新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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振り出しに戻ったようなリベリアのエボラ事情(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2014-11-11 08:22:54 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

リベリアの離村で、まるで8月あたりの状況に巻き戻したかのような事が起こっています。

  • Jene-Wonde in Grand Cape Mount County 村。人口300人あまりの寒村。
  • ある教師が、病気になった娘を連れて首都モンロビアからやって来た。
  • ほどなくしてこの教師一家は全滅。その後、この村の人々が次々亡くなり、すでに人口の10%が消滅している。
  • この村には医療施設が存在しない(!)。まったくなす術がない。このままではコミュニティがが全滅してしまうと村長。
  • 毎日毎日人が亡くなり、森の中に埋めている。次は自分かと皆思っている。
  • 埋葬チームのスタッフは、この村の人々は頑固で遺体を引き渡してくれない(安全な処理ができない)と嘆いている。

う〜ん、この数か月、あの手この手のリスクコミュニケーション、啓発隊やらラップのリズムにのせて自然に知識を植えこむ工夫とかいろいろなされてきたのは何だったのでしょう。先進国やキューバやNGOからの、人材支援物的支援は何だったのでしょう。

11月時点になっても、なすすべなく村が全滅しそうになり、遺体回収は強く抵抗され、医療施設は皆無。。。まだまだ伝わっていない情報が多いことを痛感する出来事です。

ソースはBoston Herald
http://www.bostonherald.com/news_opinion/international/africa/2014/11/liberia_village_becomes_a_new_ebola_epicenter

Liberia village becomes a new Ebola epicenter

 


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