文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

C世代駆ける 動き出す「チーム・グローバル」…日経新聞1月1日1面より

2012年01月01日 13時31分01秒 | 日記

米国西海岸のシリコンバレー。
床も柱も天井も白。
滑るように動く赤いカートが組み立て途中の車を運ぶ。
油のにおいも騒音もない。
電気自動車テスラ・モーターズの工場で、今年半ばからの量産へ準備が始まった。
創業者はインターネット決済やロケット開発でも知られる起業家、イーロン・マスク。
いま40歳。なぜ純白の工場か。
「僕たちは急激な変化の中にいる。この産業はもっと革新的な文化を受け入れなくちゃ。現状を疑い、新しいことに挑む場所がここなんだ」
パソコン用に似た電池を積み、車体はアルミ。
次代の車には塗装や組み立てにも新しい知恵と工夫がいる。
100年前、フォード・モーター創業者のヘンリー・フォードは溶鉱炉や発電所を抱えた重装備工場を力の源にした。
マスクはソフトカや頭脳が要とみる。
「重厚」から「軽やかさ」へ
自動車産業の新たな担い手がアップルやグーグルと同じハイテクの地に誕生したのは偶然でない。
フランス、ドイツ、ブラジル、カナダ、日本……。年産2万台の工場に集まるのはエコカーで環境を守ろうという世界の550人。
…中略。
英知が大事な時代。
閉じた組織で思考の袋小路に入らずに、広い世界に問うこともできる。
…中略。
20年前、ウィンドウズは一部の人のツールでグーグルは形もなかった。
いま20億人がネットを使いポケットにはスマホがある。
自動翻訳の普及など次の20年で地平は広がり、地球はもっと小さくなる。
ノーベル賞経済学者のマイケル・スペンスは「世界人口の15%が享受する豊かな生活が今世紀半ばには75%にいきわたる」とみる。
世界はシンクロニシティー(共時性)を強め、共有するものや感覚が一段と増える。
…中略。
人を金持ちにするような話だけが大事なわけじゃない。30代以下はクリエーティブなことが大好きだ」
…中略。
「仮設住宅にふれあいの場がほしい」。
宮城の南三陸町では住民の声に応えて米ハーバード大大学院や米マサチューセッツ工科大の学生らが集会所をつくりあげた。
「建築家のアイデアが地域とのコミュニケーションを通じて形になった」。
事業メンバーの宮城大教授、平岡善浩(45)は喜んだ。
プロもアマも日本も外国もない。
復興の最前線で「チーム・グローバル」が20年後の街の姿に目をこらす。
…中略。
コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり (Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。
変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)。
ジェネレーションC、未来へ駆ける。(敬称略)


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