COVID-19の収束の兆しが世界的にもまだまだ全く見えない2020年
多くのスポーツ競技が中止されてきましたが、
サッカーや野球などのアウトドアスポーツを中心に徐々に再開の兆しが見られ
最近になってテニスやゴルフなど多くのプロスポーツのイベントが再開されつつあります。
サーフィン競技に関しても
最近になって新型コロナウルス対策がかなりしっかりしているオーストラリアを筆頭に再開され始めました。
オーストラリアでは
WSLのスペシャリティーイベント「オーストラリアン・グランドスラム・オブ・サーフィン」として
「Tweed Coast Pro」「Boost Mobile Pro Gold Coast Pro」「Margaret River Pro」の3大会が開催されています。
そもそもオーストラリアでは何故か新型コロナウィルス感染者の75%がビクトリア州であるために
クイーンズランドやニューサウスウェールズでのサーフィン大会は開催しやすいのかもしれません。
そんな中、ほぼ国営の機関と言えるSurfing Australia(SA)が国内のサーフィン競技をしっかりと管理しているとあって
驚くことに「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン・ツアー 」の7戦の開催が決まったようです。
さすがのサーフィン先進国であるとつくづく関心します。
このほかWSLのイベントとしては
ブラジルの「Onda do Bem」,フランスの「French Rendez-Vous of Surfing」がすでに開催され
ポルトガルでは「MEO Portugal Cup of Surfing」がこれから開催予定。
そんな日本では
日本プロサーフィン連盟(JPSA)もとうとう2020年特別戦「さわかみ チャレンジシリーズ 鴨川」を
10/12~鴨川のマルキポイントで開催することになったようです。
今回は新型コロナウィルス対策が大きな課題であることもあって
正式にメディカルサポートが医療機関に要請となり、
横浜市立大学医学部の集中治療部が中心となってサポートに当たることになりました。
JPSAの公式戦にようやく正式にメディカルサポートチームが組織されることは、
これまでボランティアで大会のメディカルサポートに当たってきた我々としては
「やっと実現したか!」と本当にホッとした気分であります。
プロスポーツの公式戦とはいえJPSAの大会には医療サポートが整備されてなかったことを知った我々は、
2009年に自ら「勝浦整形外科クリニック、国際スポーツ医科学研究所」としてツアー戦の帯同を開始し
物品の多くは私の私物として準備し、医薬品や医療材料の多くはクリニックからの持ち出しで対応してきました。
離島である新島やバリ島の大会では
現地の医療事情が良くないために選手とスタッフのメディカルサポート活動は本当に大変なこともありました。
私は今大会においても救護チーム事務局からの要請で
アドバイザーとして参加させていただくことになりました。
この大会をしっかりと成功させて
これからの世界の競技サーフィン界における日本人選手の活躍の再開を
見守っていこうと思います。