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Isn't it a Pity - Nina Simone

2017年12月31日 10時27分08秒 | 日記

Isn't it a Pity - Nina Simone

以下は前章の続きである。

有本

「彼らは本当に北朝鮮の漁民なのか」という不安が国民の間に広がりつつあります。

また、北朝鮮に限らず、島国であるわが国には、武装難民やテロリストが海から容易に上陸してくるのではないかという不安もあります。その際、警察だけでは対応しきれないが、防衛出動下命には至らないという、いわゆるグレーゾーン事態となる可能性もある。

この場合、総理や政府はどう判断し、危機に対応するのだろうか。

しっかり対処できるのか。

国民は気を揉んでいます。

安倍 

国民の命と、幸せな平和な暮らしを守るのが私たちの最大の使命です。

特に第二次安倍政権以降、大きく変わったのは、国家安全保障会議(NSC)ができたことです。

それまでは警察、海保、自衛隊など、それぞれが情報を持っているだけで互いに十分に共有されず、分析もできませんでした。

しかしいまは関係各所から人員と情報が集まり、横断的な分析や検証が可能になりました。 

NSCでは、事が起きた時にどう対応するかなどのシミュレーションを行っています。

あらゆる事態に対処すべく策を練っていますので、その点については国民の皆様にご安心いただければと思います。

この稿続く。

拉致解決への強い意志

有本 

漂着船のみならず、北朝鮮有事に関して危機の度合いが高まっています。

「事が起きた時のシミュレーション」のなかには、朝鮮動乱の際の拉致被害者救出についても盛り込まれていると見ていいですか。

安倍 

拉致被害者の救出は、動乱発生時でなくとも一日も早く果たすべき、わが内閣の最も重要な使命だと思っています。

そのために、米国にも必要な情報を提供しながら緊密に連携しています。

有本 

総理にとって、拉致問題は最も早い時期から、最も熱心に取り組まれてきた課題ですね。

何かいままでと違うアプローチをするお考えはありますか。

安倍 

現在、国際社会が北朝鮮に対してかけている制裁の大きな理由は核開発とミサイル発射に対してですが、先般、トランプ大統領来日時に、拉致被害者家族の方々ともお会いいただきました。

これは、被害者の救出に米国が明確にコミットしてくれたということだと思っています。 

我々が圧力をかけているのは核とミサイルだけではない、拉致についても解決せよ、という我々の強い意志が込められている点は、これまでと大きく違うと考えています。


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