前記のような事を行っているのが実態の中国の一帯一路構想、これを推進するための金融機関としてAIIBが作られた。
この頃私は欧州の国々が参加しようと日本はAIIBには参加する必要はないと断言して世界に発信した。
私の論説が全く正しかった事が、今、あちこちで証明されているのである。
だが、私は、これらの隣国の人たちにも言いたいのである。
「あなたたちは、あなたたちの国の先人の知恵と苦労を忘れてしまっているのですか?」と。
昨年モンゴルに伝わる民話集といった趣の分厚い学術書を読む機会があったが何度も繰り返し登場するのが腹黒中国と言う言葉だった。
一帯一路構想というのは、古代の中国王朝の魂胆そのものと全く変わらないと言っても過言ではない。
中国の皇帝が隣国にプレゼントすると伝達する。これに対して隣国がどのように応対するかは隣国の存亡にかかわる一大事だった。
その民話の場合は国中の知恵者を集めて対策を練ることにするのだが、国一番の秀才の誉れが高かった人物が日本で言えば菅原道真のような誹謗中傷を受けて官職を辞していた。だが、結局、彼以上の才は国は居ない事を痛感したモンゴルの国王は、彼に、腹黒中国に対する応対を一任するのである。
彼は一人で国中に御触れを回して羊一頭を平らげられる大食漢を探し当てる…この男を連れて中国の皇帝に会いに行くのである。
この物語を読んでいた私は、中国も含めた彼らが嘘をつくことを何とも思っていない事にも、日本とは全く違う国々である事を痛感もした。
彼は皇帝の前で、見事な頓智問答を行って、皇帝を感嘆させ、モンゴルを属国とするための計略であったプレゼントが、彼の才の前では無意味である事…このような知恵者がいる国を相手に戦う事はできない事を悟って、彼の国への侵略を断念するのである。
スリランカやカンボジアetc.の国々もまた、そのような腹黒中国と、渡り合って来たからこそ、民族として、国家として、存続して来られたはずである。
そういう先祖の苦労や歴史を忘れて目先のカネに惑わされ、腹黒中国の策略に堕ちている様を見たら、あなたたちの先祖たちは、どんな思いでいるだろうか?
私は、とうに朝日新聞の購読は止めたから全く知らなかったのだが、中国特派員の吉岡圭子が日本も即刻AIIBに加盟し、一帯一路に参加すべきだ、との論説を書き続けていた事を、高山正之が教えてくれたのだが。
AIIBの初代会長である 金 立群を「恰幅の良い紳士である…」と称賛までしている吉岡に対して、古来、詐欺師は、そういう外観雰囲気で現れることも知らないのか、と叱責しながら。
吉岡という記者もまたマネートラップ・ハネートラップ、或いは、何らかの、宣伝工作が命である中国共産党の工作下にある人間なのだと言っても全く過言ではないのだろう。
まさか反日、親中思想が過ぎて、実態は、もはや中国人であるなどと言う事はないだろうから。