高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
この稿続く。