新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

エボラ出血熱がナイジェリアに拡がった意味(航空機で拡散しうることが証明された!)

2014-07-28 08:46:27 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

今回のエボラ出血熱、5か国目の発生地としてナイジェリアの報告があがりました。
アフリカ最大人口国で発生!ということ以外に、もひとつ大きな意味。

今回の感染者は、航空機に乗って国境を越えてきた!というところにあります。

  • ナイジェリアで感染者確認。
  • 今回のケースは、リベリアから航空機に搭乗してナイジェリア最大都市ラゴスにやってきたもの。
  • この航空機が途中ストップオーバーで降りたトーゴでも緊張が走っている。
  • 今回のことで、エボラ感染症が航空機搭乗で拡散する前例が証明された。これを防ぐのは難しい。
  • 入国時にチェックするのは、拡散速度を遅らせるのに効果があるが、エボラの初期症状がマラリアや腸チフスなど他の疾患とよく似ていることもあり、完璧ではない。

う〜ん、これは難題。管理人はこれまで「エボラ感染が拡がるのは、国境管理もあやしい森を越えたりして拡大するのが主流で、航空機に乗る社会的階層では少ないでしょう。長距離フライトを乗り切って日本上陸の可能性は極めて少ないでしょう」とコメントしてきました。とりあえず”極めて”あたりをそっとはずさねばならないかな(笑)。まあ、そういう事は少ないとは思いますが。

ソースはWashington post
http://www.washingtonpost.com/world/africa/nigeria-death-shows-ebola-can-spread-by-air-travel/2014/07/26/8c31acea-1528-11e4-ac56-773e54a65906_story.html

Nigeria death shows Ebola can spread by air travel

July 26 at 8:54 PM

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 動物から新興感染症がどんど... | トップ | 7月28日(月)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症」カテゴリの最新記事