はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

宝永山7

2013-09-09 15:06:19 | 低山歩き
宝永山の最後に今回歩いたコースのタイムスケジュールと私の考えたお勧めコースを紹介します。

タイムスケジュール
(標準タイム)    35       50                    20
富士宮口新5合目 - 宝永山底 - 宝永山 - 御殿場口7合目 - 7合5勺 - 7合8勺
(歩行タイム)    35       50      70            10      25

                       20     35     40
 - 7合目 - 2合8勺 - 四辻 - 幕岩 - 御胎内 - 水ヶ塚
 15     35      25     20     30     40

出発時間6時40分   到着時間14時25分
GPS距離12.5km  歩数21,324歩

           *****寸評*****
 このコースは宝永山から7合8勺までは意味の無い歩きになっていますので、
実際には宝永山の馬の背から、大砂走りを走って直接2合8勺に向かうべきでしょう。
このコースの魅力は、常には行く事のない宝永山の底や宝永山に立寄る事ができ、更に御殿場口の大砂走りも
体験できます。
2合8勺からの須山口下山道では、砂礫地帯に咲くフジアザミやオンタデの群落を見る事ができるかもしれません。
樹林帯に入り緩やかな下り坂を歩いていると砂走りの疲れも癒される事でしょう。

ただこのコースは出発が新5合目でゴールが水ヶ塚になっています。これは夏のマイカー規制時の時のルートで、
この時季ならマイカーで水ヶ塚に行き、そこからシャトルバスで新5合目に行く事ができます。
それ以外の時季は、四辻から御殿庭に向かい新5合目に戻るルートも考えられますが、かなり厳しいコースに
なると思います。

尚、このコースは霧が大敵です。若し霧がかかり双子山が見えないときは潔く中止しましょう。

今年秋の推奨コース
①「富士山御殿庭の黄葉と双子山からの絶景!」
御殿場口新5合目 - 幕岩 - 下り1合5勺 - 上り1合5勺 - 御殿庭下 - 御殿庭入口 -
(標準タイム)    90     10        40        60       20         20

三辻 - 四辻 - 双子山 - 御殿場口新5合目
    15    25      60      計340分

歩行時間が6時間では長すぎる人には
御殿場口新5合目 - 幕岩 - 幕岩上 - 三辻 - 四辻 - 双子山 - 御殿場口新5合目
(標準タイム)   90     10      30    15     25      60   計230分

さらに短縮コースは
御殿場口新5合目 - 幕岩 - 幕岩上 - 四辻 - 双子山 - 御殿場口新5合目
(標準タイム)   90     10      30    25      60     計215分
が設定できます。

注意:このコースは霧が大敵です。若し霧がかかり双子山が見えないときは潔く中止しましょう。

②「須山御胎内と御殿庭の黄葉!」
水ヶ塚駐車場 - 御胎内 - 幕岩 - 三辻 - 御殿庭入口 - 御殿庭上 - 御殿庭中 -
(標準タイム)  40     40     40    30        35        15       25

御殿庭下 - 上り1合5勺 - 水ヶ塚駐車場
       45        30    計300分

短縮コースとしては御殿庭上に行かないルートも考えられます。
水ヶ塚駐車場 - 御胎内 - 幕岩 - 三辻 - 御殿庭入口 - 御殿庭下 - 水ヶ塚駐車場
(標準タイム)  40     40     40    30        20        75   計245分
 この水ヶ塚のコースは逆回りをしても左程違いはありません。


*********** 蛇 足 ************
 プリンスルートを歩いてきて、こんな考えに取りつかれた。
次回プリンスルートを歩く時は、宝永山でご来光を見てみたい、と。
そのためには富士宮新5合目を日の出時間より1時間30分前には出発しなければならないので、マイカー規制時
ではシャトルバスの一番が新5合目に6時30分着なので歩く事ができない。
また、来年のマイカー規制は今年より厳しくなりそうで、夏山シーズンの最初から実施される可能性もある。
そうなると秋に登るしかなくなるので、その時の自分の体力が心配になる。
それなら思い切って今年のマイカー規制解除後に登ってしまえばどうだろう。そうだ、そうしよう!

