ジェッダを中心に、またもや発生数の増えているMERS-CoV。医療現場の緊張もいかばかりかと推測しますが、サウジの皇太子が病院に足を運んで視察・激励、犠牲者は殉教者とそて取り扱うなど道ベーション維持に躍起となっています。
- 保健省は、MERS-CoV患者の取扱いで犠牲になった医療従事者を殉教者(martyrs)として取扱い、任務で犠牲になった軍人や警察官なみの取扱いとすることを検討。
- 保健省の人事局幹部は、MERS-CoV感染者に取り組む医療従事者に対して倫理的経済的サポートを提供検討と表明。これは医療従事者の犠牲者2名が出たのを受けたもの。
- Mishaal bin Abdullah 王子が病院を視察し、感染防御措置の徹底を指示。王子はまた、状況は落ち着いており心配ないことを語った。
新興感染症の流行にあたって、浮足立つ現場医療関係者、そのモチベーションをいかに保ち医療崩壊させないかは、為政者の手腕の見せ所です。その点極めて優秀なのが中国で、管理人の北京在勤中、極めて迅速に指導者が現場に足を運び、メディアで「白衣戦士に敬礼を!」と大見出しが並んだのは見事でした。反対に、現場で汗を流す医療人を讃えてモチベーション維持させるのがとっても苦手なのは日本厚労省。ではサウジはといえば、あんまり迅速とはいえませんね。それでも、遅ればせながら、現場に王子さま(≒皇太子さま秋篠宮さま)を派遣して、国として最高レベルのコンペンセーションを表明するのは、日本国よりはマシかといったところか。。。
ソースはArabnews
http://www.arabnews.com/news/553901
Top compensation proposed for MERS-hit medical staff