大したこと無かったように言われているインフルH1N1(2009)の犠牲者数。
しかしこれが、どうやら著しく過小評価されてた模様で、これから米CDCとオランダチームで調べなおさねばとWHOステートメント。
- H1N1(2009)による犠牲者数は、ラボ検査で確認されたものをベースに算出されてきた。
- しかしながら、医療へのアクセス悪い途上国ではインフルと認識されぬまま亡くなったケース、検査も受けていないケース、合併症を死因としてカウントされてるケースなど多数。途上国では検査を受けられないケース多数。
- 今回、米CDCとオランダチーム(NIVVEL)にそれぞれ別に依頼し、2通りの方法で再検討することとした。
- 米CDCチームは、データの得られる国からの数字で、アタックレートと死亡率を組み合わせて推測する方法を採用。
- オランダチームは、いくつかの国から得られる死亡率数字で、2段階で推測する方法。
- 昨年10月時点では、ごく限られたデータしか得られない状態だった。
- 今後、中進国や低開発国からのデータも得られることを期待し、2012年末までには信頼できる数字を出す予定。
実際にH1N1(2009)で犠牲になっているのに、統計上ダダ漏れになっているケースが特に途上国中心にいっぱいあるので、調べなおそうという話です。
思われてるよりかなり怖かったH1N1、年末にかけて発表される数字が注目されます。
ソースはWHO↓
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/MortalityEstimates/en/index.html
Summary of WHO Technical Consultation: H1N1pdm Mortality Estimates
CIDRAP↓
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/news/apr2012fluscan.html
WHO reports progress on H1N1 pandemic mortality estimates