「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送5/5=ゴリさんがすべてを賭ける事件

2024-05-04 00:54:52 | 放送予定

さて、5/5サンテレビ・太陽放送。
#200は、200回記念作品。刑事が好きな男と刑事の妻になることを決めていた女が訣別する・・・・刑事だからこそ刑事として「刑事が続けられないであろう、きっかけ」の事件を解決して刑事を辞め「すべて」な女と結婚しようとする男、男が刑事が好きだからそれを取り上げることは絶対できない女・・・・男・石塚誠、女・小林道代。
もし、初めて観る方は・・・女性であればゴリさんに惚れ、男性であれば道代に惚れる方、多いのではないかと・・・。
ところで、事件が表面化した後のゴリさんはいつもより淡々としており、フォーカフェイスを貫きます。これはゴリさんの自分自身が関係する事件に対してはどうしてもこうなります。逆に冷静になってしまうというのも、逆に云うと理解し尽くしているという現れと言えます。
というか、ゴリさんやボスの表情をつぶさに観察してほしい作品です。微妙な顔のパーツの動き、これを見逃さないでほしいです。

・・・・・それまでの太陽歴史の総決算が始まります。
その口火を切るこの作品、監督・脚本も1話の陣組となっており、まさに200回記念。番組の主役格であるボスや新人2人を差し置いてゴリさんが主役というのも、実は当時の主役の考え方から行けば異例であり、これはゴリさんを太陽世界観の骨格的代表と制作側が認識している証となっています。
茶屋町吾郎さんより、毎日新聞の放送当日のラテ欄を拝見させていただきました。(茶屋町さん、いつもありがとうございます<(_ _)>)
試写を観た記者は「刑事ドラマの域を超えた作品」と評しています。
当時の集団刑事ドラマでの私生活描写は薄口であったため、まだまだ個別キャラクターのドラマとして確立することが難しかった時代に太陽は最初からその難題へ果敢に挑戦してきていた経緯があります。そこを評価している部分と、演者の息の合ったチームワークも評価。
ただ、小林家2人の容疑を差し置いての身内重視の警察なじりセリフに不満を残しているものの、これは刑事と一般市民の罪への考え方をより明確にして、ゴリさんの窮地をハッキリさせたかったのだと思います。このやりとりは視聴側にしてもショックだし、無論、ゴリさんにしてもショック。実はこれらの小林家側の反応というのがかなりのスパイスになっています。
ちなみに裏番組はNHK「いごっそう段六(宝田明・藤岡弘)」TBS「われは海の子(森田健作・浅田美代子)」フジ「あなたが選ぶ今週のベストワン」NET「プロレス 坂口征二×ペドロ・モラレス」12Ch「天功どっきり60分!」・・・・豪華すぎる・・・・。
そうか・・・克美事件の頃か・・・・。

石塚「彼女は俺にとって”すべて”です。」

【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編

5/5(日)
11:00~11:54
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第32話)
サンテレビ1(地上波)

第200話 51.05.14 すべてを賭けて (ゴリさん 道代 ボス)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

矢島明子/木村理恵

セミレギュラー/

      小林道代
       武原英子    

ゲスト:小林昭二
    佐藤京一 西田昭市 牧田正嗣 島田彰
    大山豊 加藤寿 高橋芳樹 岡戸乃武子 満山恵子
  
脚本 長野洋 小川英

監督 竹林進

お互いの愛をはぐくみ、周囲に祝福され、ゴリさんと婚約者の道代はいよいよ結婚することになり、結婚式の日取りも決まった。そんなある日あるホテルの宿泊者が殺された。現場の状況からみて、物取りに見せかけた計画殺人の線が濃いという。ゴリさんは泊り客の内で、事件発生当日の朝、チェックアウトした客の中に、道代の叔父・政治の名前を発見する。しかも事件前日に政治が被害者とホテルのバーで会っていたこともわかり、ゴリさんは激しいショックを受けるが・・・・。
 
ゴリさんと道代の結婚式が間近に迫ったころ、あるホテルで男が殺される。
人の出入りの状態から、ホテルの宿泊者を調べると「小林政治」という男が泊まっており、殺された男と接触していた形跡があった。
ゴリさんはその名前に見覚えがあった。
その政治は道代の叔父と同姓同名で、さらに政治は広島から出張で上京しているという。
ゴリさんは、道代の目の前で政治を署へ連行するが・・・。

#122より実に1年半、色々な事が起きながら育んできたゴリさんと道代の恋愛最終章は、なんと道代の叔父の犯罪という要素で引き裂かれてしまいます・・・。
刑事の仕事は天職だけれども、自分の全てを理解してくれる道代はその当時のゴリさんとしては人生の全てを賭ける存在であったため、ボスに刑事を辞めることを申し出、ボスはそれを快諾します。
一方道代はゴリさんの全てを解っているからこそ、刑事の職を取り上げることができないと自ら身を引きます。

それらのやりとりが泣けて泣けて・・・。

事件はいったん政治はシロだということになるのですが、思わぬ展開になったり・・・。
その政治には太陽にこれが唯一のご出演となる、小林昭二さん。
他のゲストは殆ど出る幕のない状態ですが、意外と太陽に出ている佐藤京一さんは2回目、加藤寿(大樹)さんが#85以来の登場。

ゴリさん、道代、そしてボスの人間性に感動する、太陽200回記念作です。


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