インドネシアで鳥インフルエンザ対策がすすまぬ理由。
庶民と鳥とのかかわりを無視した対策だからだ!とコメント。
- 鳥インフルエンザ発生時、原則は、殺処分と補償。
- しかしインドネシアではこれがうまく回っていない。
- 零細裏庭農家にとって、自分のところで鳥インフルエンザを出したらスティグマ(偏見)が根付いてしまう。
- 殺処分に対する補償は絶対的に足りないのもあちこちで(殺処分に対する)抵抗が起こっている理由のひとつ。たとえばバリとLowbikの流行では5分の1にしか補償が支払われていない(!!)。
- 抵抗のひとつとして、政府から殺処分にやって来たとき、鶏を森に隠してしまう(!!)ということも横行している。
- 政府によりワクチン接種が行われると、かえって、その後から感染が発生することがある。発生地地図を見ると、ワクチン接種チームが通った後に一致することさえあり。ワクチン接種チームの衣服などに付着してウイルスがばら撒かれていることは明らか(!!)
- また、ワクチンそのものによって感染するという疑惑も。ある農家では100羽飼っていたが、ワクチン接種に来た。ワクチン要らないと言ったが強制的に接種された。接種された後、両手で数え切れるぐらいの鶏しか残らなかった。再びワクチン接種にやって来たら、今度こそ抵抗し「闘う」ぞと宣言。
う~ん、すさまじい当局不信と抵抗。
補償が得られない(食っていけなくなる!)から抵抗する。感染鶏を森に隠す。ワクチン打ったらかえって感染して死ぬ(と彼らが信じざるを得ないことが彼らの目の前で起こった)から、次回はワクチン打たれないように「闘う」。
ここは、零細養鶏業に代わる「食ってゆける方法」を提供しなければ解決しないのではないか。そう信じざるをえない迫力です。
ソースはInside Indonesia↓
http://www.insideindonesia.org/stories/containing-bird-flu-20111369
Containing bird flu
Efforts to control avian influenza need to consider the importance of birds in Indonesians’ lives