エボラ出血熱の流行で、リベリアの病院から潮が引くように人がいなくなりゴーストタウン化しているとの報道。
- リベリアの首都モンロビア郊外の国立Redemption Hospital。ここはリベリアで第二の病院で、普段は毎日数百人の患者に無料ベースで医療を提供している。
- しかしエボラ出血熱のアウトブレイク以来、人々が病院に行くことに恐怖を感じるようになり、誰も入院を望まなくなった。また、以前から入院していた患者たちも帰宅してしまった。
- 結果、記者が午前10時45分に訪ねたときには、産科病棟と救急病棟にそれぞれ一人づつ(!)しか入院していなかった。
- 看護師たちは手持ち無沙汰で、静かに座っているか、勉強しているかだった。また、インタビューに対して、エボラ出血熱に対する恐怖を語った。
- 一般住民たちのpエボラに対する偏見は根強く、看護師たちがバスで(村を)通りがかっただけでも、「エボラ!エボラ!」の言葉を投げつけてくる。そんな状況で、感染者が自発的に受診してくるはずがない"Even if we are in our bus passing, they (residents) will be on the road calling us Ebola, Ebola and so, the patients themselves are not coming because they are afraid,"
この病院では、少し以前まで、政府に対してもっと病床を提供できるように支援を要請していました。しかし事実は、病院がゴーストタウン化してしまったということです。
実は、これは管理人にとって”いつか見た光景”です。SARS流行中の北京。たとえば、中日友好病院では、「患者が来るのは呼吸器科ばかり。他の科は患者さんが寄り付かなくなって閑古鳥・・・」と中の人は言っておりました。その手持ち無沙汰の中の人を、日本料理店にお招びしては情報をいただいていたのも、いまは思い出。
新興感染症のアウトブレイクでは、その心理的インパクトが激烈なものでは、病院はガラガラになる というのが教訓です。その前提で、スタッフの配置を計画するのが有効でしょう。
ソースはall africa
http://allafrica.com/stories/201407011412.html
Liberia: At Redemption Hospital - Fear Grips Nurses, Patients After Ebola Outbreak
By Obediah Johnson, 1 July 2014