Tesyuke‘s diary

行く川の流は絶えずして・・・
日々忘れ去っていくことどもを書き留めて思い出といたしましょう。

鷽替え・・大阪天満宮

2013-01-26 10:51:39 | 寺社

昨年誘われて行けなかった大坂天満宮の鷽替(うそかえ)神事に行ってきた。

25日は天神さんの縁日。1月25日は初天神。北野天満宮はよく行くけれど大坂天満宮にはあまり縁が無い。去年は鷽替えって何?と、どんなものやらよく分かっていなかった。これこれしかじかと友達・・・・そして後日に《木鷽あたってん!》と大喜びの報告が。

とにかく大阪天満宮に。今日はJRで・・。境内には露店も出てて、和歌山・南部から来ている梅干宣伝隊に梅の小枝をもらう。ふむふむ梅ですな・・・天神さんは。そして天神さんは鷽(うそ)と言う鳥が好きだったとか。その鷽の同音字《嘘》から派生しての行事がこれ。・・・・正直の神としての天神信仰から生まれ、平素の嘘を菅公の愛鳥 “うそ鳥” に託し誠に替え、罪穢れを祓いやり福を招く神事である・・・・と(天満宮HP)。

1時に始まるので、ぼちぼちと行列ができ始める。tesyukeの前のおばちゃんが言う。近くじゃないけど、買い物のついでに毎年来ている。銀の鷽あたったことあるねん。造幣局の刻印が押してあるので本物やで。おっ、これは・・・・いい話聞いたと、tesyuke。

1時になると鷽鳥のお守りの入った袋が配られ、もらった人から本殿の前の竹に標(しめ)を張って作った結界の中に入っていく。そして《換えましょう。換えましょう。うそを真に》と言いながら、近くの人と交換していく。何人ぐらいと交換できるかな・・とカウントし始めたが・・やめた。とにかく次から次と休むまもなく交換し続け・・・。芋の子を洗うような中でくるくるくるくる動き続けると、異次元にいるような気分になってくる。

ド・ドーーン。太鼓の音。鷽替え終了。最後に三回換えっこしてから袋を開いて下さーーい。中の鷽鳥守りの裏に金鷽・銀鷽とか書いてある人はこちらへ・・・。金鷽さん、昨年一番の嘘つきさんですなーーー。残念、うそのつき方が少なかったか!大の大人がかけ回って、ちょっと童心に返るというか、楽しい行事だった。

帰りは天神橋筋商店街に寄る。先日宅配の野菜のダンボールの底に敷かれていた新聞に見つけた記事、大阪甘味(スイーツ)図鑑・大阪都まんじゅう。なになに・・専業主婦が幼い頃に食べた味が忘れられずに・・、人生ラストチャンスと66歳で起業。おーーすばらしい!!三丁目まで歩いて買いました。食べました。あっさりしていて、美味しく頂きました。

 

 

 


粥占い

2013-01-18 09:40:01 | 関西

知らないでいてもそれなり・・・・。しかし知るということは、又楽し、と思うこのごろ。

と言うのもふらっと立ち寄った近くの神社で《粥占》が拝殿に供えてあるのを見たのだ!何か儀式があったなら見たかったと、境内を掃除しているおばさんに聞くと、何にも戸外ではしてはりません。屋内で占って、結果を氏子に知らせるため拝殿前に供えてはるんです、との事。

tesyukeも、音に聞く《粥占》とは、このようなものかと写真をパチリ。どこの神社でもしてるのかどうか知らないが、地元でまだ残っていたことに驚き。昔は真剣に農作物の一年の作柄をこの占いにこめたんだろうな・・・。ここでは早稲・中稲・晩稲・大豆・芋・黍・棉の七点が占われていた。棉(綿)なんか見渡しても植えているところなんか無いのにと、思いつつ・・・

*粥占の神事・・・・神社で正月15日に小豆粥を作るとき、細い青丈または茅を入れて炊き、その管の中に入った粥または小豆の数によってその年の五穀の豊凶などを占う神事。

 


日展に思う

2013-01-11 10:55:31 | Weblog

友達から昨年末に電話あり。日展特選!!プロの日本画家として長くやってきて、ごほうびをもらった心境だとか。夫が一番喜んでくれて、東京での表彰式に一緒に行くと言ったとか。(実際同伴で表彰式へ) 日展か・・と、岡崎(京都市美術館のあるところ)に行っても寄らないのだが、今年は特別、行ってきた。彼女の絵!すばらしかった!

