新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

隠蔽疑惑ならこれを指標に見てゆこう(中国 鳥インフルエンザヒト感染)

2009-01-29 18:42:24 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

エポックタイムズに「中国の鳥フル隠蔽疑惑」が載っていることが外岡先生HPに紹介されています。残念ながら、そのエポックタイムズはもう表示されなくなっています。元ネタを読むことはかなわず、いまや外岡先生HPが唯一の情報源です。
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html

2003年SARS流行以来、あの国を見つめてきた管理人から見れば、まあ、国レベルでは”意図的な隠蔽”はないだろうなあというのが率直な実感です。SARSの時、TIMES誌への投稿で大恥をかいた「面子の国」がまず同じことはしないでしょう。
ただ、地方レベルでは”もれ”レベルの話、あるいは、もれなくても”遅延”はあるだろうなあとも思います。
・・・と、ウォッチング日記管理人まで”完全否定”しないとなると・・と北京の方々が浮き足立つ必要はありません。 本当にヤバイかどうか見る「メド」があるのです。

さて、もし他にもヒト感染があるとすれば何をメドにすれば良いの・・ということになりますが、ズバリ
外国人の感染事例の有無 です。
SARSのときも、忘れもしない03年4月6日、フィンランド人のILO局長がSARS感染で亡くなったという事例があり、それをきっかけに北京の外国人社会が浮き足立ちはじめたということがありました。

日本人だけなら、それこそ「右向け右!」で危ないところには誰一人近づかない→SARSも一例も感染なかった! ということで指標になりにくい面もありますが、「外国人全部」なら、結構危ないことする人もいます。SARSの時もポロポロと感染発生

そして、外国人が感染したら、これは間違いなく大使館マターになり、各国マスコミ色めき立ち・・ということになり、必ず表になります

というわけで、「外国人の発生事例の報道」をウォッチしてゆけば様子がわかると思います。

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