田原総一朗の連載コラムから…週刊朝日、1/6・13号。

…前略。
中国にとっては、朝鮮半島で南北が対立し、北朝鮮が中国を頼りにしている現状の維持が最も望ましい。
もしも朝鮮半島を韓国が統一すると、朝鮮半島全体がアメリカ側になってしまう。
だから、中国としては、金正恩氏が後継者としてふさわしかろうがなかろうが、ともかくまとまってもらわなければ困るのである。
今後、中国はこれまで以上に北朝鮮に積極的な支援をするだろう。
そして北朝鮮は事実上、中国の属国となっていくのではないか。
それは、日本にとっても韓国にとっても、アメリカにとっても望ましくはないが、大混乱のケースに比べればまだマシと、我慢するほかないのである。