前文省略。
構造改革という名の国家的秩序の破壊は、自由は自由でも、リベラリズムではなくリベルティニズム(放埒主義)をもたらす。
秩序なき自由は、いわんや立て続くイノヴェーションによる(未来の)不確実性の増大は、確率的予測の不可能なクライシス(危機)のなかに社会を落とし込むのである。
危機をプレディクタブル(予測可能)とみなすのはフロード(詐欺)であり、その見本がリーマンショックであった。
しかも、多くのイノヴェーションは、キャピタル・ユージング(資本使用的)であるため、労働分配率を低め、その結果として国内購買力を低迷させる。
まとめていえば、自由主義は社会格差を異常に拡大し、民主主義はポピュラリズム(人気主義)によって政治の不安定を異常に増大させているのだ。
その難関を突破すべく、強国は様々な侵略工作を世界の随処に仕掛ける。
第三次世界大戦の前哨戦といった出来事が世界吝地に頻発しているのはそのせいである。
この稿続く。