はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

駿河一国百地蔵

2013-09-11 10:16:51 | 寺社遍路
 夏の青春18切符で歩く予定だった「甲州道中」も、街道マップを購入したが極暑に恐れをなし中止。
富士山のプリンスルートも封鎖破りまでして登る気にもならず、これも止めてしまった。
では何処を歩こうかと思案した結果、急浮上したのが「駿河一国百地蔵」でした。

「駿河一国百地蔵」とは、昭和7年静岡市顕光院の住職により制定された霊場巡りで、顕光院のHPには
「一般に地蔵尊の信仰があついけれども、個々の存在であって一連の関係がない。由緒ある地蔵尊をまとめて
巡拝するよすがとした。
在来の御詠歌があるものは、それを採用し、無いものには新たに作歌して、駿河一国百地蔵菩薩御詠歌を編集した。
駿河一国百地蔵菩薩第何番札所と彫刻された標識が建てられ、更に篤信家によって御詠歌の扁額がかけられた」

 
 今までに秩父、四国、駿河、遠江、遠州と何ヵ所もの霊場巡りをしてきたが、そのほとんどの札所では
ご本尊に接する事はなかった。札所側では、ご朱印代金を帰納するだけの遍路を、わざわざ本堂に上げて
お詣りさせていては手間がかかりすぎる。
一方遍路としても、長距離意を歩いて疲れているのに靴をぬぎ、本堂で正座をするのも億劫になる。
そうなると自然に本堂の前のお詣りだけで良しとしてしまうようになり、遍路とはそんなものだと思っていた。

 だがお地蔵さんなら本堂に上がらずとも境内にありそうなので直接お詣りができるし、それに最近になって
興味を覚え出した色々な石仏にも対面できそうだ。
100カ所もあればご朱印だけで3万円になってしまう。これも省略できるなど好い事ずくめだ。

 HPの札所一覧を見ると、西は島田市の大井川沿いから、東は三島市に跨っているが、その多くの地蔵は
提唱寺のある静岡に点在している。少々偏り過ぎの気もするが、歴史のある駿府(静岡)の中を歩くのも
面白いかもしれないと思っている。
 遍路コースはなるべく同じ道は歩かないようにして、今回も駅から駅のコースを目指す事にする。
ただ最近は、近所の寺の場所を聞いても分からない人が多くなってきているので、地蔵さんの事を聞いても
分かる人は少ないと、地蔵の所在地だけは詳細に調べておく事にする。
また、観歩を心がけている最近だが、事前に地蔵以外を調べていくと、興味がそちらに飛び主題が薄れてしまう
恐れがある。歩いていて興味を覚えたものだけを見てこようと思う。

 これから1週間に一度歩けば今年中には結願できるだろう。
そんな予定で「駿河一国百地蔵」の遍路を始めます。



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