とともに世界の2大造山帯とも言われる」

ミャンマー中部地震は引用図の世界の主要火山帯分布図によれば、アルプス・ヒマラヤ造山帯の一部で起こったようです。

地震プレートテクトニクス大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに振動する日常茶飯事な現象ですが、火山帯周辺国では

いつどこで大地震が発生が起こるかもしれず、わが国で昨近、伝えられる大規模地震予測、特に、海底地震によって誘起される大津波の発生メカニズムはどのようになっているのか?個人的に不詳につき、気になるところです。

【世界の主要火山帯分布図】

 (google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html

 47ニュース

  ミャンマー中部でM6・8の地震 3人死亡、橋や民家損壊

「 【バンコク共同】ミャンマー政府当局によると、中部ザガイン地域で11日午前7時42分(日本時間同10時12分)ごろ、マグニチュード(M)6・8の地震があった。地元行政当局者などによると、同地域シュエボで少なくとも3人が死亡したほか、数十人が負傷した。M5・0規模を含む余震も起きた。

 シュエボでは建設中の橋が崩れて2人が死亡、5人が不明、16人が負傷した。さらに住宅地の壁が崩れて女性1人が死亡した。地元メディアによると、シュエボでは民家や仏教施設などが損壊、負傷者は数十人に上るもよう。

 同国第2の都市マンダレーでも建物にひびが入るなどの被害があった。」

2012/11/11 18:53   【共同通信】

今回はアルプス・ヒマラヤ造山帯での地震なのでわが国への津波の可能性はありませんが、余震が続いているようですので大事に至らないないことをいのります。

 火山帯周辺国ではいつ大地震がおこっても不思議ではありませんが、TPO(「災いは忘れたころにやって来る」(T)に加えて、「思わぬ地域で発生する。」(P)どのようなメカニズム・状況」(O)) を払拭する的確な大地震予知を期待しています。

個人的には、

大陽・宇宙からの粒子線(α線、β線、・・・)、電磁波(γ線、紫外線、可視光、赤外線・・・)

および電離(スポラディック)

 大気(窒素、酸素、、水蒸気、CO2、水素、オゾン・・・)、エアロゾル火山灰、砂塵、放射性塵、・・・)が相互に影響しあっているのではと妄想されます。