サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

2017 World Conference of Surfing Medicine Internatinal @ Portugal(後編)

2017-11-08 | Surfing Medicine

研究会2日目の朝

集合は朝8時にMareta海岸

几帳面な我々日本人は一番先に到着しましたが、時間にルーズなヨーロピアンが多いためか、参加者全員が揃ったのは1時間位後でした。

皆でパドルアウトして輪を作り、ドローンで撮影するという企画でした。

来年までこの映像がSMIのテーマとして使われるようです。


 そして、この日の研究会ではドクター小島が講演しました。

プロ・サーファーの腰椎MRI所見から見たサーファーの腰痛に関する講演です。

我々の研究結果を裏付けてくれるような素晴らしい内容でした。

しかも、誰の講演よりもオーディエンスの笑いをとっていました。


 講演はその他に

ニュージーランドのDr.O.Farleyによるサーフィンにおけるトレーニングの講演や

Mr.T.Farrelによる

WSL Big Wave Tourの安全管理に関する講演

Dr.Ogi Markovicによるサーファーズ・アイに関する講演

Dr.Guigaによるサーファーズ・ショルダーに関する講演など

日本では決して聞くことの出来ないような興味深い内容が盛りだくさんで、とても勉強になりました。


 そのほか、幹部だけで行われたTask force meetingではオリンピックに関するミーティングが行われ、この研究団体の本気度を本当に実感いたしました。


 研究会の最終日

Cordoama海岸でポルトガル代表チームのサーフ・トレーナーであるMr.Miguel Moreiraによるワークショップの後、

参加者によるサーフィン大会の予定でしたが

波のコンディションが合わずビーチ・リレー大会に変更となり

私のチームは残念ながらドクター小島チームに負けて2位でした。

 滞在中毎日

研究会の後はスタッフを含めて皆もちろんゲット・ウェット

ポルトガルの波は、水が冷たくて日本に似たビーチ・ブレイクが多く

ことにCordoama海岸では結構サイズがあり楽しめました。

海岸ではワンコももちろんノー・リーシュ

水着の女性の格好もとても開放的でした。

 

 研究会最終日のディナーは

参加者全員で街に繰り出して

大変盛り上がりしました。

 See you next year in UK!

UK って寒くないか?とちょっと不安になりました。


 翌朝、サグレスを後にしてファロ空港経由でリスボンで一泊

そこで、残された短時間にサクッと観光

それにしても、リスボンの街は傾斜が多くて

建物の屋根や街頭は全てがオレンジ色で、道はヨーロッパらしい石畳

何から何まで日本とは全く違って本当に素敵でした。


 ホテルからバスで発見のモニュメント」と

ベレンの塔」へ

ヨーロッパの大航海時代を感じるとともに

近くの大聖堂はそのスケールに圧倒されました。

 

それから、路面電車(トラム)と地下鉄(メトロ)を使い

そしてあえてケーブルカーで

ラスト・ナイトを締めくくる由緒あるファド・レストランへ

初めて訪れたポルトガルを堪能できました。


翌朝

リスボン空港を発出発して帰路へ

空港にはポルトガル名物のオイル・サーディンの専門店が

ド派手すぎて誰もお客はいませんでした。


 今回、初めてサーフィン医科学に関する研究の講演を海外でする経験をさせていただいたのですが、

これほど世界中には私と同じような思いを抱いて活動し始めているドクターがいることに、少し驚いたとともに大変嬉しい思いになりました。

我々も日本で「日本SURF臨床医学研究会」を立ち上げ、2020年東京オリンピックでのサーフィン競技開催をはじめ

日本における競技スポーツとしてのサーフィンに関するスポーツ医科学の発展に尽力していますが、

予想していたとおりヨーロッパを中心にこうした動きは世界中でも始まっているようです。

 世界中で競技人口の多いスポーツであるバスケットボールやサッカーでは、そのトレーニング理論やスポーツ傷害に関する研究はとても進んでいるのですが、サーフィン競技でも世界レベルでどんどん発展させていかなければなりません。そうした意味で、今回の研究会では多くの方々と貴重な出会いが獲得できたことは、大変大きな収穫であると思います。

これからは、日本からサーフィン医学研究を世界に発信していこうと思っております。


まけ

今回の旅では

相棒のドクター小島と

数えきれないほどの「乾杯」を交わしました。

これには、日本人のサーフィン・ドクターが

初めて世界に進出したという

二人の思いがこもっているのです。

(Sagresビールは水代わり)

(男二人でこの雰囲気!?)

 

小島先生

いろいろと

アリガトウね!

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