文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

ウランから燃料をつくる際に生じる劣化ウランを燃料に使い、最長100年間も燃料交換せずに動く。

2018年02月13日 11時27分40秒 | 日記

以下は前章の続きである

ゲイツ氏の原発中国へ

中国総局 多部田俊輔

巨大需要、新技術の苗床に

天津市から南に100kmあまり離れた渤海に面した河北省濃州市。有名な武道家を輩出してきた「武術の郷」が世界のエネルギー業界から注目を浴びている。

米マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が旗を振る次世代原子炉「TWR」の実用化に向けて大きな一歩を踏み出したからだ。 

中国にゲイツ氏を引き寄せたのは、李克強(リー・クォーチャン)首相のラブコール。

「米国側の進んだ技術と、中国側の知恵や突破力を組み合わせて共存共栄しよう」と呼びかけた。 

ゲイツ氏も応えた。  

「中国企業との協力を重視しており、協力の未来図を美しい現実に変えていきたい」。

ゲイツ氏が会長を務める原子力ベンチャーのテラパワーは昨年11月、中国国有原子力大手の中国核工業集団(中核集団)などと合弁会社を設立した。 

中国側はTWRの実用化に向けてアクセルを踏んでいる。

合弁会社に加え、TWR建設と運営を手掛ける会社や資金を集める投資会社も設立し、5年後の実用化を目標に掲げた。 

TWRの特徴は低コストと高い安全性とされる。

ウランから燃料をつくる際に生じる劣化ウランを燃料に使い、最長100年間も燃料交換せずに動く。

さらに廃棄物も少ないという。 

実は、この「ゲイツ原発」の実用化で先行していたのは日本だった。

この稿続く。

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