文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

ドナルド・キーンが語った心に残る言葉…週刊朝日、1/6・13号から。

2011年12月31日 07時35分21秒 | 日記

…前文省略。
私が初めて日本に古典文学があると知ったのは、この『源氏物語』の英訳で1940年のことでした。
40年というのは西洋社会にとっては大恐慌と並ぶ、20世紀でも最悪の年でした。
ナチス・ドイツがノルウェー、デンマーク、ベルギー、オランダ、フランスを占領し、秋からはロンドンの空爆が始まった時期です。
次はアメリカかと思うと救い難く絶望的な気分でした。
そんなとき、偶然『『源氏物語』の英訳をニューヨークの本屋で見つけたのです。
読みだした途端、私は本当に夢中になりました。
あの本、あの翻訳に人生を救われたと言っても過言ではないほどです。

林 
といいますと?
キーン
当時の私は恐怖にかられて新聞も読めない状態でした。
「またドイツがどこそこを爆撃した」「占領した」など、読めば必ず悪いニュースがあるからです。
そんな中、私は『『源氏物語』に逃避したのです。
戦争がなく、人間が人間らしく生き、人が美にすべてを捧げる、そんな世界が描かれた『源氏物語』に。
ですから私はウェイリー先生に大きな恩義と感謝の念を抱いていました。
自分で『源氏』の英訳を手がけることを考えなかったのは、こんな事情によります。
三島さんが長生きしていたなら『葉隠』の現代訳を手がけたかもしれません。
しかし、『源氏』はどうでしょうか。

でも、三島由紀夫は谷崎潤一郎よりずっと年下ですから、谷崎が亡くなったあとに手がけてみようとは思わなかったんでしょうか。
キーン
可能性を完全には否定できませんが、私は聞いたことがありません。
ただ、川端康成先生は新しい 『源氏』を書くと言ってました。
…後略。



日本が再生し(元に戻り)世界を救える国になる、

米国と屹立して世界をリードして行く国に成る為には、

以下の書籍を日本中の方々が読まれて、皆さま方が、私が書いた〈解答〉を実行するしかないのだと確信している。

どのページを開いても、貴方は、私の独創…一人の紛れもないGiftedが、
神に与えられた使命を果たしている結果としての言葉…に出会う。



 


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