じょいフルデイズ

おいしいとか、いい匂いとか、手作りとか、覚悟とか

揚げ栗

2007-09-30 22:33:31 | じょいフルな日々
栗に切り目を入れて
圧力鍋で7分加圧すると
皮が手でつるんと剥けるので、
渋皮を残して皮を剥いて、
じょいママが天ぷらをした後の鍋に
ついでにちょちょっと放り込みました。


渋皮がパリパリで
身も香ばしくなった揚げ栗は
やっぱり塩でいただきました。
あー、秋のビールを飲みたいなぁ。





「いつも通り」

2007-09-28 22:25:57 | じょいフルな日々
妻の里帰りで一人暮らしになったブリちゃんには
いつも夜電話を掛けます。
月曜から土曜までが仕事で
日曜は朝から学校に行くブリちゃんの生活は
去年の今頃と変わりません。
去年の今頃。
じょいフルはまだ岡山で働いていて
ブリちゃんは今と同じように試験に向けて
仕事の後に夜中まで勉強をしていた頃。
あの頃もやっぱり毎晩こうやって
電話を掛けてたなぁ。
一年後に自分は
本当にこの人と結婚してるのかなーとは思っていたけど、
まさか赤ちゃんを産んでいるとは
思ってもいなかった頃。


今日はどうだった?
「いつも通り。」
ブリちゃんのいつも通りは、
仕事をして、10時か11時頃に帰って、
いつも通り黙々勉強していた、ということ。
「そっちは?いつも通り?」
うん、いつも通り。
じょいフルのいつも通り。
3時間おきに赤ちゃんにお乳をあげて、
時々赤ちゃんの横で寝て、
おっかなびっくりお風呂に入れて、
その合間にごはんを食べて、
お裁縫をしてピオーネを食べて。
いつも通り、骨盤ベルトを巻いたり
カルシウム剤を飲んだり
授乳記録を付けたりもしているけど、
そんなことはわざわざ言わないけど
それもまぁいつも通り。

「お互い毎日変わらないね」とブリちゃんは言って
私もそうだね、と答えたけど、
ああでもブリちゃん、
赤ちゃんは、毎日毎日変わってるよ。
昨日はおでこを蚊にかまれてて、
お乳の後しゃっくりをしながら唸ってて、
今日は驚異的な量のウンチをして、
また爪が伸びてたから切らなくちゃいけなくて、
カサカサしていた唇が少しよくなってる。
赤ちゃんは生後一ヶ月の間が
人生で一番体重が増える時だというけど、
その劇的な変化を遂げる様を、
この赤ちゃんの人生のうちで
今しかない宝の時を、
ブリちゃんは見届けられない。

もちろんブリちゃんはそのつもりで
あの家で一人、仕事のため
私'たち'家族のために
試験に向けて勉強を頑張っているのだから、
私はただいつも通り、
せっせと赤ちゃんにお乳をあげて
おむつを替えてお風呂に入れて
爪を切ってあげないといけません。
一ヶ月後、無事に試験を終えたブリちゃんに
元気で少し大きくなった赤ちゃんを
抱っこさせてあげられるために。

今は電話で
「いつも通り」と言えることが
私が精一杯
やらなくてはいけないこと。





似合う赤ちゃん

2007-09-25 23:09:37 | こんにちは赤ちゃん
この間の雨から急に涼しくなったので、
今まで夏服を着せていた赤ちゃんに
黄色いタオル地の服を着せてみました。
まだぶかぶかだけど肌触りもよさそうだわ、と見ていたら
「あんまり似合わないね」
と、じょいママ。
え。
似合わない…。
「服の色が肌の色と合ってないわ」
肌の色。
赤ちゃんにもそんなのあるの。
「なんかあんまり可愛く見えない」
よく分からないけど
赤ちゃんが可愛く見えないなんて
そりゃ大変だ。
生まれて2週間からそこらの赤ちゃんにも
似合う似合わないがあったとは。


陣痛の合間に縫っていて、
作りかけで入院してしまったボンネットが
ようやく完成しました。
里帰り中に手作り赤ちゃん小物の本を見ていて、
一目で作りたい!と思ったボンネット。
本でモデルをしているのはたぶん外人の赤ちゃんなんだけど、
これがとてつもなく可愛くて、
こんなのをかぶった赤ちゃんと
お散歩が出来たらすごくいい。
退院してから続きに取りかかって、
ツバの部分にミツバチの刺繍を入れました。
生地が余ったので、同じ生地をひざ当てにして
パンツも作っておきました。
もちろんじょいフルの頭の中は
ボンネットとパンツを着た赤ちゃんの
手を引いてお散歩をするイメージでいっぱいです。
あー楽しみ楽しみ。
ほらほら、早く歩けるようになりなさい。


