死別シングル奮闘記

夫の死を乗り越えて2人の子供と頑張って生きる母の日記です

父旅立つ

2018-01-05 09:02:46 | 
12月上旬に退院して自宅療養中だった父が12月30日に他界しました。

もう少しで、年越しができるねって話をしていたのに。

退院してからは、大好きな自宅で日当たりのいい窓辺のベッドで頑張って暮らしていたのですが。
やはり肺の状態は悪くなるばかりで、血中酸素量も80%を切ることもあり。

酸素量も1.5から2.5に増やしても改善せず。
食欲も落ちてきて辛そうな日々が続いていました。

でも、その中でも母と二人三脚で過ごしていました。
食欲の落ちる父に食べやすいものを考えたり、体をふいてあげたり。

私が様子を見に行くと必ず「寿司買ってきて」と言い、大トロの寿司を頑張って食べていました。

12月26日に退院後初めての訪問入浴サービスがあり、自宅の風呂が1階にあるので入浴できない父のために2階に出張風呂を作り入浴することができました。入浴サービスのスタッフの方は父の酸素量を見る限り入浴は難しいと言っていたのですが、父の希望が強く、無理をしてでも入浴することに。
2階のリビングに設置された風呂に、スタッフの方に抱えられながら入浴する父。入浴も体位の変更などを自分でやらなければならず、スタッフの方の指示に従い頑張って入浴した父。途中で「あぁ~、本当に気持ち良いなぁ」と満足そうに微笑む父。こんなに喜ぶのならまたお願いしようねって母と話をしていたのですが。
入浴を終えて酸素量は70を切り、かなり苦しいだろうと言う状態。でも、父は苦しさを見せずにその後も(苦しいはずなのに)「寿司買ってきて」って私に頼むのです。
買ってきた寿司を大トロ・中トロ2カン・イクラ2カン・えびを食べ満足そう。
次は1月3日の新年会にまたお寿司買って来るね、でもその前に大晦日にでも来るねって話をして。お母さんの言うこと聞いて仲良くするんだよって。
それが父との最後でした。

29日に母に電話したときは食欲もあまりなく、熱はないけど調子が悪そうだというはなしで。
30日の昼間に電話したときは、3時半ごろにゆっくりとお昼ご飯を少し食べたよとのこと。でも食欲は無いと言うことを聞き。
じゃあ、明日私も行くからねって母と話をしたのですが。

30日の夜11時ごろお風呂に入っているときに姉から電話。「お父さんが意識を失ったって。危険みたいだから早く来て」とのこと。
あわててお風呂から出て身支度を整えているとまた姉から電話。さっきの電話からほんの5分後「お父さん、息を引き取ったからあわてずおいで」って。

こどもたちに翌日の準備とか、色々伝えて12時半過ぎに実家に到着。そこにはこの間お風呂に入って気持ちよさそうにしていた父がそのまま横たわっていて。
今にも目を覚ましそうな、お寿司を買ってきてって言いそうな、そんな父がそこにはいました。でも呼びかけには応えてくれませんでした。

母の話だと夜8時過ぎに母が作った茶碗蒸しと小さなおにぎりを3つ食べ。
今までベッドの横のポータブルトイレまで歩けていたけれど、それも辛いからシビンを用意してくれって母に頼み。でも、母が寝たままでも良いように紙おむつをはかせてあげ
「これは何回までトイレしていいの?」「4回まで大丈夫だから心配要らないよ」そんな会話をし。
10時ごろに苦しいから痰の吸引をしてくれって母に頼み。吸引をしたら少し楽になったから母も風呂に入り。
出てきたら、また苦しいから吸引してって身振りで伝えてきたので、吸引しているうちに反応がなくなり。
医師に連絡して、すぐ来てもらうようにお願いして。姉に危険だからすぐ来るように電話をし。
そして父のほうを振り向いたら。
息をしていなかったと。
母は胸のマッサージをしたり、呼びかけたり。色々したのですが戻ってきませんでした。

最期まで母に面倒を見てもらい、そして母にそんなに迷惑もかけずに、父はあっという間に旅立っていってしまいました。


昨日最期のお別れをして、今日から私も通常営業です。
会社を休むことも無く、息子の受験にも影響を与えることなく。
きっとそんな日を選んで父は旅立ったのかな。本当に、不器用だけど優しい父です。
お父さんらしいです。

お父さん、お疲れ様。ありがとう。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (フジ)
2018-01-07 17:47:26
お父様のご冥福をお祈り申し上げます

大変な年末年始だったのね。
退院された記事を読んで、ホッとしていたのだけど・・・

素敵なご家族に囲まれて、お父様はお幸せだったと思います。
のんべの妻さん、本当によく色々してあげてて頭が下がる思いでいつも読んでました。

センター試験もすぐだし、まだしばらく大変でしょうけれど、お疲れが出ませんように。
話相手が必要な時はご連絡下さいな。
親が亡くなるって、寂しいよね。
私は泣きまくりでした。

コメントを投稿