「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送 2017.11.24 ファミ劇=ドック刑事生命の危機?、トシさんと更生した男の信頼と危機  チバテレ=ゴリさんの負けられない闘い

2017-11-24 01:52:06 | 放送予定
さて、本日の太陽放送です。

【C S】

▼ファミリー劇場 デューク登場編=初放送=


第683話 61.02.27 獲物は狩人を誘う (ドック)中野誠也 深水三章 千波丈太郎

不動産会社社長・守山の一人娘である緑が何者かによって誘拐された。
犯人は身代金の2千万を持ってくる人物としてなぜかドックを指定してきた為、本人、一係、さらに守山も困惑したが、緑の生命が第一と、とにもかくにも行動を開始した。
ドックは、犯人の指令を受けながら移動、最後には新宿駅東口地下街のコインロッカーに金を入れた。
一係ではコインロッカーを張り込んでいたが、いつまでたっても動きが無い。しびれを切らして調べてみると、ロッカー内の裏面に大きな穴があらかじめ開けられており、裏側のロッカーから既に金を奪取していた。
翌朝、犯人は守山邸に電話をよこし、刑事が張り込んでいたということを口実にもう3千万要求、再度ドックを受け渡し人に指定。金はビニール袋に入れて持ちあるく事を指示した。
一係では、ビニール袋に発信機を仕込みドックに持たせた。移動中の高速道路で壁に貼り付けてある封書で指示を受けたドックは車を降りてとある倉庫まで走り始めた。5分でこなけらば緑の生命は無いというのだ。
ところが途中でビニール袋の金を見つけた暴走族が襲ってきて、ドックは金を奪われまいと必死の攻防、なんとか暴走族を振り切ったものの、満身創痍状態で倉庫にたどり着いたが、背後から後頭部を殴られ気絶してしまった。
金は犯人に渡ったが、ブルースたちが発信機の電波を追った。しかし、犯人は金を捕った後のビニール袋をごみ収集車に投げ込んでいた。
こうして二度も犯人にしてやられてしまったドックに守山が激怒する。
ドックを指名してとことんまで彼を陥れるような犯人のやりくちに、一係ではドックの刑事活動を妨害する目的があるのではないかと推理、確かにドックはそのような案件を抱えていた・・・・。

デューク登場後は原点回帰のハード編が多くなってきた中、久々なドック・ハードボイルド編。
巨悪を追っていたドックの刑事生命を断とうとして動き出す誘拐事件の中で、既にベテラン刑事の域に入ろうとしていたドックのシリアスさが顕著に出ている部分と、久々の決死のアクションなど、これまでは「C調」がどうしても入ってくるのがドック主演作の特徴でしたが、あくまでも捜査にストイックに取り組むドックが描かれます。
しかし、ここまで追い込まれるドックも珍しいのですが、この年はもう1作あるんですよね。


第684話 61.02.14 美しき花の誘惑 (トシさん)平泉成 寺田路恵 剣持伴紀

交通課婦警が取締中にひき逃げされた。
その事件が切っ掛けで、10年前に暗躍し一網打尽になった麻薬組織のリーダー園山が出所し活動を再開していることが判明、かつて園山らを逮捕したトシさんは一味の一人だったが早く出所し今は真面目働いている工藤を訪れた。園山から誘いがないかを確認したかったのだが、工藤は妻・百合子と息子の3人の生活を一生懸命支えており、そんな気配は全くなかった。また工藤は麻薬中毒から救ってくれたトシさんに深く感謝していた。
一係では園山の愛人・ホステスの弘美をマーク、寿司屋の板前・杉谷が麻薬の売人であることを突き止め尾行、とあるスナックで杉谷と園山の片腕である柏木が密会してるところを押さえた。しかし、柏木は杉谷を射殺して逃亡、トシさんは10年前は誰も殺さなかった園山グループが今では手段を洗場亡くなっていることにショックを受ける。
そんな折、工藤の妻・百合子がトシさんを訪ねてきた。工藤がトシさんが訪ねてきた夜から姿を消してしまったというのだ。百合子はトシさんが工藤を捜査に利用していると決めつけ責めた。トシさんは工藤が自分への恩返しに潜入捜査するために行動を起こしたものと思われ、トシさんはその身を案じた。
やがて、工藤から電話が入った。園山グループの隠れ家と麻薬の隠し場所を全部つきとめたという。
ところがその夜、工藤から連絡があり、トシさんたちが園山達の隠れ家へ駆けつけると、工藤は腹を撃たれ倒れており、一味は逃げ去っていた。
そして、工藤一家にとって本当に恐ろしいことが起こる。工藤が病院で痛み止めのモルヒネを撃たれてしまったのだ・・・・。

トシさん登場編である意味カメオ的出演を果たしてから、3度目の平泉さんとトシさんのタッグ、今回は平泉さんの熱演が光ります。
ただ、麻薬中毒関係ではメンバーが中毒にされてしまう強烈な2作がある太陽ではその陰に隠れてしまっている部分があるのは残念ですが、この作品はあくまでもトシさんとトシさんに恩義を感じている工藤との信頼の話なので、別物と考えるべきかと思います。
ただ、その信頼度についても、当事者同士で成り立つもので、家族にしてみれば結果がすべて・・・・というビターな部分がありながらも、太陽ハード路線の一角において意欲作ではあると思います。



【地上波】

▼チバテレ ボン&ロッキー編

第315話 53.08.11 ライバル (ゴリさん)綿引勝彦 阪脩 真木恭介

ゴリさんとボンはたまたま立ち寄ったレストランで元・湊署の刑事で現在は探偵社の調査員である加納良二と会う。
ゴリさんとは元同僚、再会を喜んだものの、加納は仕事があるということで直ぐに店を離れる。
しかし、その直後加納の車が暴走し彼は軽い怪我をしてしまう。
調査の結果、ブレーキオイルが故意に抜かれていたことが判った。
ゴリさんと加納は8年前、世界射撃選手権の日本代表の座を争ったライバル同志だった。加納はその大会でゴリさんを破り、一介の警察官から一躍スターになったが、それが彼の運命を狂わせ、1年後には警察を辞め、その後の消息は判らなかった。
捜査の結果、加納は調査対象の弱みをネタに脅迫まがいのことをしており、恨みを持つものが多いことが判明した。
そして、再び加納は襲われる・・・ゴリさんは加納が犯人を知っていると感じ本人にぶつけるが、加納は否定した。
さらに今度は加納が商事会社の経理課長・矢吹を刺殺するという事件が発生、矢吹が会社の金を使い込み、それを加納に知られて強請られ、逆に殺そうと計ったが、反対に殺されたのであった。加納の正当防衛は認められたものの、加納をよく知るゴリさんは、中年男の矢吹が襲いかかったところで、加納の腕力であれば難なく回避できたはずと・・・・ゴリさんはボスに事情を話し、事件の裏事情を探り始める。

ゴリさんの昔話は珍しいことではありませんが、今回はゴリさんが一体どこまで射撃が巧いのか、さらにゴリさん自身のスポーツマンシップが再確認できたり、ゴリさんファンとしては外せない作品になっています。
その最たるものが、ライバル=影法師 の加納の登場。
もし、ゴリさんが大会で優勝していたら、ゴリさんが加納のような運命になっていたかもしれない、だからこそ今回は汚い手で生き延びようとする加納に勝たなければならない。
そして、あのゴリさんと互角の武力を持つ加納との身体でぶつかる対決。
ゴリさんの魅力を確認できる名作です。

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