Tesyuke‘s diary

行く川の流は絶えずして・・・
日々忘れ去っていくことどもを書き留めて思い出といたしましょう。

宇治川逍遥

2015-02-13 21:36:21 | 京都

JR宇治駅で落ち合って、友達と宇治をぶらぶら。春にはまだまだ、ひっそりどころか観光客は誰もいない。吟行ルートの下見と言うことで宇治橋通商店街からスタート。ゆっくり歩くと普段見えないものがみえるから不思議。宇治で一番古い鉄筋の建物と表示のある商店発見。試食ただ・・試食してからご購入下さいと言う店・・等々。

通りを抜けて平等院正門前へ。竹林(料理やさん)の前を通って宇治川の土手へ。昔はご本尊の顔がしっかり見えたのにね――と言いながら平等院を覗く。、冬場で木の葉がすいてちょっと中が見えた。が、平等院も変わったね。昔は鳳凰堂はすぐに入れて、江戸からの旅人の落書き(江戸のどこそこのなにべえと地名と名前が書いてある)を見せてもらったこともある。

観光案内所へ寄ってお茶で一服。ほうじ茶のよい匂いがしていたが給湯器からは煎茶が。宇治の名に恥じずおいしいお茶。雪が舞う天候に内部はかなりの人たち。冬枯れの時期に合わせてか、川は大がかりな浚渫工事中。一部には平等院の旧跡の発掘調査と書いてあったから、平安時代には今の宇治川の中央部ぐらいまで平等院の敷地であったと思われる。

塔の島へ渡って、上流のほうを眺めていると、岸辺に近い流れの穏やかなところにたくさん鴨が集まっていた。宇治川の冬の顔と言うべきか、俳人が大喜びしそうなシチュエーション。鵜小屋にも寄ってみたが中は空っぽ。冬場に場所を変えるのか、工事中の騒音で逃げ出したのか・・・・、残念。右岸にわたって、恵心院へ。飾らないお庭でぶらりと行くには最適。今日は、水仙と蝋梅が咲いていた。が、冬ざれの感は否めない。宇治神社によって(宇治上神社はパスして)・・・・まあ、これぐらいでちょうど時間となりましたやね、と下見終了。

しゅばく(蕎麦屋さん)でお蕎麦を食べていると、カップルが入ってきた。若い青年のほうが、なんとも美しく蕎麦をつ・つっ―と食べるのに見とれる(ちらりと)。あれは、関東人に違いないと、友達も同じことを考えていた。