すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

天然には慣れているけど・・・。

2023-06-08 08:54:59 | ひとりごと
 この前畑の様子を見に行った家の姉も大概な天然さんである。うちのキヨちゃん同様、明るくて何でも笑い飛ばしてしまうので罪はなく、案外人には好かれる。ただ、その振り回される感に馴染めない人もいるだろう。うちのキヨちゃん同様(笑)。
 この家はまだ自宅でお茶を作っており、今までは家族総出で茶摘みをし出荷していたのだが、中心になる姉が入院することとなり、今回は茶製場に収穫から頼んだようだ。
 その場合、お茶が出来た時点で取りに行って支払いをするのだが、どういう話になっていたのか、他の同じ日に積んだ家のお茶が出来ているのに、まだ出来ていないらしいと気を揉んで私に電話があった。ただ、よその家の事でしかも留守電で内容が全く入ってこない。
 姉は自分に言いたいことをまとめるのが苦手で、矢継ぎ早に話すので分かりにくい事も多い。そのくせ遠慮しいで、家族に頼みにくかったのか、
 「おかしいと思わん?まだ出来たって電話ないんでよ。電話してくれん?」
と言う内容。いやいや、工場とどういうお話になっているのかも分からないし、仮に出来ていたとして、取りに行ったり支払うのは家族なので、私が電話しても要領を得ないだろう。
 で、家族に電話したら、
 「うん、母ちゃんに電話番号教えて自分で電話してもらう。」
ともっともな返事があった。
 さて、その姉が昨日転院することとなった。荷物も多いだろうから手伝おうかと言っていたが、長男から、
 「そんなにないし、大丈夫。俺が連れて行くし、母ちゃん普通に歩けるレベルになっているし。何かあったらまた頼むけん。」
と言われていた。
 ところが、前夜に急に長男から電話。
 「嫁が喉がおかしいというので簡易検査したら陽性だった。多分症状無いけど、弟も俺もそうだと思う。もしものことあったらいかんけん、すまんけど姉ちゃんに母ちゃん頼めろうか?」
そう、家族にコロナ陽性者が出たという事だ。と言うことは家族は濃厚接触者だし、いかに5類に下がったとはいえ、病気が軽くなったわけでも感染力が弱まったわけでもないのだから、ここは動くわけにはいかない。
 で、急遽私が転院の手伝いに行った。予めいるものとかも聞いたのだが、ここは遠慮しいのせいか、
 「入院先で手に入るだろう。」
と思っていたのか、お菓子とジュース以外はいらないと言うので、それだけ準備して行った(もっとも転院先ではお菓子とジュースは禁止で持ち帰る羽目に)。
 入院先でも持ち前の明るさでお友達も何人か出来ていた姉ちゃん。見送りに来てくれた方が、
 「本当に明るくていい人ね、お姉さん。子供の頃からそのまんま大人になったような純粋な人ね。」
と褒めたんだかディスったんだかって感じの褒め方をしてくれた(笑)。
 で、いらない荷物は持ち帰り、家族と接触しないように屋外のベンチでやり取りした。この時にも、
 「これ、子供が見舞いにくれた花じゃけど、まだ十分きれいなけん(持って帰っても息子たちでは世話できないと思ったか)、お母さんにあげて。」
と言われた。しかし、いざ荷物を下ろす段になって、それがソープフラワーだと判明。そりゃ、いつまでも綺麗だよ・・・。で、そのまま家に返す。
 その時点で姉ちゃんから電話。
 「シャンプーとか洗濯粉とか小銭もない。急がないからお願いできる?」
と言う。急がないと言っても週末になるし、それは急ぐだろうと昨夜から段取りしていた。
 さて、今朝早くまた姉ちゃんから電話。
 「昨日頼んだけど、息子が明日からは仕事に復帰できるけん、息子に持ってきてもらうけん大丈夫。」
と言う。いや~、絶対無理やろう・・・。とは思ったが、言い始めると思い込みも強い人なので、
 「分かったなんかあったら言うて。」
とSOSを待つことにした。何たって息子と話をしたわけでもなく、
 「電話したけどまだ寝よるんかでんけん、後で言うとく。」
って具合であるからアテにならない。
 それから1時間程して長男から電話。
 「俺も陽性出た。1週間は動けんと思うって母ちゃんにも言うたんよ。姉ちゃんに頼めって言うたんじゃけど・・・。」
やはりな。おそらく、言ってしまった手前、遠慮しいは今更頼みますと電話できないのだろう・・・。
 で、やはり今日午後から行くことにした。キヨちゃんで慣れているとはいえ、天然さんにはやられる(笑)。


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コメント (2)
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