ディジョンからボーヌまではバスで1時間程です。
バスの車窓からはブルゴーニュワインの葡萄畑が一面に見渡せます。
フランスののどかな葡萄畑のとてもいい景色なのですが、お昼に飲みすぎたワインのせいで眠くて眠くて目を開けていられませんでした。
「いかん、こんな所で眠っていては。このいい景色を堪能しなくてはいけないのに。」と思いながらもウトウトしてしまい、あっという間にバスはボーヌに到着してしまいました。しかし、少し眠ったおかげで頭はすっきりしました。
ボーヌはブルゴーニュワインの中心地です。城壁に囲まれたこじんまりした街は歩いているだけで楽しくなります。
<オテル・デュー(Hotel Dieu)>
ボーヌの一番の見所は、オテル・デューです。ここは1443年にブルゴーニュ公爵とその妻によって貧困と飢餓にあえぐボーヌの病人のための施設として建てられました。
外側の屋根は青のあっさりした普通の屋根ですが、
中庭に面した屋根は、ブルゴーニュ地方独特の鮮やかな屋根が見られました。
内部には、清潔なベッドルームや厨房等の展示がありました。
こちらは施設内にあるトイレ(写真は男性用)ですが、内装も可愛くてとても清潔でした。今回旅行中に使ったトイレの中でここがNO1です。
<ワインカーブ PATRIARCHE PERE ET FILS>
ボーヌにはいくつかワインカーブがあり、見学が出来ます。また、ボーヌ発、ディジョン発のワゴンバスツアーでは、ロマネ・コンティの畑を見学したり、というものもあるそうです。
オテル・デューの見学を終えた後は、ロンプラに紹介されていたワインカーブ、PATRIARCHE PERE ET FILSの試飲見学に行きました。
ガイドツアーがあるのかと思ったら、入口で見学料1人10EURO(≒1436円、1EURO≒143.6円)払ってここで試飲できるワインの種類が書かれたパンフレットと試飲用のカップをもらい、後は自分達で通路の矢印に従って見学しました。
薄暗い地下のワイン貯蔵庫を進んでいきます。中の空気はひんやりしています。
見学の順路の最後の所に、ワイン樽と試飲用のワインボトルが置いてありました。
入口で手渡されたパンフレットに書かれていたワインの種類は次の通りです。
ワインの横の( )内はTH(夫)がパンフレットに書き込んだコメントです。これを見る限りソムリエにはなれなさそうですが、私もどれを飲んでも違いはたいして分かりませんでした。ワインの味を表現するのって難しいです。
●BOURGOGNES BLANCS
・POUILLY-FUISSE(さっぱりうまい)
・SAVIGNY-LES-BEAUNE
・MONTHELIE(にゅっとした感じ)
●BOURGOGNES ROUGES
・MARSANNAY(酸味)
・FLEURIE(ちょいにが)
・LADOIX COTE DE BEAUNE(色薄い、アルコール風味が強い)
・SAVIGNY-LES-BEAUNE 1ER CRU (たるの臭い濃い)
・CHAMBOLLE-MUSIGNY(きつい、フルフル)
・NUITS-SAINT-GEORGES(においも味も濃い)
・BEAUNE 1ER CRU(段々同じ味に思えてくる)
・POMMARD 1ER CRU(炭の味がする)
・COTE DE NUITS-VILLAGES
・CHASSAGNE-MONTRACHET(飲みやすい)
試飲が終わると、試飲したワインを購入できるコーナーがありました。欧米人観光客は何種類か購入していましたが、リュックサックで移動している私達はそこを素通りして、1階のワインショップへ上がりました。
1階のワインショップでは、ブルゴーニュワインを始め、クレーム・ド・カシスやリキュール類も売られていました。荷物が重くなるからとTH(夫)に反対されましたが、旅の途中で飲もうと言って「Chassagne Montrachet 2002」の白ハーブボトル15EURO(≒2154円、1EURO≒143.6円)を購入しました。
長旅の最中に揺られて味がどんどん落ちていくため、「ブルゴーニュワインは旅をしない」と言って地元の人には持ち運びが嫌がられるそうですが、結局私達は旅の途中で飲む機会がなく、リュックに入れて一緒に旅をして日本に持ち帰ってしまいました。きりっと冷やして飲んだら美味しかったです。
ボーヌには3時間程いて、帰りは電車でディジョンへ戻りました。
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