サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

コロナ禍でのサーフィン競技について

2021-04-29 | Surfing Competitions

遠く霞む蜃気楼のような「東京2020オリンピック」開催まで3ヶ月を切った今

日本ではCOVID-19の第4波が変異株の猛威により予想以上の勢いで急拡大しています。

恐れていた「医療崩壊」がとうとう現実に起きてしまった現在

すぐに首都圏でも医療崩壊が起きてしまうのではないかという恐怖感は

あの原発のメルトダウンが起きる前の心境に似ている気がするのは私だけでしょうか。

でも原発の時と全く違う点は

ワクチン」という根本的な対処方法を人類が持っていることです。

出来る限り早く、出来る限り多くの人類がワクチン接種を行って

新型コロナウィルスを封じ込めるしかコロナ前の元の世の中に戻る手立てはありません。

時々「ワクチンは危険で不要」などという

無知なるが故の本当に大馬鹿なメッセージがSNSなどに挙がるのを見ると

憤りさえ感じます。

 

さて

このブログの主題である「サーフィン」ですが

このところネタが無いために記事のアップがおろそかになっていましたが、

サーフィン競技の世界トップレベルのプロツアーであるWorld Surf League、Championship Tour (CT)では

新型コロナウィルス感染症を完全にコントロールできているオーストラリアにおいて

男女4戦が順調に開催されており

私のようなサーフィン競技ファンにとっては本当に嬉しいことではないでしょうか。

しかも観客も選手も誰もマスクなんてしていない今まで通りのツアーの光景であり

本当に羨ましい限りです。

しかも

ナラビーンの大会ではとうとう都筑有夢路選手が日本生まれ日本育ちのCT選手として

その活躍を見せてくれました。

都筑選手はこれから始まるマーガレットリバーの大会にも出場とのことで、本当に楽しみです。

五十嵐カノア選手も現在の世界ランキングは

何とガブリエル、イタロ、ジョンジョンに次ぐ4位という驚きの結果で

毎日出口の見えないコロナの暗い話題ばかりのなか

本当に大きな喜びと希望をもらえたような気がします。

これがスポーツの持つ大きな力なんですね。

だからこそ

早くこうしたサーフィン競技大会がオーストラリアのみならず

日本や世界の他の地域でも早く開催されるようになって欲しいと心から願います。

 

最後に

不要不急の外出は控えて」と言われますが

サーフィン」は日頃の健康維持のためのストレッチやジョギング、犬の散歩などと同じ生活の一部となっているサーファーは大勢いて

そうした人たちにとって波に乗る行為は確かに「不要不急」の活動ではないのかもしれません。

しかしながら、感染者が多発する都市部から複数人数で車で地方のサーフポイントへやってきて

アウトドアとはいえマスク無しで群れて大声でバカ笑いするようなサーファーたちを見ていると、

サーフィン」の競技スポーツとしての発展を願って活動している身としては

その発展を冒涜されているような悲しい気分になります。

CT選手を応援するくらいの高い気持ちで

自分のサーフィンも最低限のルールとマナーを守ってもらいたいものです。

コメント (1)
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