そして昨日である。
承天閣の素晴らしさは、これまでに訪れたどんな場所にも感じた事がないものだった。
800円を払って訪れる客人を遇するのに、これ以上の、もてなしの心で迎える神社仏閣は、何処にもないであろう。
大体が、今日の様な厳しい寒さの日に、半日でもいたいと思わせる様な内容と、現実的な暖かさを持って客人を迎えてくれる場所は、此処以外に、無い。
此処を建築、構成したのは、現管長であろう。
京都の二大スターを持っている事、その恩返しを、年中、引きも切らない訪問者=日本国民に対して、この承天閣に依って果たした功績は極めて大きいと思う。
所蔵品の全てが生きていたからだ。
生きて、汲めども尽きない感慨を語りかけて来たからである。