産経新聞の阿比留瑠偉は今現役の新聞記者の中で世界でも有数の本物のジャーナリストである。
彼が、かつて朝鮮半島で唐と新羅の連合軍に攻められた百済を助けようとした日本が白村江の戦いで敗れた時に、日本は急遽、唐の侵攻が日本に及ぶのを防ぐために、西日本一帯の警備を固めた。
その時の警備隊である防人の隊長を務めたのが阿比留氏なのである。
彼が、その子孫である事は先ず間違いがないだろう。
彼が真のジャーナリストとして長い間、朝日新聞と戦って来た事を思うと、私は落涙を禁じえないのである。
当時、巨大な勢力だった唐から日本を守る事は、命がけだった、その遺伝子が彼の中に流れている…無数の偉人を生んだ日本、美しい山脈の国、美しい森の国、美しい湖の国、美しい川の国、美しい海に囲まれた国…この類まれな、「美しい日本」に生まれた私が、落涙を禁じえないのは当然なのである。
以下は昨日の産経新聞に掲載された彼の連載コラムからである。
日本にとって韓国の意味とは
いわゆる徴用工問題や、海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射などをめぐって最近、政府高官の口からこんな冷め切り、突き放した言葉をよく聞く。
「韓国と関係が悪化しても、日本としては何も困ることはない」
「韓国と関係改善したって仕方がない。中国と違って、日本にとり脅威でも何でもないのだから」
外務省幹部も「これから日韓関係は何年、何十年も悪いままだろう」と漏らす。
政府内には、2年ほど前から「日韓関係は破綻している」(首相周辺)との声があったが、その後も愚行を繰り返す韓国の度し難さに、政府関係者も本音を隠さなくなっている。
政界には、超党派の日韓議員連盟(会長・額賀福志郎元財務相)のように韓国との友好を追い求める人たちもいる。
とはいえ、彼らが話せば分かるとばかりに韓国側と笑顔で握手しようと遠慮がちに忠告しようと、日韓関係は悪化の一途をたどっている。
彼らの「善意」は、韓国側を増長させ、日本を甘くみさせただけではないか。
日本は韓国を、自由、民主主義、法の支配といった価値観を共有する同じ陣営に属する国だと勘違いしていたが、実態はまるで異なるのではないか―。
そういう認識が、日本社会に広がってきたと感じる。
この稿続く。
以下は前章の続きである。