 ところが富士山の閉山の様子を書いた新聞を見ると、須走・御殿場口は5合目以上。富士宮口は6合目以上が
封鎖されるらしい。しかも静岡県は登山道を完全封鎖をして登山者を通したくないようだ。それに対し山梨県側は
5合目以上山小屋が営業しているため完全封鎖には反対だった。
結局山梨県側の思惑通り、登山カードを提出し装備が整っている登山者ば入山可能となった。

チョット待ってよ。だいたい7月1日から8月31日までが夏山シーズンって誰が決めたのだ。
富士講の盛んだった江戸時代は勿論旧暦だったので、仮に今と同じように登山シーズンが7月1日から8月31日
として、旧暦を新暦に読み替えると5月23日から7月25日になる。しかしこれでは実態に合わない。
では逆に旧暦から見ても、登山期間は8月7日から10月4日になってしまい、こちらも実態には合わない。
としてみると今の登山期間は昔の伝統に依るものではなさそうだ。では誰が決めたのか?
私の想像では山小屋業者が決めたのではないかと思う。彼らは短期決戦で儲けようと、梅雨明けからお盆休みが
終わるまでを登山期間にしたかった。だが幾らなんでもそれでは儲け主義がバレバレだ。
そこで区切りよく登山期間を7月と8月にした。
最近一夏に登る登山者が多すぎるとか、山小屋で休憩しない弾丸登山は危険だと盛んに言われるようになった。
これとて余り混み過ぎると休憩や焼印する人の率が減り、儲けが逃げてしまう業者の言い分が強いと思う。
彼らの言う適正とは、山小屋の営業期間を長くせず、収容可能な人員を若干オーバーする登山者が何年も何年も
続く事だろう。そのためには弾丸登山や期間外の登山は禁止したいのだ。
それに県やマスコミが何の検証もせず相乗りして、弾丸登山等を悪とするようになってしまった。

ではどうするか。
まず夏山シーズンの期間を見直し必要がある。特に閉山時期は絶対見直す必要がある。
夏の富士山の天候はどちらかと云えば8月下旬から9月中旬は安定しているし、真夏の強烈な日差しも弱まり
爽やかな登山が出来る日が多くなる。勿論台風や寒い日もあるだろうが、それは7月も8月も同じことだ。
そこで閉山日を9月中旬の敬老の日辺りにする。そうなれば夏休みが終わり少しは静かになった富士山を、
我々のようなオールサンデの人種や、人の尻を見えて登るのがいやな人もその時期に登るようになる。

何か手前勝手な意見だが是非検討してもらいたい。当然登山者は少ないので閉鎖する山小屋は多いだろう。
それも仕方ないし、登る人もそれを承知して登るべきだ。但しそれぞれの登山道開始地点には、全山小屋の
名前を表示して、営業中か閉鎖中かを表示する看板を建てて欲しい。
昨年の7月上旬に登った人が「8合目以上の山小屋が閉まっていて遭難しそうになった」と言っていた。
私に言わせれば本人の責任だと思うが、富士山に初めて登る人は「山小屋は営業している」ものと思っている。
そのためにも山小屋情報の看板は是非必要だ。
(今年の富士宮口も、登山道の通行禁止が解除された翌日も8合目から山頂の小屋は閉まっていた)

 余談はさておき、天気予報を見ていても9月に入ってご来光が拝めそうな晴一色の予報の日がなかった。
さらに封鎖破りも心苦しく登頂意欲が減退してしまい、今年のプリンスルートは中止することにした。
これでプリンスルートからの登頂は果たせないまま終わりそうだ。

だがマタマタチョット待って! 私が推奨コースで紹介した中に御殿場口のコースもある。
それが御殿場口5合目で登山口が封鎖されたということは、5合目から幕岩行くにも封鎖破りになるのか?
また帰りも双子山から5合目に戻るが封鎖地点を通るとき封鎖破りをしたと思われないか。

 富士山が世界遺産になった時は素直に嬉しかったが、その後の静岡県のやる事を見ていると疑問に感じる
ようになってしまった。
静岡県の富士山世界遺産課の人達は、一部の有識者や観光業者そして夏山登山者の意見を聞くばかりではなく、
以前から富士山が好きで四季を通して歩いている者の事も忘れないで欲しい。
そして出来るなら課員の方も夏山の富士山だけでなく御殿庭などの山麓や富士山一周、あるいは富士山眺望
トレインなども是非歩いて欲しい。そうすればきっと、通り一遍の対処は出来なくなると思います。

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