すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

初笑い続きからの初トラップ

2024-01-08 19:56:54 | うちのキヨちゃん
 今日は昨日の天然お姉と親戚の家に午前中行ってきた。その人は独居なのだが利き手(右)の肘を骨折と脱臼し、手術リハビリを終えて年末に退院してきたのだ。そのお見舞いである。
 孫がいる年ではあるが、十分独居で大丈夫な方なのだが、今回のケガは予後があまりよくなく、医師からも家族との同居を勧められたくらいだと言う。そんな状態で左手でお茶を勧めてくれていたのだが、何をするにしても不便だろうなと思った。
 と言うのも怪我をした方の手はまだ装具で固定しており、指も十分動かないとのこと。だから左手だけで何もかもしなくてはならない。とりあえず、家族が戻って手すりはつけてくれたと言う話だったが、まず田舎で家の周辺も段差だらけだし、車の運転も出来ない。近くに店があるわけでもない。
 帰りの車の中でお姉に、
 「あの手じゃあ、生活困るよなあ・・・。」
と話しかけると、考え込んでいたお姉はこう言った。
 「・・・、小鍬は右で持つけん、草は左手で抜けるんよな・・・。」
・・・・ん?
 「ほんでも、お尻拭くのは困るだろうか?」
・・・ん?ん?ん?
 あまりのズレ方に突っ込めずスルーした私である。いや、いや、そこじゃないから。まず食事とかな!と心の声は言っていた。
 さて、帰ってからキヨちゃんに報告するとキヨちゃんも大笑い。しかしそのキヨちゃんにも今年初のトラップを仕掛けられた。
 うちのトイレは母屋と離れにあって、母屋はキヨちゃんが使う。廊下の突き当り左にトイレのドアがあり、右側の壁に替えのタオルを収納してある。時々私がタオルは交換しているのだが、うっかりしている内にキヨちゃんが交換しようとしたらしい。
 「トイレのタオル、新しいの入れて置いてくれ。汚れたけん、洗って。」
 「替えのタオルは壁のケースにあろう?」
 「届かん。」
 「いや、下から引っ張り出すやつじゃけん、届くけん。」
そんなやり取りをしてから、収納ケースにタオルを補充し、トイレに新しいタオルを置いたついでにトイレ掃除し、交換するために外したタオルを探したが見つからない。
 「母ちゃん、のけたタオルはどこ?」
 「風呂場のバケツ。」
 そう言うのだが入っていない。まさか・・・とゴミ箱も見た。キヨちゃんの部屋も見たが・・・ない。洗濯機の中もない。トイレの中にもトイレの通路にもない。
 「まあ、そのうちに出てくるわ。」
と呑気にキヨちゃんは言う。確かに危険なものではない(例えばおむつとか生ごみとか)ので、大丈夫かなとは思うが、気持ち悪い。
 そうこうしているとキヨちゃんが、
 「母ちゃん、二日前にタオル外して、洗濯に入れた。」
と思い出した。
 「え?ほなその間タオルは?」
 「持って行かないかんな~と思いつつ、持って行ってなかった。」
・・・・・。
 そりゃあ探したって見つからないはずである。すでに洗濯されているのだから・・・。

*お正月の串柿をリキュールにつけてチョコテリーヌに。

     


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コメント (2)
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