でももしかしてその頃に
ボンネットが全然似合わない赤ちゃんになってたら
どうしよう。
私はてっきり、あの本の写真みたいな赤ちゃんと
お散歩出来るつもりでいるのだけど、
生まれた赤ちゃんはブリちゃん似だった。
幸いブリちゃんみたいにコワモテではなかったけど、
これからどんどんブリちゃんみたいな
日本男児の顔になっていくかも知れない。
あのたぶん外人の可愛い赤ちゃんモデルとは
かけ離れていくのだったら、
どうしよう。

ボンネットの赤ちゃんとお散歩したいというより、
じょいフルはキミに
ボンネットでお散歩をするのが似合う赤ちゃんに
なって欲しいんだけどなぁ。





変わったこと変わらないこと

2007-09-19 22:32:27 | こんにちは赤ちゃん
じょいフルと家を出るときには
お腹の羊水で浮かんでいた赤ちゃんが、
ちゃんと外の空気を吸いながら
おくるみにくるまれて退院しました。

じょいママが和室に敷いてくれていた
例のベビー布団に寝かせてみると、
何だか大いに違和感があります。
赤ちゃんは布団の端っこにチョロンと寝転るだけで
ベビー布団がとてつもなく大きく見えるし、
この家でこんな小さな生き物がスヤスヤ寝ているなんて
初めてのことです。
病院の68号室の中が全てだった赤ちゃんの世界は
この家の中まで広がりました。
これから一ヶ月はこの家で
この世に生きる厳しさを学んでもらおう。
外はまだ暑いんだよ。
キミが5日間暮らした空調の効いた病院と違って
外は温度も湿度も変わるし
ホコリも蚊も飛んでいるけど、
キミはそれと戦わないとないといけないんだよ。
これからは外の厳しい社会で
たくましく生きていかなくてはいけないのだ。


安部首相の辞意表明も
9月中旬とは思えない夏日が続いていたことも、
何も知らずに退院してきたじょいフルが
気に掛けたことといえば、
入院する直前にママラッチさんから頂いた栗が
まだ残っているかどうかということ。
何しろあの日、
陣痛の合間に入院の荷物を準備しながら、
入院したらあの栗が食べられないことが
無念でしょうがなかったくらいだから。
幸運なことに、まだ栗は残っているとのこと。
栗は冷蔵貯蔵しておくと甘みが増すというから
しめしめ、ちょうど貯蔵効果も期待できるじゃないの。
大好きな栗は一番おいしい方法で食べたいので
テレビでやっていた「土鍋で蒸し栗」を試してみました。
蒸し上がった栗は
しっとりとして甘みが強くて
ああ、もうほじくるスプーンが止まりません。
じょいパパが横で
「芋とか栗は延々食べ続けるなぁ」と呆れています。
「栗は母乳にどうなのよ」とじょいママ。

まぁまぁいいじゃないの。
初めての入院で
病院から出されるものを食べる5日間、
それはそれで楽しい体験だったけど、
やっぱり好きなものを
好きなように食べる方が楽しい。
入院してては「蒸し栗、土鍋で蒸したもの」なんて
逆立ちしても出てこないしね。



一週間前と変わったことと言えば
家に赤ちゃんがいることと、
じょいフルが妊婦でなくなったこと。
じょいフルには赤ちゃんを育てるという
新しい仕事ができたけど、
好きなものを好きな風に食べて
楽しく過ごすのは
これからも変わりませんよ。





女のティータイム

2007-09-18 09:55:12 | じょいフルな日々
病棟を抜け出して
近所のカフェでティータイム...

をしているわけではなくて、
ここでは毎日、産後の人用のおやつに
パティシエの作るケーキが出てきます。
母乳のためには乳脂肪や卵は
控えた方がいいのは分かってるけど、
こんなのを置かれて食べないなんて
女じゃない。
夕食のお肉を控えよう、
うん、そうしようそうしようと
独り言を言いながら
フォークを取るじょいフル。


子どもを生んでも
おっぱいをあげてても
女であることを忘れてはいないのだ。





母乳教

2007-09-17 19:12:54 | こんにちは赤ちゃん
里帰りをしてからお産を待っている間、
図書館で何となく目に付いた
母乳育児の本を読みました。
母親学級も一度も受けていなかったので
母乳ってどうやってあげるのかな、と手に取っただけなのだけど、
何冊か読んだだけで
あっさり母乳教に入信してしまいました。
何しろその気になりやすいじょいフルですから。
母乳一番、母乳万歳。

妊婦健診の時に
「母乳のみを希望します!」と
高らかに宣言しました。
ああこの人は母乳教なんだとなると、
看護婦さんはうかつに粉ミルクをあげられなくなります。
母乳教の敵といえば、
粉ミルクと砂糖水。
生まれてすぐはお乳なんて出ないので
白湯や砂糖水を飲ませるのだけど、
母乳教の信者はそれを許しません。

