川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

最後の「八田城山いきいきまつり」開催される

2014-10-26 18:54:19 | 日記
 今日、10月26日、松阪市嬉野八田町で「八田城山いきいきまつり」が行われました。私も公務が重なった議長のかわりに参加させていただき、松阪市議会を代表して挨拶をさせていただきました。

 八田城は松阪市嬉野八田町の集落の南側に位置する16世紀の北畠の山城で、城のふもとにある松阪市教育委員会の案内板によると、雲出川に支流中村川の南側に位置し、標高は58m、地区の平地からは34mの高さにあり、城跡は土塁に囲まれた主郭を中心とし、小郭、井戸跡、堀切などが残る。この地区には地区名の付いたいくつかの城跡があり、上流側には釜生田城、森本城、滝之川城、下流側には天花寺城、堀之内城、小川城があり、八田城は釜生田城、森本城、滝之川城とともに城跡全域が残っている城です。

 
 (来場者につきたての餅が振る舞われました)     (原田秀巳会長と記念写真を撮りました)

 この祭りが始まった経緯として、世の中の物質文明が進んでいく中、地区の人々と里山とのつながりもなくなり、八田の城山は荒れ放題、山が孟宗竹で覆われ面影もなくなってしまいました。廃れゆく田舎の象徴のようで寂しく感じていました。この城山を自然と調和した里山公園として地域の活性化につなげたいとして、平成15年に八田城山公園保全会が結成されました。
 この城山は個人が所有されているものを借り受けるかたちで、平成15年から八田地区のボランテァの人々で城山の整備が始まりました。2年がかりで表登山道や進入路を整備し、木や竹で覆われていた主郭部も整備しました。

 平成16年の春に初めての「城山イベント」が開催され、平成16年秋のから現在の「八田城山いきいきまつり」が続けられています。
 まつりでは餅つき大会や物産販売、子どもたちのゲームや芋ほり会、抜き菜会などがあり、来場者には炊き込みご飯や城山汁が無料で振る舞われます。

 この城跡を管理し、この祭りを運営する八田城山公園保全会の原田秀己会長の話では、関係者の高齢化もあってこの祭りも今年が最後ということです。私もほぼ毎年参加していますので残念ですが、ひとつの時代の流れを感じました。
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