昨日は非常勤先の病院でインフルエンザワクチン接種日。
あらかじめ渡してあった予診票を確認しながら希望する受持ち患者さんたちに手際よく注射してゆきます。
でも、どうしても首を縦に振らないおじいちゃんがいます。65歳以上だから市役所から補助が出てタダになるのですが、fluのこと、ワクチンの意義、手をかえ品かえ説得でもガンとして・・「ウォッチング日記管理人」も歯がたたず敗退(苦笑)。
このおじいちゃんは、「被毒妄想」の症状があるのです。薬には毒が入っている。注射には毒が入っている。 時に食べ物にも・・・ 妄想症状たって何ら特別な話じゃありません。カゼの患者さんが咳するのと一緒。食中毒の患者さんが下痢するのと一緒。
このおじいちゃん、実は血圧も高くて降圧剤が必要なんですが、なかなかのんでくれなかった(看護師さんの目の前で口に入れるけれど、トイレに行って吐き出してしまう)。 でも、錠剤をすりつぶして粉にしたり、毎週毎週、雑談もしながら関係もつけてあれこれあれこれで1年がかりで何とか血圧管理できるようになってきました。長~い努力が実ることもあるのです。 あるいはひょっとしてfluの流行終わることにこっくりうなずくのかな・・
で、本論。
パンデミックになり、パンデミックワクチンも全国民分完成した暁には、こういうケースはどうするか、これも議論しなくてはと思うのです。あくまでも意思尊重でゆくのか、何らかの強制接種できる法的根拠を整えるのか。。。