日展は、日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書道の五部門に分かれていた。各々特選10名とか。日本画・洋画と鑑賞して・・あらためて日本画の定義って何だろう?洋画とは? と思った。tesyukeの頭の中のイメージとしての日本画は・・・・明治期の日本画の大家が描くような・・・・そんなに厚塗りも無いさらっとした感触のもの・・。ところで、そんな感じのものは一点も無く、画題も多岐にわたり、日本画ですといわれるのでハイそうですかと、いう感じ。結局洋画との分岐点は日本画特有の顔料を使っているか否かだけとか。

日展を見た限りでは、日本画洋画合併して《絵画部門》と言う大くくりでいいのでは? 混在展示を見てみたいと思う。 と、言うのが感想。特選受賞者が減る? それはこまった。

 


おーー!猪と鹿だ

2013-01-10 09:30:09 | 関西

6日・日曜日。吟行で京都は山城の田舎へ。JR山城多賀駅9時30分集合。なーーんにも無い田舎の田圃を歩いて俳句を作る・ん・で・す・・・

のはずが、今年最初のショッキングな場面に出くわす。駅から住宅地を抜けて畑地へと言う辺りで、犬が盛んに吼えている。皆の集まっているところに行くと、わーー、水槽に猪と鹿が漬けてある。tesyukeにとっては人生初体験。吟行で来ていなかったら、キャーといって素通りするところ。なにぶん俳人ともなると観察・観察。

ここは、多分猟師さんの家。檻の中のうるさい犬は猟犬。道理であの吼えようも納得がいく。獲物は川の水につけて臭みを抜くと聞いていたので、多分手ごろな川が無かったもので家の水槽につけて一晩水を出しっぱなしにしていたと見える。(あたり一面霜が降りて氷が張っているのに水槽に氷は張ってない)内臓を取り出した猪はなんだか細く見える。鹿二頭は交互に折り重ねて水槽に漬けてある。 家の表に回ると、猪肉ラーメン(肉のあるとき)なんて看板があった。おや、ここは飲食店? 仕留めたものを見た後は、ちょっと食欲わきませんが・・・・

蛇足ながら英国人の先生との会話。・・・わが国で肉の最上位に来るのはゲームミート(狩猟によって得た動物の肉)です・・・あーー、牛肉じゃないんだ!・・・・えっ、水につけて臭みを抜く?そんなことしませんよ、臭みがいいんじゃありませんか・・・・ふーん、そんなものですかね。そういえば、1998年にアメリカのデンバーにかってhus.の許にいた、リンダさんを尋ねた時、どうしてもと招待してくれたのが・・デンバーサミット時に各国首脳が食事をしたレストラン。店の名前は忘れたが、椅子に、座った有名人の名前が貼り付けてあって、おっ、**大統領のシートかみたいな感じ。やっぱりおすすめはゲームミートだった!!

 


Les Miserables

2013-01-08 13:31:15 | 映画

お正月・三日目は、することも無いし・・・と、レ・ミゼラブルを見に行った。大方の批評にたがわず・・よかった・・感激した・・その他もろもろの褒め言葉列挙!

ミュージカルなのにミュージカルと言う気がしない! 歌詞がすんなり話し言葉のように心におさまるのだ。舞台が映像になったという感じが微塵もしないで、歌っているのが当たり前のような感覚でずんずん話が進んでいく。

最初の、囚人の労働現場が圧巻だった。重い柱を背負っているジャン・バルジャンが、クローズアップ、宿敵じゃベールに呼び止められて、懲役ジャスト19年終了。開放。力の強い大男のこのイメージが話の展開に必要。

とにかく、息も尽かさず話は進み、なかでもファンテーヌが素敵でした!《夢破れて》が、視覚的にはスーザン・ボイルなんか目じゃないと言うぐらいよかった。(ボイルさんすみません)。こんな風に進行していくのかと思うほど、長大な話が最後は革命に収斂して、人物の関係も単純化、分かりやすい話になっていた。

何でパン一つでこんなに長く囚人なの?と、いつも思うのだが、時代背景を聞いて納得。この時代は労働力を得るための方法として今から思えばありえない罪が与えられたのだとか。オーストラリアなども極悪非道の囚人が流されているばかりでなく、オーストラリア(一部ニュージーランドも)経営の戦力としての労働力にこんな些細な罪人を当てていたことも・・