最初の2日間、滲むほどしか出ないお乳に
赤ちゃんは必死で吸い付きながら
体重はどんどん減ってひからびていました。
昼も夜も一時間おきにお乳をあげないと
すぐにお腹が空いて泣き出します。
看護婦さんも心配そうに見に来てくれますが、
じょいフルの職業を知ってしまったからか
砂糖水を足しましょうとも言い出せないようです。
2日目にはおしっこの回数も減って、
乾いたおしめを見る度にガッカリを繰り返していました。
このままでは本当に脱水になってしまうんじゃないかと
いよいよ心配になってきた3日目、
ついにお乳が出始めました。
1時間おきに吸われていたのが刺激になって
出具合もとてもいいようです。
しっかり濡れたおしめを見た瞬間は、
未熟児で心不全で生まれた赤ちゃんの
尿が出たのを見たような気分でした。
最初の2日間にぺたんこのお乳で特訓させられたためか
赤ちゃんもそれは上手にお乳を吸えるようになっていて
看護婦さんも驚いています。
ああ、母乳万歳。


こうして
出産後の日々は、
じょいフルは母乳教の教えを貫いて
赤ちゃんはお乳を待つことから始まりました。
長い長い赤ちゃんとの日々の
最初の2日間。
1時間おきに「×」印のついた授乳記録が
じょいフルと赤ちゃんの宝物です。







赤ちゃんを生みました

2007-09-15 21:06:34 | こんにちは赤ちゃん
朝から、家にあった古いTシャツで
赤ちゃんのパンツを縫っていました。
お腹が張った時に
軽い下痢の時のような痛みがあったので、
今日は家で大人しくしていようと思いながら
古いジャノメミシンをガタガタ。
小さなオーバーパンツと長ズボンが完成して、
じょいママとじょい弟と
「赤ちゃんて小さいんだねぇ」とほのぼのしてから
3人でお昼ごはんを食べました。

じょい弟がリクルートスーツを買いに行くのを
二人で付き合う予定だったのだけど、
私は朝からの痛みが少し強くなっていたし、
じょいママは短歌の締め切りに間に合わないから、と
じょい弟は結局一人でスーツを買いに出掛けました。
じょいママが静かに大急ぎで短歌をひねっている横で、
じょいフルは赤ちゃんのボンネットを縫う生地をチョキチョキ。
それまでは、痛い時にはイテテ...と
手が止まるくらいだったお腹の痛みが、
少しずつ強くなっていて、
ボンネットのギャザーを縫う頃には
軽い下痢のような痛みだったものは
とんでもない下痢の痛みになっていました。
ああ、これは陣痛なんだと思った時には
立っていられないくらいになっいて、
じょいママが手早く縫いかけのボンネットを片付けて、
じょい弟にメモを書きました。
ヨタヨタと車に乗りながら、じょい弟は帰って来て
二人がいなくなっていて驚くだろうなと思いました。


6時過ぎに病院に着いて、
7時7分に赤ちゃんが生まれました。


胸の上にまだしっとりした赤ちゃんを乗せたじょいフルに
みんなは「すごい安産ですねー!」と言い、
じょいママは「お産はこんなもんじゃないのよ」と
何やら不満そう。
いやいや、ちょっと待ってよ。
さっき陣痛室で、大騒ぎで痛がってたの知ってるでしょ。
じょいママは平然と短歌の清書を続けていて
じょいパパは「これは意外と早いな」ってうなずいてるその横で
あんなに痛がって転がってたじゃん。
あれよあれよと分娩室に運ばれて、
分娩台に上がった感慨に浸る余裕もなく、
ただみんなの言う通りにしなくてはという意識だけは働いて
必死で周りの人の言うことを聞こうとしているのに、
「あらー、早いですねぇ」とか「あらもうここまで」とか
そんなことしか言ってなくて、
今どうなってるんだろうと思った時には
足元のインファントには
赤ちゃんが乗っていました。
病院に来て1時間で生まれれば
誰だって安産て言うだろうけど、
でもやっぱりその時は必死だったんだけどなぁ。
もっとみんなに
わーわー応援されるのを楽しみにしてたのに、
みんなして「あらもう生まれたの」って顔するんだもん。


とにかく、そんな風にして
じょいフルは赤ちゃんを生みました。
パンツを縫っている時には
まさかその日の7時に生まれるなんて
思っていなかったし、
自分がそんなに勢いのいいお産を
することになることも知らなかったけど、
この赤ちゃんだけは
この日をこんな風に迎えることを知っていて
お腹の中でじっと待っていたのでしょう。


