川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

「松阪」と「松坂」、「まつさか」と「まつざか」

2009-01-20 09:46:28 | 日記
 松阪市は正式には「こざとへん」の「松阪」を用い、「まつさかし」と濁らずに発音する。しかし「つちへん」の「松坂」もよく見かけるし、「まつざか」という濁った呼び方も日常的に使われている。

◆松阪と松坂
 この地に松阪という名が初めて付けられたのは、天正12年(1584)、蒲生氏郷が四五百(よいお)の森に新城を築城した。この時、蒲生家にとって吉祥の字である「松」と、秀吉の居城大坂城から「坂」の一字を拝領して「松坂城」と命名した。
 この時地名も松坂とされ、当時は「つちへん」の「松坂」が使われていたが、明治22年の市制、町村制の施行によって、「こざとへん」の「松阪」に変えられた。

 しかし現在でも「つちへん」の「松坂」が結構多く使われており、他市から松阪に進出した企業のインターネットの表記などに、つちへんの「松坂」がよく見受けられる。このほど中国ですでに商標登録してあった松阪肉も、やはりつちへんの「松坂肉」であった。他市、他国の人には「松坂」のイメージが強いのではないかと思うが、正式な文書には「松阪」を使ってもらいたい。

◆「まつさか」と「まつざか」
 松阪市の正式な呼び名は「まつさかし」ですが、松阪市民においても「まつさか」と呼んだり「まつざか」呼んだり、また「まっつぁか」と呼んだりする。話し言葉では自然と呼びやすいように訛ってくるが、「まつざか」や「まっつぁか」は「まつさか」が訛ったものと思われる。仮名をふるときは「まつさか」と正式にふっても呼び方は少々訛ってもいいのではないかと思う。


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