それと、ファンテーヌが髪の毛を売る場面に、・・なんかさげすみの対象みたいな感じが出てました。髪の毛を売るというのはよっぽどのこと・・何でしょうね、この時代。オー・ヘンリーの短編《賢者の贈り物》なども思い出した。とあれ、ショートカットになったアン・ハサウェイが素敵で、バルジャンの最後によりそう姿はマリアのイメージそれこそ、エル・グレコのマリアの感じで。


2013年・初詣

2013-01-02 18:24:49 | 寺社

2013年。平成25年。平成になってはや四半世紀とは・・・・。

新聞に効果的なスケジュールのたて方なる記事があった。1年は約53週、それを4クールに分けて・・1クール13週(ほぼ3ヶ月)で・・・4枚のペーパーで事が住む云々と。1年はたった4枚のペーパーかと思うとこれはうかうかしてられないという気になってくる!

とあれ、初詣。定番の北野天満宮は二日にして、一日は関西圏初詣人数ナンバー1の伏見大社に!車は無理とJRで。思い出したように、たまに初詣に来るが1日は初めて。聞きしにまさる人出。楼門から一の鳥居のほうを振り返ってみると写真のごとく・・・。で、まず境内の荷田春満旧邸の神社(東丸神社)に行くと受験生でぎっしり。受験生の邪魔をしちゃーーねとパスしてお稲荷さんの外拝殿(舞殿)へ。あまりの人ごみに内拝殿(のなかに本殿)前には行かずここで参拝。とにかく(身動きの取れないような)人ごみを避けて千本鳥居のほうに上っていく。しかし降りてくる人に押し流されそうになるほどの人ごみで前の人の背についていく有様。

それでもちょっとは余裕はできて、おっ、トルコのケバブ屋さんが出ている!とか神馬舎に生の人参が供えてある!だのときょろきょろ。千本鳥居を通って、ハイ奥社奉拝所到着。右後方にあるおもかる石は、ひえーーぃと驚く、大行列。パス・・パス・・。ここで引き返す人が多いので、あとは普段より少し多い位の人ごみを、熊鷹社へ。ここまで来ると、空気は一変。異次元。新池を背にしたお社に恐ろしいほどの巨大ろうそくが多数灯され、炎が・・ごうごうと・・と言う感じでゆれている。これはすごい!

熊鷹社を通り過ぎどんどん上っていく・・・三の辻から四の辻へ。初詣にしてはきついコース。四の辻の茶店前では大勢の人が休憩中。tesyukeたちも甘酒を飲みながら、元旦の京都南部を見下ろす。晴れ渡った青空にすばらしい年の初め。お山めぐりもここまでにして、さて下山・・・とは言え、雑踏の中に戻りたくないねと、東福寺へと山道を抜けていくことにする。一見(いちげん)参拝者には分からないだろう、なーーーんてほだきながら!!気持ちのよい林間に地元の親子連れなどとすれ違う。

東福寺は初春の静寂に沈んで、とってもよい感じだった。元旦に初詣の行事などは行われていないのだろうか?JRの稲荷駅と東福寺駅は一駅違いなのに雲泥の差の人出。ここまで来たらついでに京都駅まで行っちゃえと、てくてく。お日和もよく・・・とこんなに歩く初詣も珍しい。途中のとある民家前に《旧高瀬川の碑》が建っていた。江戸時代は高瀬川が蛇行してこの辺りを通っていたのだとか。ふーーん。

京都駅で、なんだか現代に戻った感じ。コーヒーを飲みながら駅ビルに映る京都タワーを眺め、日の翳り行くのを知る。ついでに大階段によると電飾が謹賀新年とかの文字を何バージョンかで映し出していた。・・かくして1日は過ぎぬ。

二日は例年の如く北野天満宮。昼過ぎに車で出たので、到着後、駐車場まで1時間強がまんがまん・・・・。天気は昨日とうって変わり、参道にいる間に降り出した。人出に逃げ場も無くて、みんながまんがまん・・・・。おみくじは驚くことに1番大吉。またまた驚くことに去年と一緒。と、言うことは可もなく不可もないということで。平凡が一番!最後に境内の茶店で長五郎餅とお抹茶を頂き・・あーー二日も過ぎぬ。