新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

フェーズ分類が変わります(WHO 新型インフルエンザ)

2008-10-28 16:53:11 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

かなり以前、WHOがフェーズ分類を改正する予定と紹介しましたが、その改正案がCIDRAPに載っています。

今回、フェーズ1、5、6について大きく改正される予定です。そしてフェーズ6の上に3つ加わります。

新フェーズ3案: 動物ウイルスあるいは動物・ヒト共用ウイルスがたまさかの発症を起こすか、小さな感染集団を発生させるが、コミュニティレベルのヒトーヒト感染を起こすには至っていない。

新フェーズ5案:ひとつの地域(アジア・アフリカなど)の2カ国以上においてヒトーヒト感染が確定している。

新フェーズ6案:アジア・アフリカ・欧州・米大陸・オセアニアのいずれか2つ以上の地域において群発をみている。

フェーズ6の上に「「ピークが過ぎた期」「新しい波の可能性期」「パンデミックが過ぎた期」が設定される予定です。

これらのフェーズ分類は「パンデミックの可能性を評価」するものであると明記されている一方で「パンデミックを予言するものではない」とクギを刺しており、必ずしもフェーズ3→4→5→6と順番にすすむのでなくどこかスキップして一足飛びにすすんでしまう可能性もあるよと言っています。

ソースは10月24日付CIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/biz-plan/news/oct2408who.html

 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「補償金が最善の手段じゃ」... | トップ | 鳥取でタミフル耐性インフル... »
最新の画像もっと見る

インフルエンザ:基礎知識/新知見」カテゴリの最新記事