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光市母子殺害差し戻し審・11★弁護団のストーリーと伏線

2007-06-29 | 事件を追う(短期別枠カテ)
本村さん会見「福田を裁けない司法ならいらない」



死刑廃止弁護団の最終戦術1(動画)
死刑廃止弁護団の最終戦術2(動画)


光母子殺害 弁護側が犯罪心理鑑定で証人尋問
6月29日9時37分配信 毎日新聞
1審前の少年鑑別所の記録で「退行した精神状況だった」などと、今回の鑑定と類似した結果が出ていたことも指摘した。

公判後に記者会見した弁護団は「被告が語った内容で事実関係の一部が明らかにでき、内容は遺体の痕跡とも合致している。今後の裁判で重要な部分が証明されていくだろう」と語った。
この後、7月24~26日と9月18~20日に集中審理がある。
遺族の洋さんは公判終了後、広島市内で会見。元少年が1、2審で認めていた起訴事実を一転して否認した点について「裁判で真実を求め続けた7年間がほごにされた」と怒りをあらわにした。


>「被告が語った内容で事実関係の一部が明らかにでき、内容は遺体の痕跡とも合致している。

それは合致するでしょうね。というか、合致させたのだと思いますが・・・。
「~と言っているが、本当は~だったのではないか?」と、いつものように質問していけば
「そうだったかもしれない」となるだろうし、
バカでなければ&心から反省して自分から死刑になろうと望まなければ
弁護団の意図は組むでしょうから。

というか、
裁判前には「8年前のことで記憶があいまいかもしれない」としながら
フタをあけたら打って変わって「事実関係の一部が明らかに」って。

そういう意味では、8年前の記憶が、今になって精算されて
明白になってくるのって、すごい記憶力です(皮肉だけど
過去の記憶の精算=自己分析って自分の脳内ストーリーの一種じゃ?
決して「事実」ではないと思いますが。

それにしても安田弁護士、
加害者がうまく作戦通りに動いてくれてよかったですねw
もし失敗したら伏線が生きてたところでしたが・・・
ちょっと「墓穴」になっちゃいましたね。
(・・・という印象をどうしても受けます、あなたの書いたものを見てると

しかし、この作戦、どこに落とすつもりなのか?
●シナリオ1:まったく反省をしていない→精神に問題があるからだ→死刑に該当しない

●シナリオ2:少しは反省して謝罪文なんかも書いてみた→社会的更生の余地はある→死刑に該当しない


どちらにしても、茶番です。

個人的には、母親を早くに亡くしたことと犯罪性の相関性をしめす
客観的データがほしいです。

・・・この際、本当の無期懲役で、死ぬまで後50~80年ほど刑務所生活
してもらったほうがいいのかも。
「若さ」をすべて刑務所で消耗して、人生に絶望して
かけらも楽しみなく、救いもなく死んでいくのがふさわしい。
(精神が正常ではないらしいので、それでも幸せなのかもしれませんが・・・)

なんだかやっぱり感情的になってしまう。
世論に迎合&煽り気味ではあるマスコミの編集のせいかも、
で要注意ですが。
でも、こんな事件がもし自分の回りで起ったら?

自殺した母親の面影を見たからといって、赤の他人に妻を殺され強姦されたら?
母親を求めて泣く赤ちゃんを“床に落と”されたうえ絞殺されたら?
ガムテープを用意して、変装までして嘘をついて上がり込んだ犯人が、
計画性はないと主張したら?
犯人自身が「未成年近くだし、すぐに出られるから」という確信を持っていたら?
妻と子どもを確実に手にかけた犯人が8年たって「自分は悪くない」と言いだしたら?
そして犯人が8年たってもまったく反省していなかったら?
それは犯人の生い立ちのせいで、本人には問題(責任?)がないとされたら?

謝罪の手紙なんてパフォーマンスでいくらでも書ける。
(こういうケースでの謝罪はもともとすべて弁護団の筋書きだとさえ思う)
そういう意味では、反省の振りもできるだろうに、
被害者遺族に対してリアルでは一切それをしてこなかった犯人の
どこに更生の余地があるのか?
「手紙」のままの幼稚でエゴな人間性ではないのか?
今もって退行したままなのであれば、発言のどこに証拠能力があるのか?

反省がたりないから、
専門家をつけて更生させるために死刑を行わない。・・・
それはすでに刑罰ではない。

これは犯人が死刑になるかどうかより、
検察は正しく犯罪を犯罪として成立させてくれるのかどうか
弁護士は社会的正義をもって対応してくれるのかどうか
裁判所は「罪」をきちんと裁いてくれるのかどうか
の制度の審議なのだと感じます。

まだまだあと数ヶ月、集中審議は続いていく。

参考:
山口光市・母子惨殺 安田弁護士は本村さんに私怨【動画】



追記:
事件は違いますがネットを騒がせたこの事件。

同じ女性を2度暴行 特急内強姦事件 被告、罪状認める
6月29日16時15分配信 産経新聞
弁護側は「植園被告が、16歳のときのバイク事故で負った脳挫傷(のうざしょう)が原因で欲望を抑えられなくなり、犯行につながった可能性がある」と情状鑑定を請求し、採用された。

それこそ、何度でもやる確信的理由なわけですね・・・。
こういう犯人を野放しにしないシステム強化を
お願いしたいです。量刑だけで終わるのではなく。
それにしても性犯罪、どうしてこうも犯人に甘いのか?

・・・今後、過去に一度でも脳挫傷をうけた人間、親が自殺した人間は
「退行しやすい」「欲望が押さえにくい」リスクがあるとして
全員、警察に犯罪者予備軍として登録して、
バッジでもつけてもらったほうがいいんじゃないのか?
という気になりますね・・・。
・・・個人情報・人権侵害はわかって言っております、ごめんなさい。
でも、もしそういう事実があって「バッジをつけろ」と言われたら、
今の私は「つける」に一票入れてしまいそうだ・・・;

この事件は当時、同乗者モラルについても議論を醸しましたが
確かに明確な被害者・加害者の関係性が見えない中では
プライバシー扱いとなると、なかなか判断は難しいとは思います。

モラル、ホントに堕ちたの? 電車内レイプ「乗客、見てみぬふり」報道に逆風

個人的には、女性が泣いていた時点で、せめて声をかけるか、
一応通報はすべきだったかな、とは思いますが。
家庭内暴力だってあるわけだし。
児童虐待でも懸念されるケースでの第三者通報は義務づけられましたし。

現時点では自衛強化と電車自体のシステム改善を求めるのが
現実的なんでしょうけど。



関連
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光市母子殺害差し戻し審・4★21人の弁護戦術&安田好弘弁護士
光市母子殺害差し戻し審・5★怪弁護団(?)21人の素性と主張
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