以下は前章の続きである
我々新聞記者は支局に出て、仕事のイロハをそこで学ぶわけだ。
そのとき「必ずウラを取れ」と叩き込まれた。
警察がこう言った、だったら直接会える関係者をしらみ潰しに当たってこいと。
甲論乙駁-甲と乙、いろいろ意見があれば甲の話も乙の話も聞け。
聞いて公平に載せろ。
これは絶対に揺るがせない記者の鉄則だ。
「一人よがりで記事を書くな」と厳しく教えられました。
新聞記者としてこれが当たり前だと思っていたら、氏岡記者の加計報道が出てきた。
役所や関係者を当たったと言っているけど、長谷川さんが指摘されるように、「お前違うだろう」と言いたくなる(苦笑)。
なぜ、要のAを一切取材しないで、Bばかり取材したのか。
そういうおかしな原稿が出てきたらデスクが普通はチェックする。
加戸の意見が入ってないじゃないかと突っ返して書き直させる。
デスクが見落としても校閲なり整理部がおかしいと指摘するものです。
ところが、それがない。
中途半端な原稿が一面トップになってしまった。
慰安婦問題をでっち上げた吉田清治報道も含めて、こんなこと、少なくとも産経新聞ではとても考えられないですね。
この稿続く。