ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター (Van Der Graaf Generator)の単独ライブ、行って参りました。
今年になって、再発見というかプチマイブームになってたVDGG。アルバムを集めてたら来日が決定、びっくりしつつ、これは「ライブに行け」というプログレの神の啓示!だと思って参加を決めたのですが、新旧交えて日々予習しているうちに、ちょ~~~っと満腹感;;;
で、うーん、野音も行くし、どうしようかなぁ、と、ちと迷いつつ、でも、行かなくて後悔する時間ももう(人生的に)あまりないなぁ、と思って、思い切って行って参りました。
結論:
やっぱりライブはナマモノ!!!
ここ数年参加したライブとはちょっと趣が違って、そうだなぁ、第一印象は“前衛シャンソン”(?)な味わいとでもいうのでしょうか。皮膚感覚でべったりとまとわりついてくる感じ・・・?
・・・と、最初は思ったのだけど、いやいや、もっともっとさらさらとした肌触り、音の粒子。熱く、でも乾いた砂嵐のような?でも繊細というにはすごく力強くて、うーん。。。私のボキャブラリではうまく言えない;;;
まるで音で描く絵画。そこにその色?みたいな斬新な筆使い、音使い。殴り描きのようなのに、暴れてた色たちが、ぴったりと額に納って曲になる。
迫ってくる不協和音、それがぶつかる瞬間に「点」にほどけて、雨のシャワーように気持ちイイ。で、耳の中でメロディが残る面白さ。
そしてなによりも音たちが、極みで「ロック」してるのでした。
全曲を1人で歌い切った(語りつくした)ピーター・ハミル氏のパワーもすごいけど(後の方がよく声が出てたような)、ジャズのような、即興のような、でもしっかり「音」を決めてくるバックも素晴らしいー。
まだまだ勉強不足で、曲の聞き分けができてまへんが;;
「Childlike Faith in Childhood's End」
「Ovet the Hill」は鳥肌!!
アンコールの「Still Life」では泣きそうに;;;
あと「Lemmings」のような大作も、うはぁ、生だとこういう音になるのか~、と発見多々。(でっかい絵!)
相変わらず、技術的なことはまったこわかりませんが(音のズレ、はずれとか、気がつくレベルのものはけっこうあったけど、そういうのって、このバンドはあんまり意味ないような気がする)、心がほぐれて、なにか軽くなったような、そんな素敵なライブでした。
実は、この感想は自分でも意外。もっとへヴィでドロドロかと思ってたので。。。やっぱり霧雨とか、なんかそういう後味なんだなぁ、1音1音はズシンと密度濃いし、こんぐらがって音圧あるのに、不思議だ。。。ピーター氏の声の効果なのかなぁ。癒されるのです。
さて明日はいよいよ日比谷公会堂での野音!!
日比谷野外大音楽堂 ROCK LEGENDS
プログレッシヴ・ロック・フェス 2012
真夏の夜の夢~幻想の音宇宙へ
ゴブリン、VDGG、バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト、とまったく毛色の異なる3バンド。でも今日のVDGGを聞いた限りだと、野外で聞くのも気持ちよさそう。楽しみです☆
追記:そうそう、卵ごはんみたいな感じ!
シンプルなんだけど、卵のおいしさ・新鮮さ・育ちのよさ(?)的生業がきっぱりと際立つというのかなぁ。あと、かき氷とか。そういう音の美味しさでした。
・・・ってよけいわかりませんね;;
SET LIST(コピぺにて;)
01. Scorched Earth
02. Your Time Starts Now
03. Flight
04. Lemmings
05. Lifetime
06. Bunsho
07. All That Before
08. Mr. Sands
09. Over The Hill
10. (We Are) Not Here
11. Childlike Faith In Childhood's End
ENCORE
12. Still Life