サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

World Conference Surfing Medicine (WCSM) 2019 #1

2019-04-25 | Surfing Medicine

バリ島クラマスでは

JPSA 2019年開幕戦ガルーダ・インドネシア/旅工房 ムラサキプロ supported by 秀吉内装」が

素晴らしい波のコンディションの中開催されており、

一方海外では

オーストラリアのベルズ・ビーチで

WSL Championship Tour 2019年 第2戦「Rip Curl Pro Bells Beach」が始まっており、

毎日ライブ映像から目が離せない今日この頃です。


そんな中

ベルズ・ビーチのあるVictoria州Torquayという町で

先日開催されたWorld Conference Surfing Medicine (WCSM) 2019」に

2年ぶりに参加してきました。

 

2年前は宮崎の小島先生と私のたった2人で

日本人として初めてこのConferenceに参加し

サーフィン医学に関する講演をしてきたのですが、

今年は日本人チーム6人態勢で参加して

来年開催されるオリンピックもあってか

研究会事務局メンバーからは大きな歓待を受けました。

 

この研究会は

かつて「European Association of Surfing Doctors」という

オランダを中心としたヨーロッパのドクター達の集まりとして発足し、

数年前に活動の輪を世界に広げようと改名し、今やヨーロッパのみならず

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、そして我々ニッポンと

まさにInternationalなサーフィン医学研究会となったようです。

 

このほかにもサーフィン医学に関する活動団体は

僕もインターナショナルのメンバーになっている「Surfer's Medical Association」や

オーストラリアのドクター達による「Surfing Doctors」などがあります。

我々日本にも、2015年に発足した「日本SURF臨床医学研究会」があり、

今年7月に第5回の研究会を開催します。

 

サーフィンがオリンピックの正式競技に決まってからというもの

見る競技スポーツとしてのサーフィンが急速に発展しつつあり、

日本代表チームや選手個人が世界大会などで活躍する様子を

様々なメディアでしばしば目にするようになったことは、本当に喜ばしいことです。

体操競技やフィギュアスケートなどでメダルが取れるニッポン人にとって、

「サーフィン」はもの凄い発展の可能性を秘めている競技種目であることは間違いないはずであり、

僕はそれを信じて2009年から「サーフィン医科学プロジェクト」を推進してきたわけであります。

我々は、来週千葉で開幕するWSL Men's QS6000 & Women's QS1000イベントでも

オフィシャル・メディカル・スタッフとして参加させていただく予定であり、

選手たちの素晴らしいパフォーマンスを楽しみにしております。

 

以下、WCSM 2019のスナップです。

WCSM 2019のWEB page

 

ニッポン人チーム6名

 

Rip Curl Pro Bells Beach」の大会会場

 

日本代表チームに帯同した五味PTによるポスター発表

しっかり英語で笑いもとってくれて、Good Job!

 

3年連続でConferenceに参加している宮崎のサーフィンドクター小島先生によるポスター発表

もう、すごい貫禄です。

 

昨年は見事ベストポスター賞を受賞した、宮崎の石田先生によるポスター発表

 

仙台から参加した長谷川Goldboy先生も英語で質問

 

Bond大学のDr.Furnessのサーフィンの傷害調査に関する講演では、

僕の英語論文のデータが引用されていました。

Furness先生とは今後も協力してリサーチを進める約束をさせていただきました。

 

WSLのMedical DirectorであるDr.Allan MackillopによるWSL CTイベント等のメディカルサポートに関する講演

Dr.Allanとは前夜祭で様々な情報交換をすることが出来て、とてもいい経験となりました。

 

オリンピックイヤーの来年は、日本開催が決定

小島先生頑張りましょう!

 

つづく

 

コメント
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