モーツァルト:2つの行進曲 K. 335/320a (スコア付き)
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト: 2つの行進曲 K. 335/320a (スコア付き) 作曲年代:1777 - 1779年 演奏:アカデミー室内管弦楽団
0:00 第1曲ニ長調 4:09 第2曲ニ長調 Maestoso assai
モーツァルトが残した行進曲の多くは、セレナードやディヴェルティメントの前後で演奏するためのもので、この《2つの行進曲 K. 335/320a》も《セレナード第9番ニ長調 K. 320『ポストホルン』》のための行進曲である。ただ、1曲に対して2曲の行進曲があるのは異例で、詳しい事情はわかっていない。第1曲にはコル・レーニョ奏法(弓の毛ではなく、木製の棹の部分を用いて音を出す奏法)が指示されいる。この奏法は1775年の《ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K. 219》で用例があるが、極めて珍しいといえる。