文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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ワンチャイナ・ポリシーを踏襲しないのがトランプの意向だと伝えるため、それと最晩年にさしかかった自身や一族の保身だったのかなあと

2018年10月31日 12時24分32秒 | 日記

以下は前章の続きである。

山が動いた

河添

ワンチャイナ・ポリシーですね。

1971年にヘンリー・キッシンジャーが二回極秘訪中し、毛沢東や周恩来と面会しています。

周恩来との会談の冒頭、二時間以上が「台湾問題」に費やされ、キッシンジャーは「台湾が中国と別の国として独立することを認めない」と明言し、「いずれ中国と台湾が統合されることが望ましい」と述べ、「一つの中国原則」の主要部分を、ニクソン大統領の補佐官の分際で身勝手に認めてしまったのです。

台湾問題が中心だったのに、公にはそれを伏せていました。

この時のやり取りが記録された機密文書が20022月に公開され、産経新聞がスクープしました。

機密文書には、キッシンジャーが、「これは米政府全体の見方ではないが、ホワイトハウスの代表的な見解だ。中国と日本を比較した場合、中国は伝統的に世界的な視野を持ち、日本は部族的な視野しか持っていない」と語ったり、周恩来が「日本はアメリカのコントロールなくしては野蛮な国家だ。拡大する経済発展を制御できないのか」と語ったなど、ゲンナリする会話が残されていました。

ワンチャイナ・ポリシーは、だから、“キッシンジャーの呪縛”でもあります。

だけど201612月、フォックステレビのインタビューで、トランプさんが次期大統領の立場で、一つの中国の原則になぜ縛られなければならないのか?」と投げかけました。

時代が大きく動き出したことを瞬時に感じました。

同時期、卒寿を過ぎたキッシンジャーが訪中し、習近平らと面談しています。

ワンチャイナ・ポリシーを踏襲しないのがトランプの意向だと伝えるため、それと最晩年にさしかかった自身や一族の保身だったのかなあと。

高山

「台湾も含めて中国の領土」には、さまざまな疑義があるとトランプが言った。

台湾旅行法にも署名し、台湾の蔡英文総統も堂々とアメリカに立ち寄った。

河添

トランプ政権下の台湾政策に関しては、上下両院、与野党問わず台湾を守る方向で団結しています。

高山

山が動いたのは間違いない。

フーヴァー政権の時代につくった、中国の版図を見直さなければいけないことを、トランプが言っているように思う。

現実に言われているのがウイグルだ。

米議会であれほど騒がれている。

昔はリチャード・ギアが人権問題だと指摘して、少しだけ騒がれる程度だった。

この稿続く。

以下は前章の続きである。

*読者は、私が何度も言及している事の正しさを痛感しているはずである。つまり…今の日本では、物事の真相は、このWiLL、HANADA、Voice、正論、の月刊誌4誌(平均800円)を購読しなければ絶対的に分からない…ということをである。

この対談特集が氷山の一角である凄さ…それが上記の月刊誌群の態様なのだから。*


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