芦ノ湖を周遊する双胴遊覧船と海賊船
芦ノ湖の遊覧船は実は2種類あり、外観的によく見かけるシンプルな遊覧船と海賊船タイプの遊覧船です。この外観的にシンプルに見える遊覧船は2つの船体を甲板で平行に繋いだ双胴船(カタマラン)と呼ばれるタイプになっています。
双胴船は2つの船体を甲板で平行に繋いだ形状であることから、下部船体を細長くしても広いデッキ(甲板)が作れ、 これにより安定性が高くて傾き(ヒール)が小さく、また水面下の船体形状を細長く出来ることから巡航速度を高くすることができるといった利点を有しています。双胴遊覧船は、昭和36年にわが国で初めてこの芦ノ湖で就航しました。
最近のアメリカズカップなどでは炭素繊維を用いて軽量に作られた双胴船の左右にL字型の水中翼(ダガーボード)を設置し、高速時には船体を完全に浮上させ、これと翼状のセール(ウイングセール)により、最高速度が時速80キロを超えて戦われるようになっています。
双胴船として海上保安庁の「巡視船 FL01 ひりゆう」 双胴船型の消防船も併せて掲載しました。