サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

新型コロナウイルス感染症禍の今思うこと

2020-06-14 | My surfing life

 COVID-19は、
今や世界中で800万人近くが感染して43万人が死亡したという大惨事であり、私自身これまで経験したことがない日本政府による緊急事態宣言にともなう外出自粛生活は、人生において何か大きな節目となったような気がします。
 仕事においても日常生活においてもこれまでと様々なことが一変して、あれこれ戸惑うことが多くいろいろなことを思いました。そんな思いがまとまらず、なかなかブログを書く気になれなかったのですが、自分の頭の整理のために思っていることをちょっと書いてみようと思います。

その1、仕事・医学
 多くの社会活動が止まり、医療活動でも感染者対策以外での一般の医療も大きく制限された状況となり、一般の医者としてはある意味仕事は暇であると同時にやりがいを失った状況となりました。

 さらに医者は患者さまの病気を治すだけでなく、医学研究者としての活動もしているなかで学会などでの医学研究における「脳活動」が停止し、このままで大丈夫かと本当に不安になります。あらゆる学会・研究活動の中止・延期というのは、今だかつて無い医学の危機のように感じます。

 私自身医師としての仕事は、南房総地域から出ることなくこれまでと変わりなく続けてこれて何も不都合無かったことは幸せだと実感しています。しかし、今年もいくつかの学会・研究会で研究発表や講演を予定していて、サーフィン医学に関する原稿執筆もいくつか抱えているのですが、これまでは日頃常にいろいろなアイデアを頭の中に思い描いていて、さらに常に「締め切り」の意識でお尻にパイロットバーナーのように小さく火がついていたのですが、それらが一切パッと無くなってしまって茫然自失といった気分に陥りました。

 もちろん、外出自粛でも医学論文ならいくらでも書けるはずなのですが、そのモチベーションが全く立ち上がってこない自分が情けなく思います。秋にはいろいろな学会の再開が見込まれているのですが、果たしてこの怠け切ってしまった自分の中にまた火が点るのか少し心配です。

つづく・・・
(読んでくださった方には、暗い話になってしまってスミマセン)

コメント
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