以下は2018-02-01 に発信した章であるが、今、アメーバの検索ベスト5に入っていた。
これもまた日本国民再読の章である。
掌返しのめぐみさん報道に前後してもう一つ朝日新聞はもっと大きな掌返し報道をやった。
「英科学誌などが村中璃子氏へ賞」(12月19日)がそれだ。
村中璃子は医師にしてジャーナリストでもある。
もう5年前になるか。
朝日新聞は「子宮頸がんワクチンは危ない」「副作用で脳障害を起こす」と騒いで、厚労省にワクチン接種を止めさせた。
村中はそれが大きな間違いと指摘し、さらに「ワクチンで脳障害が起きる」とした池田修一・信州大教授のマウス実験は極めて疑わしいと名指し批判した。
子宮頸がんウイルス(HPV)は主に15歳以上の女性が性交によって年間1万人もが罹患し、その3人に1人が死んでいる。
最近は男性の罹患も増えた。
咽頭がんや肛門がんを発症、死亡した男性の組織検査でこのHPVが高い確率で検出されているのだ。
ために世界保健機構(WHO)、米疾病センター(CDC)などがHPVワクチンの接種を呼びかけ、米国では女性だけでなく男性も接種を受けている。
日本もこれを受けて中学生以上の女子に定期接種を始めたが、そこに朝日新聞がでてきた。
この新聞の社是はマッカーサー憲法だ。
その前文にある「政府は悪いことをする」を固く信じ、ちょっとでも国に落ち度がありそうだと大騒ぎし、関係者に国家賠償を求めるようにけしかけてきた。
厚労省認可薬品はいつも標的にされた。
最近ではインフルエンザの薬夕ミフルが狙われた。
投与された子どもが高層階の窓から飛びだせば「さあ薬害だ」「国を訴えろ」と国家賠償訴訟を煽った。
結果は敗訴。
インフルエンザなど高熱に浮かされた状態、いわゆる熱譫妄で窓から飛び出すような行動が多数確認されていて、別にタミフルのせいじゃないというのが裁判所の、そして医学関係者の一致した見方だ。
朝日はそれを承知で患者家族を踊らせていた。
白人には効かないが、なぜか日本人には効く肺がん特効薬イレッサも同じ。
朝日新聞は投与のあと間質性肺炎で死んだのは薬害だと騒ぎ、患者遺族は朝日の「国が悪い」の笛に踊って国家賠償を求めたが、やはり敗訴に終わっている。
みんなが不幸になって朝日だけが「国が悪い」イメージを一層定着させたと大喜びするのが共通したパターンだった。
今回の子宮頸がんワクチン騒動も発端は朝日新聞だった。
この稿続く。