じょいママが
「短歌の締め切りに間に合わなかったわ」ってブツブツ言うらい、
じょいフルは
何事もなく赤ちゃんを生みました。






それらしいおくるみ

2007-09-11 12:58:02 | 手作りが好きなのよ
じょいママに、赤ちゃんが帰ってくる日用の
荷物をまとめておくように言われました。
荷物って、おしめが1~2枚と肌着と、
あとは上に着せる服があればいいんじゃないの。
「おくるみは?」とじょいママ。
おくるみ…。
赤ちゃんなんて、タオルか何かで巻いて
抱っこして帰ればいいのかと思ってた。
それじゃぁあんまりでしょうと言われて、
じゃぁ時間もあるし、
おくるみくらい縫いますよ。

おくるみって、
「それらしい布」に
「それらしい縁取りの飾り」でも付いてればいいのかな。
新品の白いバスタオル。
おお、これでいいじゃん。
縁取り用に、おサルさんの柄の布を買ってきました。
例によっておばあちゃんの古いジャノメミシンを
ガタガタと動かすじょいフル。
作り方のお手本があるわけでもなく、
バイアスも何も取らずに
ただまっすぐ縁取りをつけて完成です。

なんとなく
それらしいおくるみになったじゃないですか。
バイアスにしなかったから
おサルさんがまっすぐ並んでかわいいし、
いかにも赤ちゃんらしい感じだし。
フリルぴらぴらのベビードレスなんか着せなくても、
こんなのにくるまれてるだけで
赤ちゃんはさぞ可愛いはず。
退院の日にはこれにくるんで
連れて帰ってあげよう。


あ、広げちゃダメだよ。
このバスタオル、
新品で真っ白で「それらしい」んだけど、
よく見ると型で模様が入ってるんだよね。
えーっと、
「しまなみ街道100km」って書いてある。
「福山城」「今治城」って。
じょいパパがマラソン大会でもらってきた
タオルみたい。
これはあんまりそれらしくない。

なるべくたたんで使うことにするよ。
可愛い赤ちゃんのためにあつらえた
それらしいおくるみに見えるように。







今日のお散歩

2007-09-09 18:39:51 | 岡山らぶ
里帰りをしてしばらく経ったけど、
体重が増える気配はありません。
むしろ少し減って、
今は妊娠前のプラス4kgくらい。
じょいママお得意の、ドクダミやら
レモングラスやらが煮出された
怪しいブレンド茶を飲んでるせいかも知れないけど、
どっちかというと毎日のお散歩効果じゃないかなぁ。
現代の妊婦は腰やら骨盤が弱いというのを聞いてから、
倉敷に帰ってからというもの
毎日何かしら行く先を見つけては
とにかく歩くことにしました。
もうお腹の赤ちゃんは3kg近いはずなので、
これを運んでいれば、ただ歩くだけでも
そこそこの運動量のはず。
小さな町なので、妊婦がお散歩するにはうってつけです。

今日は天満屋に自転車を置いて
(自転車で出て行ったことにじょいママは呆れ顔)
美観地区を廻って図書館までスタスタ。
閲覧室のESSEを立ち読みして、探していた育児書を借りたら
倉敷駅までスタスタ。
目指す今日のお目当ては、
じょいフルも何年かぶりの
倉敷一番街です。

倉敷駅前の
倉敷一番街という商店街は、
じょいフルが中学生の頃に通っていた映画館も潰れて、
今は降りたシャッターばっかりの
寂しくて小さな商店街でした。
その倉敷一番街の、
「倉敷一番街復活祭」(名前もそのままですね)という活動で
ピノコちゃんが消しゴムはんこの
ワークショップをするというので行ってみました。

「倉式」のメンバーとして、ゴム版画で
二人展を開くほどになっているピノコちゃん。
前に会ったのは
「ちらし寿司を作って持って行った京都の人と
 付き合うことになってさ、えへへ」
なんて話していた頃だったので、
ピノコちゃんはじょいフルの左手の指輪や
大きなお腹を見て大興奮です。
ピノコちゃん監修のもと
じょいフルも亀さんのはんこを彫りました。
お互いのブログのこととか仕事のこととか、
あれからどうやってトントンと結婚が決まったかとか、
ついでにじょいフルのおせっかいな恋愛指南とか、
何とも女の子らしい会話をしながら
二人で向かい合ってはんこを彫り彫り。
無事に完成したはんこは記念にお持ち帰りです。


活躍するピノコちゃんの姿も見たし、
久しぶりにはんこを彫る楽しさを思い出したし、
今日も楽しい倉敷のお散歩でした。
骨盤を鍛えるのも大事だけど、
嵐が来る前に神様がくれた
休憩時間を楽しまなくちゃ。